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2003年11月 アーカイブ

2003年11月04日

離婚ハウツー花盛り

■私の好きな言葉■  ユダヤの格言

人は転ぶと 坂のせいにする
坂がなければ 石のせいにする
石がなければ 靴のせいにする
人はなかなか 自分のせいにはしたがらない

「世の中が不景気だから儲からない」と言っている間は、会社は良くならないでしょう。
問題を周りのせいにしている間は、正面から問題に取り組むことはないでしょう。

【心と体の健康情報 - 121】
~男の言い分、女の言い分~
「離婚ハウツー花盛り」

いろいろな夢を思い描いて結婚する男女がいる一方で、夫婦での幸せ作りをあきらめ、 離婚する夫婦が年々増えているそうです。

昨年一年間に離婚した件数は、28万9800組と、前年より3900組増えた。結婚五年以内の離婚が最も多く、全体の34. 4%を占めているが、離婚の過半数を占めていた三十年前に比べると、14.6ポイントも減っている。
逆に、二十年以上一緒に連れ添った熟年夫婦の離婚が、全体の15.7%を占め、三十年前の6.7倍と、 大幅に増加しているのが問題です。

最近の離婚は、自分のしたことや、自分の責任は横に置いておいて、相手の欠点ばかりを問題視する、 身勝手なケースが目立つのです。
ところで、結婚したカップルが交わす約束ごとで多いのが、「お互いを束縛しないこと」。 自分の仕事や生活のライフサイクルを、妻や夫の都合で変えたくない。夫や妻のために自分のやりたいことを我慢したり、 犠牲にしてまで、夫婦でいたいとは思わないのです。

食べもの好き嫌いを注意しても聞き入れようとしない夫。愛想が尽きて実家へ戻り、その後協議離婚。 離婚の原因を聞いた友達から、「そんなことで…!」と驚かれる。ちょっとした行き違いで、「もう一緒に暮らせない」と、 夫婦関係を簡単に断ち切ってしまう女性が増えてきているのです。

読売新聞「幸せパレット」より抜粋

「一緒にいる意味がないじゃない!」。こんな意識を持つたとき、夫婦で居つづける意味を失い、離婚してしまうのです。 今の女性は我慢しなくなっただけでなく、一人で生きていくことの選択をこわがらなくなったのです。

2003年11月07日

ヤマト運輸の奇跡-5

衆議院議員を選ぶ選挙が二日後に迫ってきました。当選しなければただの人。 地元に利益を誘導するタイプの政治家に票が集まる傾向が強いため、国家百年を憂え、政治生命をかける政治家が出てこないように思います。
北国新聞が、地元の立候補者に「尊敬する政治家は?」と尋ねたら、”松村謙三”を挙げた候補者が二人いました。 富山県福光町出身の政治家です。もう一人忘れてはならないのが、我が石川県の”辻 正信”。ベトナムに単身潜入して、行方不明になったまま… 。昔は立派な政治家が多かったですね。

松下幸之助氏は八十五歳のときに、四十億円の私財を投じて「松下政経塾」を創設しました。私がその歳であれば、もう何年も生きられないから、 死んだ後のことなど、気にもかけないでしょうね。明日死ぬとわかっていても、リンゴの苗木を植える松下幸之助は、やっぱり偉い人です。
現在政経塾OBの国会議員は二十名。今回卒業生から四十名立候補している。私の見るところ、国家百年の想いが、 他の立候補者より強いように見受けられます。何名当選するでしょうか?

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 第5号】
~幸せな人生を歩むために~
「ヤマト運輸の奇跡(5)」

元ヤマト運輸、都築社長の講演最終回です。

他社との競争に勝ち抜くためには、ヨソにはない強みがなければならない。
クロネコヤマトの「クール宅急便」 。お客様に喜んでもらおうと、やって見たのはいいが、 これは大変なことでした。

第一の問題は、個数が少なく、採算ベースに乗りそうもないこと。
第二に、設備投資にお金がかかること。集荷する小型車に冷蔵庫を積み、 夜中に走る大型車にも冷蔵庫を積み、朝届いた荷物を、溶けないうちにと届けたら留守…。 営業所にも保管用の冷蔵庫がいる。これを全国のお客様に届けようというのですから大変です。

利益優先の経営方針なら、やらなかっただろう。「やってやれないことはない!」
この社風が成功へと導いた。他社との差別化のため、お客様に喜んでもらおうと始めたところ、毎年120% の急成長。
個人向けに始めたつもりが、今では特産品や海産物などを商う、地方の業者さんが利用するようになった。 法人比率が65%。新しい市場が開拓されたのです。
利益を先に考えたり、リスクを恐れていては、新しいことにチャレンジできないのです。


どんな素晴らしい学びをしても、一月もすると、学んだことを忘れていくし、学びを生かそうとする意識も遠のいていきます。
頭の中には、何万、何十万個と、記憶したことをしまっておく引き出しがある。きちんと整理しておかないと、 どこにしまったのか、イザという時に取り出せず、役に立ちません。

そこで、「講演や、学習した内容を、いつでも人に話せるように書き記し、要点をまとめておく」。これが私流の記憶方法です。 忘れないうちに、要点を文章にまとめ、整理してから、記憶の引き出しに仕舞っておく。そして、必用な時、 いつでも取り出せるようにしておくのです。
こうしておくと、何年たっても、昨日のことのように、学んだことがよみがえってきます。

2003年11月11日

粗大ゴミ

【心と体の健康情報 - 122】
~男の言い分、女の言い分~
「粗大ゴミ」

定年になった男が、妻から粗大ゴミ扱いをされたあげく、別れ話を持ち出されてアワを食うケースは、 近年増加の傾向にあり、社会現象といえます。
二十年も三十年も奥さんをほったらかしにしておいて、定年になったから「はいそれでは」と、 今日から夫婦の会話が始まるものでもありません。

私が大手住宅会社に勤めていたとき、妻の浮気が団地内で噂になり、そこから逃れるため、 それまで住んでいた住居を手放すのに、 付き合わされた事例が二度ほどありました。

妻が離婚の原因にする最も多いのが、「真面目一方の上、口やかましく、お金にうるさくて、何一つ贅沢させてもらえず、 外ではからっきし駄目なくせに、家ではやたらに威張り散らす亭主」。
縦のものを横にもしない、面白くも可笑しくもない亭主に、三十年近く我慢に我慢を重ねてきた妻の立場に立ってみれば、 残された人生、誰にきがねなく、自由きままに暮らしたいと思うのは、仕方のないことでしょうか…。

身近にいる妻が、「子供が大きくなったら別れよう」、「子供が結婚するまでの我慢」と、一人密かに思いつめていることなど、 知るよしもないのです。
妻から持ち出される別れ話は、長年積み重ねてきた夫への怨念であり、復讐なのです。
ほったらかされた妻が、挙句に浮気をして、子供も夫も捨てて家を飛び出していった後に、残され、 捨てられた亭主と子供は悲劇です。通い始めたダンス教室で、初めてよその男の胸に抱かれたトキメキが、 忘れかけていた女の青春を、よみがえらせたのでしょうか…。

一方、人生のすべてを会社に捧げ、はからずも家庭を犠牲にして働いてきた夫が、定年になって気がついたら、「趣味なし、 友人なし、近所づきあいなし」で、毎日家でごろごろされたのでは、たまったものではありません。

夫を会社へ送り出した後、ご近所の奥さんと時間のたつのを忘れて話し込んだり、デパートへ行ったり、 お食事をしたりしていた妻が、今では、どこかへ出かけようとすると、「おまえ、今からどこへ行く、何時に帰る?」と、 口うるさく付きまとわれ、これからずっと、三度三度食べさせなければならないのかと思うと、 ほとほとうっとうしくなるのです。

2003年11月14日

水の不思議

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 第6号】
~食と健康~
「水の不思議」

急に冷え込んできました。そして、日本酒が美味しい季節になってきました。
おいしい日本酒を造るために、酒蔵の四方にスピーカーを設置し、24時間音楽を流し続ける…。 これはもう珍しいことではなくなってきているのです。その効果は…

(1)発酵が促進された 
(2)口当たりが良くなり、甘い:辛いの評価ではなく「旨い」
(3)全ての面で酒質が安定した

というように、音楽の波動が水に与える影響と結果が、続々報告され、その効果が証明されつつあるのです。

ことの起こりは、作曲家”宮下冨実夫”氏が、京都にある芸能の守、天河弁財天に音楽を奉納したとき、 「魂が揺さぶられる感銘」を受けたことからです。「この音楽を酒の発酵時に流したら、きっと良い酒ができるのでは…」と、 ひらめいたのが、酒蔵に音楽を流す始まりなのだそうです。
水には不思議な力が潜んでいる。周囲の状況を移し込む力をもった結晶で構成されている。音楽や言葉、 概念などに反応するのです。

水の決勝二つの瓶にご飯を入れ、一方に「ありがとう」、もう一方に「馬鹿やろう」と書く。
その後、毎日繰り返し瓶に向かって書かれた言葉を投げかける。
一ヶ月後に「ばかやろう」と書かれた瓶の中では、ご飯が黒く変色し、瓶から悪臭がする。「ありがとう」 と書かれた瓶のご飯は白いままで、気持ちの良い香りが広がる。水には、音楽や言葉に反応する不思議な力が潜んでいるのです。

こういったことから、家族が揃って食卓についたとき、心から感謝を込めて「いただきます」と言い、食べ終わったら 「ごちそう様」と言うことがいかに大切か、その意味の大切さがわかったような気がします。

2003年11月18日

熟年離婚は妻の復習

■武蔵丸関の引退
大相撲九州場所で、痛々しい姿で土俵に上がっていた横綱武蔵丸関が、引退を決意しました。ハワイ勢活躍の先鞭をきったのは高見山関。 初土俵は四十年前の1964年春場所。私が二十三歳の時です。私の人生と共に歴史をつくり、私の人生を彩ったハワイ出身力士。小錦、 曙など二十四人の力士が誕生し活躍しました。

角界は今、モンゴル勢が中心です。三十五人も活躍している。ハワイ出身が途絶えたのは、 長年スカウトをやってきた相撲好きのラリーさんが、85歳の高齢になったことと、モンゴル人の方がハングリーで、日本語を覚えるのも早く、 スピード出世が期待できるため、スカウトの目はモンゴルに向いてしまったようです。

経営環境は、治世から、乱世の時代へ。高度成長から低成長時代へ移り変わっていきます。。そして、ハワイ勢が武蔵丸関の引退と共に、 その役割を終えました。私が歩んできた一つの時代が終り、世の中がどんどん変わっていく。栄枯盛衰、寂しさもひとしおです。

【心と体の健康情報 - 123】
~男の言い分、女の言い分~
「熟年離婚は妻の復讐」

以下、読売新聞「幸せパレット」からの抜粋です。結婚式のとき、新妻に「永遠に幸せにする」と誓ったことを、 すっかり忘れてしまっているようです。

夫が定年退職し、家でゴロゴロし始めた。仕事や趣味を見つけに、 職安や公民館に出かけたが、「無理だ」「下らない」と二度と足を運ぼうとしない。子育てを終えた妻には、 やりたいことが沢山あった。三食うるさく付きまとう夫の存在が、うっとうしくなってくる。
三十有余年の結婚生活を振り返ると、「許せないないことばかり」。連れ添った夫は会社人間。 育児に追われて過労で倒れ、病院に運ばれた時、夫は残業後遅くに病院へ来て、「元気そうじゃないか、 救急車なんか呼んでみっともない」と言った。結婚記念日に、用意した音楽会のチケットを見せると、 「忙しいのに行けるわけないだろう。俺を当てにするな!」と吐き捨てた。

こんな十年も二十年も昔のことを、いつまでも忘れずに心の中に仕舞い込んでいる妻。五つや六つなら忘れもしようが、 十、二十となると、それはもう怨念です。

別れ話で大喧嘩した直後、夫は不調を訴えて寝込んでしまった。 放っておくわけにもいかず介護したら、夫の言葉に唖然とした。「やっぱり家族は助け合わなくちゃ…」 「夫婦なんだから仕方ないよ…」。抑えていた不満が噴出した。そして決心した。

この夫婦の亀裂の原因は何なのでしょうか? 事あるごとに夫婦が話し合い、互いに理解し合うようにしていれば、 亀裂が起ききなかっただろうに…。互いに
言うべきことを言ってこなかった結果でもある。
多くは、「今日は疲れているから、そんな話今度にしてくれ…」と、夫が妻からの訴えに、 真剣に耳を貸そうとしなかったことに起因しているように思うのですが…。

定年を機に離婚を切り出された夫の多くが、妻の怒りに初めて気づき、 事態の深刻さにうろたえるという。妻も夫の給料で安定した暮らしをしてきたのだから、遅まきながらでも、 夫と向き合う努力をしてほしい。

夫にも言いたいことはあるでしょう。しかし、こうなるまで気づかずに、労わりの言葉一つかけることなく、 顔を背けてきたことに問題があるようです。

2003年11月21日

松茸は日本人の味の故郷

18~19日の二日間、大阪で開かれた経営発表大会に出席し、「ヤル気」を充電してきました。
研修の終りに、講師の先生が総括された内容は、以下のようなものでした。

  • ヤル気だけではダメ。会社を取り巻く経営環境がヤル気を超えて、益々厳しくなってきている。
  • 経営に対する”念い”が強い経営者ほど倒産しやすい。
  • 間違った経営を、そのやり方が正しいと信じて突っ走ってしまうから、取り返しのつかないことになる。 間違ったことを正しいと信じているから、人の言うことも聞かない。
  • 正しいことを正しくやれば、立派な経営者になれる。それが出来ないから勉強する。よその会社の成功例、失敗例から学んで、 何が正しいか、正しさを測る物差しを見つけていく。
【失敗する経営者の条件】
売上ばかりを追って、利益は二の次 外部環境の変化に鈍感
含み損を気にしない 賭け事や投機的なことが好き
経理がおざなりになっている 見切れない、捨てきれない
   
将来の方向性がわからない 公職、肩書きが好き
戦術家で、戦略がない 儲かるといえば、何にでも手をだす
過去の成功にしがみついている 飲み会の後、三次会まで飲み歩く
間違えた戦略に人モノ金をつぎ込む 社員教育は不熱心で他人まかせ

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 第7号】
~食と健康~
「松茸は日本人の味の故郷」

この秋、松茸が食卓に乗ったのは一度だけ。 カナダ産の松茸を頂きました。国産は一本二千円もする。庶民の食卓には高嶺の花です。この茸が、 西洋人にはまったく不評なのです。匂いも味もダメ。口に入れても、直ぐ吐き出してしまうくらい、美味しさを感じないのです。
松茸の香りを嗅いで目を細めるのは日本人だけ? 中国では、中華の材料に使われますが、よその食材の彩りであって、 松茸そのものを味わうわけではありません。
日本人の食文化は「醤油と味噌文化」 。外国に行くと、むしょうに日本食が恋しくなるし、五十を過ぎると、肉より魚、 パンよりご飯、スープより味噌汁でないと、食欲が湧いてきません。

若い頃はあんなに肉や脂っこいものを、お腹いっぱい食べて平気だったのに、今は、胃が醤油や味噌を求めるようになりました。
二十年以上海外生活をしている人でも、中年以降になると、日本食がやたらと恋しくなるそうです。 ベッドより畳の布団の方が良くなって、日本人がよみがえってくるのだそうです。
私は、若い人達が好むハンバーガーやピザを、昼食として食べる気にはなりません。うどんや、 鯖の味噌煮定食の方が絶対美味しいし、食欲も出る。ソースにバター、マヨネーズにトマトケチャップなどを使った料理は、 三日に一度でいいのです。

話を元に戻して、よその国の人が”くさい”としか感じられない松茸の香りと味を、 何故日本人だけが引きつけられるのでしょうか? 或る大学が、松茸の成分を分析したところ、その香りのもとは、 醤油や味噌に含まれている成分と同じであることがわかりました。日本人の味覚の故郷は、醤油と味噌なのです。

2003年11月25日

男と女が一緒に集うとき…

■自社をプロ野球の球団に例えたら…

毎年ドラフトになると、憧れの球団読売巨人軍に、その年のスター級の選手が競って入団してきます。会社でいうなら、 地域で名の通った企業に優秀な人材が集中するようなものですね。優良企業になると、どんどん人材が集まってきて、 更に強力な戦力集団になっていくようです。

中小零細企業にはオーナーがいません。業績が低迷したからといって、監督即ち社長の首が挿げ替えられることがないのです。社長だけでなく、 ナンバー2も、ナンパー3も、時代の変化に対応する能力がなくなってきているのに、交代すべき選手、つまり社員が育っていないからと、 居座っています。

そんな会社の社員さんも又、万年最下位の球団のように、自らの業績のみに囚われ、会社のために仕事をしようとしません。 よどんだ水溜りのような会社になっていくようです。
赤字を抱え、存続することさえも考えなければならなくなってきます。もし自分の会社を手放すとしたら、高く買ってくれる人がいるでしょうか?

自分の会社を野球の球団に例えて、監督である自らの存在理由を見つめ直してみる必用があると思います。 将来優勝したいという熱い念いがあるかどうか、自らの心に問いかけてみる必用があるのです。
中間管理職の社員さんであれば、FA宣言をしたとしたら、自分の価値を人が認めるだけの実力が備わっているでしょうか?

【心と体の健康情報 - 124】
~男の言い分、女の言い分~
「男と女が一緒に集うとき…」

私達日本人の潜在意識の中に、男尊女卑の封建時代のなごりが、いまだに残っているのでしょうか?  男と女が一緒になって何かをやるということが苦手のようです。それが、普段よく言われる、「女は使いにくい」 という男性管理職の言葉になるのです。事実、女子社員の能力を引き出すためには、女性管理職に任せた方がいいようです。

地域社会での集りは、依然男性だけ、女性だけに偏っていて、男女入り混じってにぎやかにやっている集団を、 あまり見かけたことがありません。
国会や地方議員、国や自治体の審議会委員などの女性の比率は極めて低く、先進諸国の中では信じられないくらい低いのです。 私が所属していた某団体でも、五十人近くいたの役員の中で、女性の占める比率は極めて低く、 女性の役員を増やそうと試みたこともないのです。

中でも趣味の世界や、同好会のような集団は、男は男同士、女は女同士の方が居心地がいいのか、 異性を排除しようとするように見えるくらい、閉鎖的に見えるのです。
男女が自由に集うことができる組織集団でも、ある程度女性が増えてくると、婦人部のようなものが出来て、 女性だけ集まって何かやろうとするようになります。
組織の中に別の組織が出来てしまうのです。

男性たちは、その別組織の活動には無関心で非協力的です。一方女性たちも、自分たちが作った組織の催しごとがある時に、 積極的に男性を招き入れようとしなようです。
同じ目的で集まった集団の中で、男性と女性が別々に行動し、時には反発しあっているように見えることすらあります。 そんなとき、一抹の寂しさを感じるのは私だけでしょうか…。

つい先日も、私が親しくさせていただいている某会社の専務さんが語っていました。社長さんの奥さんです。その方が、 ある経営者の勉強会に参加したら、「奥さんでしょ。何で勉強しに来なければならないの?」と、マジに聞かれたそうです。
女性べっ視もいいところです。まだまだ「女のくせして…」と、ちょっと目立つことをすると、男性に足を引っ張られるのです。   

又、私の友人の税理士さんの話では、顧問先に女性を担当者として派遣すると、「何で女なんかよこした」と、 自分の会社が軽く見られたと、誤解される社長さんがおられるそうです。

男同士、女同士でなければわかりにくいことは確かにある。しかし同性集団の中にいると、 異性間の問題がいつまでも解決もしないし、真に理解し合える間柄にはならないと思うのですが…

2003年11月28日

成功する人は地味で謙虚

■森信三 「修身教授録」から

人間学で独自の哲学を確立した”森 信三”先生の「修身教授録」 の中の 第三
十講「謙そんと卑屈」、第三十一講 「目下の人に対する心得」からの抜粋です。  

謙そん」とは、一人の人間としての自覚から生まれる「徳」である。 相手に対する自分の分際をわきまえて我が身を省み、差し出たるところがないようにと、我が身を処することをいう。
目上の人に「卑屈」な人ほど、目下には「傲慢」である。 「傲慢」はお目出たさの表れ、「卑屈」はずるさの表れ。己が、すなわち人間が出来ていない証拠である。
目下の人に対する思いやりは、目上の人に仕えた経験と苦労がないと生まれてこない。目上の人の人柄は、目下の人に対する態度と、 言葉遣いによってわかるものだ。

ちょっと成功を手にすると、人の言うことに耳を貸さなかったり、人を見下したりして、傲慢な態度を取りがちです。
目上の人に仕えた経験が浅く、苦労らしい苦労を経験したことがない私(吉村)には、耳の痛い言葉です。



【吉村外喜雄のなんだかんだ - 第8号】
~幸せな人生を歩むために~
「成功する人は地味で謙虚」

先週は倒産する条件を並べてみましたが、今週は成功する条件です。

滋賀ダイハツ販売のオーナー後藤昌幸氏は、破産状態の会社を再建し、三十
年以上毎年トヨタを抜いて、県下一の売上を更新してきたことで有名です。致知
11月号に「仕事のコツ、人生ノコツ」として対談しているので紹介します。

成功する経営者と、失敗する経営者の差は、 どこにあるとお考えでしょうか?
長い間いろいろな経営者を見てきたが、結論から言うと、派手な経営者が失敗し、 地味な経営者が成功するということです。

バブルの時に、土地や株に手を出した人は、皆失敗しましたからね。「調子のいい時にうぬぼれず、 調子の悪い時にへこたれない」。これは、経営者の鉄則でしょう。成功している経営者というのは、 皆さん謙虚です。

商売は日々の積み重ね。余計な経費を使わず、どこまでも地味にやっていく。
経営とは、詰まるところ、稼いだ金と経費のバランスなのです。そのために大切にしていることは、 「たとえ一ヶ月であっても、絶対赤字を出さない」という信念を貫くことです。それを社内に浸透し、 社風にしてしまうことです。


京セラの稲盛さんの経営も、人一倍堅実なことで知られています。会社がまだ
一千億程度の頃の会社の方針です。

  1. 忙しいときに忙しいからと、人を増やすと、暇な時に人が余る。人が多い分、楽な仕事の仕方を身につけてしまう。 だから、一年で一番暇な時に丁度よい人員の配置しか認めない。
  2. 売上のない月は、消耗品以外は、どんなに必用であっても、金額の張る什器備品などの購入は認めない。

昔の商人が守ってきた商いの鉄則は「入りに見合う出」。損益分岐点を重視し、利益が出ないときは、すべてに堪忍・ 倹約して出を抑える。モノを粗末にしない。
「入りに見合う出」の精神を守っていけば、商いが危機に陥ることもない。
私の父の時代、当時の商人の堪忍・倹約に対する心構えと徹底ぶりは、今の私にはとても真似られません。

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