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アメリカの陰謀(2)

メルマガ配信を始めて丸3年。今日で300号になりました。
私が歩んできた人生。日本の敗戦、戦後復興、経済発展、貧乏な暮らしからの脱却、
そして豊かな時代へと、世の中が大きく変化していく中を歩いてきた。思えば幸福
な時代を生きてきたものです。

戦後60年、庶民の暮しが、これほど豊かに変化するとは…、平和な世の中が続
くとは…、医療が発達し、こんなに寿命が延びるとは…、誰もが自家用車を持ち、
海外旅行など、余暇を存分に楽しめる時代になるとは…。

敗戦の1945年から、逆に60年さかのぼると1885年。明治の帝国憲法も、
国会もない、文明開化の時代にタイムスリップしてしまう。
では、今から数えて60年後の日本、私の孫が私の年になったとき、日本は
どんな国になっているでしょうか?

・1871(明4) 廃藩置県
・1889(明22) 大日本国憲法発布
・1890(明23) 第一回帝国議会開催
・1894(明27) 日清戦争

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 91】
~歴史から学ぶ~
「アメリカの陰謀・パールハーバーの真実(2)」

日本軍は真珠湾の奇襲に成功した。アメリカを出し抜き、緒戦に大勝した日本
軍の戦略は、一見大成功のように見えた。が、事実はまったく違っていた。

「してやったり!」、ルースーベルトの思惑・戦略の通りに事が運んだのです。
日本に最初の一発を打たせ、それによって米国民を結束させ、世界大戦に参戦
することをもくろみ、そのように画策した。
「リメンバー・△△」の戦略を成功させる必要がある。そのためには、日本が先
に戦いを仕掛け、アメリカ人に犠牲者が出るよう、仕向けなければならない。

北岡伸一著「政党から軍部へ」より

 

真珠湾がきっかけとなり、第二次世界大戦に参戦した米国。米国民は愛国心
にかられ、戦場へと志願していった。1942年6月のミッドウエー海戦勝利を
転機に攻勢に転じ、1945年、日本との戦争に勝利し、日本を占領。太平洋
及びアジア地域に、多大の影響力を及ぼす覇権国になった。

占領後アメリカは、日本に米軍を駐屯させ、親米政権を樹立し、”自由”と”憲
法”を与え、教育制度を改革して思想教育を徹底し、米国に従順で、親米的
国家を作りあげた。
日本を”植民地化”して米国の支配下に置くという、開戦前の目的が達成され
たのです。

話は2002年。「リメンバー・9月11日」で、国民の支持を取り付けた米国は、
アフガニスタンに攻め入り、支配下に取り込んだ。次いでイラクの石油権益
を手に入れようと、又してもでっち上げの難癖をつけて、フセイン政権を倒し、
親米政権を樹立し、「自由と憲法」を与え、米軍を駐留させ、植民地化政策を
推し進めようとしている。

アメリカは民主覇権国家。国益を手にするとき、判で押したように「リメンバー
△△」で国内の世論を沸き立たせ、それから行動する。そのために密かに画策
し、事件を起こす。「相手をやっつけてしまえ!」という、世論を作り出すための
策略を巡らすのです。何も知らない国民と敵国を欺くことを繰り返してきたア
メリカ。
当時の国際法では、侵略戦争は犯罪ではなかった。そのためのだまし合いは、
どこの国の間でもやっていたこと。「だまされる国が悪い」というのが、国際政
治の常識だった。
                           
仇敵ソビエト崩壊後、アメリカが目指すのは、一千年の長きに渡って世界を支
配したあの「ローマ帝国」。ローマ軍は、圧政のもと貧しい暮しを強いられてい
る民族があれば、「自由と開放」を旗印に攻め入り、住民を解放し、ローマ人と
同等の市民権を与えるなどして、人心を掴み、全世界に支配地域を広めていっ
た。
ローマの法律を支配地に持ち込み、軍隊を駐留させ、ローマ人を移民させ、
その土地をローマの政治・文化圏に同化させていく。その一方で、宗教の自由
と自治を認め、占領住民の人心をつかむ。

このようにして、ローマ帝国の支配地域は、中東・アフリカ・ヨーロッパ全域に
拡大していった。ねらいは一つ、そこから上がってくる富を、ローマに集中させ
ることにある。
この二百年、米国がやってきたことは、あのローマ帝国のように、世界を一国
支配し、富をアメリカに吸い上げる、覇権国家になることにある…。
あれこれ歴史書を読んでいると、そのような構図が見えてくるのです。

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