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いよいよ人口減少時代へ!

金沢の中心部、ドーナツ化現象で、三つあった小学校が一つに統合された。人口
の減少と歳入の減少に対応して、小・中学校が統廃合され、市町村が合併してい
く。学校が無くなって困るのは子ども達。そんな子供たちより、郵便局が大事?
利用者が減っても、赤字になっても、残していくという。何んで郵便局だけ?
合点がいかない。
少子化の影響で、人口数万人の町から産婦人科や学校が消えていく。隣の町へ
行かなければ産めないし、学べない。公共性では病院も、学校も、郵便局も同じ。
郵便局を守れと、あれだけ論じた国会議員。何で町から消えていく病院や学校に、
目を向けようとしないのだろう?

大規模小売店の規制緩和で、大資本に顧客が奪われ、私たちの町の商店街は寂び れ、活気が失われていく。その数、郵便局の数百倍。政治から見捨てられ、切り捨て られ、何の保護も受けられず、廃業に追い込まれていく…。
でも、郵便局は保護される。公共施設だから? なら何で"世相"が認められるの? 

「不公平・不平等だ!」。商店街に育った私には納得できない…。

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 93】
~幸せな人生を歩むために~
「いよいよ人口減少時代へ!」

今回の選挙で小泉政権が掲げる郵政民営化。公務員を減らし、「小さな政府」
を目指すという。日本の将来を見据えたとき、今、急がなければならない政策
の一つでしょう。
急速に少子高齢化が進む日本。十日ほど前、予測より2年早く、今年から人口
減少期に入ると報道された。
日本の人口は約1億2千8百万人。今年、出生が死亡を下回りそう。いよいよ
人口減少時代に入る。2050年には1億人を割る見通し。現行制度のままで
は、あらゆる仕組み・制度が立ち行かなくなる。

人口の減少は、生活環境の活力をどんどん奪っていく。
香林坊に約50年住んでいた私。日本の人口の減少と、香林坊の繁栄・衰退が
重なって見える。
私の子どもの頃、香林坊(石浦町)には140世帯の住人がいて、商店街は活気
に溢れ、どの店も繁盛していた。子ども会はにぎやかで、春と秋の太鼓行列、
百万石祭りの提灯行列などに、私もハッピを着て参加したものです。

ところが、商店街の再開発が進み、大資本が参入してきて、住民は住む場所を
失い、郊外に引っ越していった。人の住まない町になっていった。私が入江に引
っ越す1989年には、町内で生活する人は、私の家族を入れて、わずか3世帯
になっていた。

香林坊周辺の住宅地も同様、空き家は取り壊され、月決めの駐車場へ。空地だ
らけの寂しい町になっていった。若い人は郊外へ移住し、残ったのは年寄りば
かり。路地裏で遊ぶ子どもの姿も見られず、活気が失われていった。若い人た
ちが寄り付かない、老人しか住まない町になった。

そんな香林坊に三十年も前から、人口減と老齢化の中で暮らしてきた。日曜と
いうのに、片町商店街はまばら。10館あった映画館も今はない。空洞化した
中心商店街の寂びれようは、目を覆うばかりです。

以下、8/28中日新聞 「時代を読む/人口減少社会の都市対策」から

人口増加時代に造成されたニュータウン。人口が減ると、高層アパ
ートの半分は、空き家になる。目に入るのは老人だけで、人影もま
ばら。社会を維持するのに最小限必要な、治安を守る警察、消防団
員、病院の医師・看護婦などが不足するようになる。

全国の有名なお祭りも、今後若い人手が不足して、縮小せざるを得なくなると
いう。人口の減少は目には見えないところで、徐々に真綿で締め付けるように、
私たちの生活を圧迫していく。

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