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心の花を咲かせよう

■詩人・坂村真民の代表作 「二度とない人生」
 
  二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛を そそいでゆこう
  一羽の鳥の声にも 無心の耳を かたむけてゆこう
 
  二度とない人生だから 一匹のこおろぎでも ふみころさないように
  こころしてゆこう どんなにか よろこぶことだろう
 
  二度とない人生だから 一ペんでも多く便りをしよう
  返事は必ず 書くことにしよう
 
  二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう 
  貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう
 
  二度とない人生だから つゆくさのつゆにも めぐりあいのふしぎを思い
  足をとどめて みつめてゆこう
 
  二度とない人生だから のぼる日 しずむ日 まるい月 かけてゆく月
  四季それぞれの 星々の光にふれて わが心を あらいきよめてゆこう
 
  二度とない人生だから 戦争のない世の実現に努力し
  そういう詩を 一篇でも多く作ってゆこう
  わたしが死んだら あとをついでくれる若い人たちのために
  この大願を 書きつづけてゆこう

・この詩を口ずさむと、心が清らかになり、人間が本来持っている美しい心や
優しさが、よみがえってくる。

【心と体の健康情報 - 212】
~幸せな人生を歩むために~
「心の花を咲かせよう」

夏休み、夜中の12時過ぎ、片町のネオンに彩られた繁華街に、高校生だろうか、
女の子たちがたむろしているのを見かけた。
どの子どもたちも、これからすくすくと成長していく若木である。どんな若木も、
大人たちがきちんと育てれば、立派な大樹になるだろう。

親や学校の先生が、地域社会の大人、社会が、慈しみ、丁寧に愛情を込めて
育てるならば、どの子もすくすく育ち、必ず美しい花を咲かせるだろう。もしも
枯れたり、素直に育たない子どもがいるとしたら、それは間違いなく大人たち
の責任である。

以下、致知7月号冒頭の言葉、京セラ稲盛和夫「心を整える」からの引用です。
二十世紀初頭にイギリスで活躍した、ジェームズ・アレンという思想家は、人生
を歩むについて、次のように述べている。

人間の心は""のようなものです。それは耕されることもあれば、 放置される
こともあります。何れにしろその庭からは、必ず何かが生えてきます。
「仕方なや 蒔いたタネなら はえるもの」

もしあなたが、自分の庭に美しい草花の種を蒔かなかったら、その庭にはやが
て、雑草のみが生い茂るようになります。
美しい花がいっぱい咲く庭にしたいと思うなら、庭を耕し、雑草を取り除き、
美しい草花の種を蒔き、それを育くんでいかなければなりません。
「悪いタネ 伸びて刈らねば 身の破滅」

素晴らしい人生を生きたいと思うなら、自分の"心の庭"を掘り起こし、そこか
ら不純な誤った思いの雑草を一掃し、そのあとに清らかな正しい思いの草花を
植えつけ、それを育んでいかなければなりません。

素晴らしい人生を送りたいと思うなら、あたかも庭を耕すように、心の中に
もたげる「悪しき思い」という雑草を取り除き、「善き思い」という種を蒔き、
それを大切に育み育てることだと、アレンは述べている。

このようにして、ともすれば心の中に広がろうとする、「欲にまみれた心」
「憎しみにまみれた心」「怒りに満ちた心」などを取り除き、「慈悲の心」
「愛の心」といった、美しい"花"を咲かせるようにするのです。
「慈悲蒔けば 美しき心 花と咲く」

仕事も人生もすべて、その人の心がそのまま表れてくる。ただひたむきに善き
方向に心を向けて、努力を重ねていくならば、必ず素晴らしい未来へと、導か
れていくでしょう。
「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心ゆるすな」

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