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少子化時代の子供たち(2)

■中日新聞「つれあいにモノ申す」より

◎「病院とあの世以外なら…」
  結婚53年、旅行や外食に二人で行ったことは一度もない夫。
  友達とは、旅行も飲み会も喜んで行く。
  私を連れて行くのは、体調が悪く病院に行くときだけ。
  私が悪いときは一緒に行ってくれるものの、待っているのは車の中。
  先生に「1人ですか」と問われ、「ハイ」と答える。
  先にあの世に行っても、私は付いて行きませんので、どうぞお先に…。

◎「きついひと言」
  妻「ああ~いやだ、朝が終わったらすぐお昼。
    片付けが済んだと思ったらもう夕食の支度よ」
    と、よく愚痴をこぼす。
  夫「だって仕方ないだろう、生きるために食べなければ」 
  妻、返す言葉で「あなたは、食べるために生きているんでしょ」
  夫「……」


【心と体の健康情報 - 297】
~子育て心理学~
「少子化時代の子供たち(2)」

少子高齢化の波が、私たちが想像もしなかった社会現象をもたらしている。
東京都心の小学3年生20人に「逆上がり」をさせたら、出来た生徒はたったの1人。
基礎的な運動能力が1985年頃から低下に転じ、歯止めがかからなくなってきている。
中でも「走る」「跳ぶ」「投げる」といった、「基礎的運動能力」の低下が激しい…。

読売新聞「今どきの子ども」より

東京には、「逆上がり」や「跳び箱」の出来ない子供たちのための塾があるという。
その他「マット運動」など、学校の授業に応じたコースを取り揃えているという。
週1回1時間で、月5~6千円かかる。こんな塾が保護者に受け入れられ、塾として成り立つとは、一昔前には思いもしなかったことです。

町を歩くとお年寄りばかりで、小さな子供の遊ぶ姿が目に入らない。
鬼ごっこなどで一日外で遊んでいれば、運動能力も付いてくるだろうが、近所で一緒に遊ぶ子どもがいない。
外で遊ぼうにも、遊び相手がいないのです。

集団で登下校させなければ、子どもの安全が守れないない社会になり、一人家の中で遊ばせるようになる。学校から帰っても、 誰もいない家庭も多い。
子どもは部屋にこもって、スナック菓子を食べながら、テレビゲームに熱中。

運動が不足するようになり、「肥満」や「生活習慣病」の引金になる。
高血圧や糖尿病で苦しむ小学生が増えてきていると聞き、「ああ~ここまできたか」と、嘆かざるを得ない。体力の低下は、 子供たちの活力を低下させる。
日本の将来が心配だ。

銀行、商店、映画館に囲まれた、繁華街に生まれた私。
小学生の頃、町内の同級生は女の子が一人いただけ。一緒に遊ぶこともなく、一人家で遊んでいた。
中一の時、町内に三年生の札付きの不良が二人いた。二人の後にくっついて歓楽街をふらつき、ろくな遊びを覚えなかった。

下町では、子どもたちが大勢遊んでいた。私はよそ者、仲間には入れてもらえなかった。運動音痴になり、 運動会のかけっこが大嫌いになった。
野球やソフトボールで遊んだ経験がない。今もバットが振れず、ボールを投げられない。集団でプレーするスポーツは苦手だ。そんな姿が、 今の子ども達なのでしょうか…。

少子化の影響で、中学の野球部員が集まらず、思うようにチーム作りが出来ないと聞く。遊び半分の部員がいても、 辞めてもらっては困ると、先生は叱らない。
道具の後片づけ、清掃、グランドならしなど、生徒が嫌がることは、父兄がやっているという。これでは、強いチームなど望むべくもない。
それよりも、野球部の存続そのものが心配なのです…。

少子高齢化は、全国の夏祭りを危なくしているという。
祭りの中心になる青年が不足し、みこしの担ぎ手、山車の引き手がいない。
伝統の踊り、笛や太鼓などの伝統芸を引き継ぐ者も、いなくなりつつある。

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