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三つ子の魂百まで(4)

■早く寝る子は、賢い子に育つ

以前、1~2歳の頃に、毎夜9時に寝付く習慣を付けさせないと、体内時計が狂って、いつまでも夜更かしする子になり、 脳の発達に大きく影響する…という話をしました。
俗に「寝る子は育つ」というが、夜更かしをして睡眠を十分に取らない子は「太る…肥満になる」のです。
順を追って説明すると、夜更かしすれば⇒日中眠くなる⇒日中眠いと、動きたくなくなる⇒運動不足になる⇒肥満になる…という流れだ。
医学的にも睡眠時間が短いと、脂肪分解代謝に変化が生じて、肥満になるのです。

石川県の調査では、「園児の半数は、夜十時以降の就寝」との結果が出ている。
就寝が遅ければ、お腹が空いてお菓子を食べ、朝、寝起きが悪く、朝食を抜くようになる。
親もまた、子どもが朝食を食べないからと、朝食を手抜きし、ギリギリまで寝ている。それが習慣になって、子どもの「食育」に影響する。 延いては社会人になってからの、子どもの将来に影響する。

北国新聞「デスク日記」より


【心と体の健康情報 - 319】
~子育て心理学~
「三つ子の魂百まで(4) 思うようにしつけられない」

我が家に、2歳とゼロ歳の孫がいて、朝夕の保育所の送り迎えは私の役割。
食事時ともなると、それは大変。親の言うことを聞こうともせず、勝手気ままに動き回り、部屋の中は散らかった玩具で、足の踏み場もない。

上のお姉ちゃん。そろそろしつけなければと、遊んだ後のおかたずけ、食事は、座ってきちんとご飯を食べさせようとするのですが、 なかなか言うことを聞かない。厳しく叱ると泣き出すし、すねてしまう。休日の"ゆっくりしたい"願望もどこへやら、 妻は孫の世話でヘトヘト。疲れ果て、泣きたい心境…と愚痴をこぼす。

以下、北国新聞・丹羽俊夫の「教育一本勝負・遊びの力を利用しよう」から…

江戸時代の庶民の教育方針に、こういうのがあった。
「三つまでに"心"を、六つまでに"しつけ"を、九つまでに"言葉"を、十二までに"文"を、十五までに"理 (ことわり)"を教える」

確かに鉄は熱いうちに打てという。三歳前後のしつけも大事だ。
だからと言って、何でもかんでも今びっしりというのではなく、小学校に入るまでに、 基本的なことを身に付けさせればいいと思う。

今の時代、二十歳前後の若者のしつけが出来ていないため、新卒者を採用した企業が、ある一定期間みっちり、 行儀マナ-を教えているのが実情だ。
ありがたいというか、残念というか、複雑な思いだが、今言いたいのは、二十歳前後の若者のしつけと、 幼児期のしつけとは違うということです。
幼児期のしつけは、「善悪の判断」「あいさつ・行儀」、そうした基本中の基本を教えることです。これは、しつけようと、 無理やり教え込もうとしても、身に付かない。まだ理屈が分らない幼児だけに、嫌がるだけ。「なんで、できん」 と怒れば、 なお逆効果だ。
子どもに行儀を教えるときは、子どもと一緒になって遊び、楽しく教えるようにするのがいい。

今朝のこと。孫が保育所に行きたがらず、反り返って嫌がるのを、妻は無理やりベビー椅子に座らせ、シートベルトをガチャリ。 運転中すねて、靴を脱いで放り投げ、「イヤン、イヤン」と泣き叫ぶ。「ちゃんと靴を履かないとダメ」と言っても、言うことを聞かない。
そんな時、「ゾウさん、ゾウさん、お~鼻が長いのね…」と、好きなお歌を歌って、気持ちをはぐらかす。そうこうする内に一緒に口ずさみ、 「もっとォ~」とねだる。「お靴を履いたら歌ってあげる。何歌ってほしいの?」保育所に着くころには、ルンルンになっていた。

孫は、「肩車」が大好き。「やるか」と言って「うん」と言えば、まずお父さんが正座して「よろしくお願いします」 と、あいさつをしてから始める。楽しく遊んで、終わる時が肝心。もう一度正座して、「ありがとうございました」 と締めくくる。

子どもは、「肩車」をしてほしいから、あいさつも正座もちゃんとするようになる。
悩みは、こちらが遊び相手に疲れて「これでおしまい」と言っても、「もう一回・もう一回」と、グランパを離さないことだ…。

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