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韓国宮廷料理

■王様料理は「五汁十二菜」
 
宮廷料理で、王と王妃のみ食べることを許される「水刺床(スラサン)」
という料理…丸い本膳に、5種類の汁物と12種類の野菜を調理した
「五汁十二菜」が、24個の金属器に盛り付けられて出される。
向かって右側が温かい料理、左側が冷たい料理に分けられて並べ
られる。
李朝時代、宮廷料理に大きな影響を与えた「陰陽五行説」。
儒教の根幹をなすこの教えが、料理の食材や色彩に浸透している。
それぞれの料理に必ず、赤・白・青・黒・黄の5つの色を使うことが
定められていた。
この5つの色が、人間の五感の働きを促し、機能を助けるとされた。
仕上げは”5色”で美しく彩って、心からもてなす気持ちを表した。
 
宮廷料理に「海・山・里」の様々な食材が使われるのは、
「陰陽五行説」が説く”壮大な宇宙自然の摂理”が反映しているのです。
 
 
 
761  【心と体の健康情報】 
~食と健康~ 「韓国宮廷料理」
 
「大長今(チャングムの誓い)」を華やかに演出した宮廷料理は、李朝時代、 全国から集められた旬の素材を使って、 腕の良い宮廷料理人が王様のために用意した膳です。
 
王様がまず召し上がり、美味しいと評判になると、両班(ヤンバン・貴族階級) のたちにそれが伝わり、 やがては一般庶民の料理となり、韓国の食文化として普及していったのです
王様には、「医食同源」「薬食同源」に基づく、 身体に良い新鮮で厳選された食材を使い、 食材の特徴を引き出す最高の料理を提供した。
「王たる者、常に良いものに接していなければ、良い政治ができない」 という考えが根底にあるのです。
 
季節ごと、御膳に並ぶ食材が安定していれば、天下泰平の証拠。食材の量や質に問題があるときは、庶民の暮らしにも問題がある… 王様は食をして、 天候民心に思いを馳せたのです。
 
「大長今」の女優が宮廷料理人を演じる時、調理の手つきや、 包丁さばきが大ってくる…調理場面を演じる主役のイ・ヨンエの手の表情が、調理シーンを盛りるのです。
 
鍋料理を作る時が特に大変…材料によって包丁の入れ方や、下味の付け方が違い、 料理が文化であり、芸術であることを教えてくれる。
 
宮廷では、王様や王妃様の誕生日、正月や季節の王室行事、 外国の使節を迎える時なに、盛大な宴会が催された。
王様の承諾を得ると、臨時の官庁が設けられ、物資を購入したり、当日の儀式の手順を検討したり、歌舞楽曲、料理の組み合わせ、食材の手配など、準備に何ヶ月もかけるのが通でした。
 
宮中には、宴会料理専門の調理師がいた。「大長今」では、 焼厨房女官が宴会料理作っているが、 実際…ほとんどの料理は男性料理人が作った。
多人数の宴会料理ともなると、牛を丸ごと解体し、 巨大な釜で湯を沸かすところからなければならない… 女人の手には負えなかったのです。
 
           「大長今」の宮廷料理を監修した ハン・ボクリョ「私の使命」より

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