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宮古島の洞穴に潜る

■ドイツ商船遭難事件
 
明治6年7月9日、宮古島沖でドイツ商船が台風のため座礁した。
この船は、中国で茶を積み、オーストラリアへ向う途中だった。
2本のマストは折れ、船員2名が海に流され、ボート2艘も流出して、
座礁。
近くを航行していたイギリス船が、小船を出して救出しようとしたが、
高波で断念。同じ時刻、島民も座礁を発見…夜間・高波のため救出
を断念…海岸にかがり火を焚いて、残った乗組員を励まし続けた。
 
翌朝生存者8名を救出…村役人は役場を宿泊所に提供し、自らは
仮小屋に住んだ。島民は貧しく、キビを主食にしていたが、救難者
には米や鶏肉を与え、手厚く看護した。
 
約1ヶ月島で過ごした後、台湾からイギリス船で祖国ドイツへ帰国。
漂流記が新聞に載り大反響…皇帝ウイルヘルム1世の耳に入った。
感動した皇帝は、宮古に親善使節を派遣し、感謝の石碑を建立した。
 
その後、文部省が全国から募集した「美しい話」の一等に選ばれ、
小学校の修身にも載った。平成12年、主要国首脳会議が沖縄で
開催された折、ドイツのシュレーダー首相が宮古島を訪れている。
 
832 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「宮古島の洞穴に潜る」
今年も正月、スキューバーダイビングに出かけた。宮古島の海に潜るのは今回が三度目。サンゴ礁や熱帯魚が目的ではない。海中のダイナミックな景色と、洞穴を楽しむことにある。
様々な形の海中アーチや、鍾乳洞に似た洞穴が二十数ケ所あり、それぞれ趣の異なるダイビングポイントとして、私たちを楽しませてくれる。

口のような穴から潜り込む 天井の穴から差し込む光
口のような穴から潜り込む 天井の穴から差し込む光
※写真をクリックすると拡大写真が表示されます。

ベストスリーの人気スポット、「魔王の宮殿」に潜った。 海低10メートルに、ダイバー2人がやっと通れるくらいの穴が開いている。ライトを照らしながら、地底に入っていく。
真っ暗な未知の世界を、先行ダイバーの後から進んでいくと、ぽっかり広場に出た。上部の穴から幻想的な白い光が差し込んでいる。

真っ暗な穴の中に群れるアカマツカサ 出口に広がる鮮やかなブルー
真っ暗な穴の中に群れるアカマツカサ 出口に広がる鮮やかなブルー
※写真をクリックすると拡大写真が表示されます。

真っ暗な穴の中…ライトで照らしながら進む…ライトを天井に向けると、びっくりするほど魚が群れていた…出口が見えてきた…開口部に広がる海のブルーは、サファイアのように美しく幻想的だった。
島の淡水池と海が、地下でつながっている穴を潜り、池に浮上したりした。
 

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