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死生観を養う(2)

■一千回の登頂
 
静岡県のアマチュア登山家・実川欣伸さん…昨年67歳の時に、
富士山登頂1千回を達成した…足かけ26年の記録です。
実川さんは大学時代、山岳部に所属していた。
 
その後、登山から遠ざかっていたが、1985年、 家族と富士山に
ったこときっかけで、 昔の情熱が甦った。
登頂回数を重ねるうち、人がやらない記録に挑戦しようと決意した
 
一千回目の登山には仲間六人も同行した。田子の浦を出発し、
約21時間かけて登頂を果たし、皆で喜びを分かち合った。

富士山に一度登るだけでも大変です。 一千回登頂は驚異的
数字です。登山に耐えうる体力が求められるが、 それに増して、
強固な精神力があったからこそ、 この偉業が達成できたのです

 
843 [心と体の健康情報]
「死生観を養う(2)」
 
私たちは日々、生きているのが当たり前のように暮らしている。 そのられた命… 大切にしているだろうか? どのように生きているのだろう
以下、末期ガンと闘って健康を取り戻したO医師の体験談…
前号の続きです。
 
[よく生ききることは、よく死ぬことなり]
太極拳で著名な”楊先生が大病を患い、自然治癒の名医S先生の病院に入院した。ある時楊先生…
「S先生は私の主治医だから…言っとくけど… 生きるも死ぬもあるがままだからねと言った。それは、 医学的処置は一切不要、という意味になる。
本当に…何も対処しないで亡くなったら、家族やお弟子さんに恨まれてしまう。
 
それでも楊先生「何もしなくていい」と言う…胸水が溜まっていても取らない… 食べられなくても点滴しない。
S医師、病室を覗いて「何か辛いことがございますか?」と尋ねた…
「いや…何もない。それより… よその患者さんを見てあげなさい」と言う。
何もないわけがない…胸水が溜まっているし、呼吸だって浅い。
 
S医師が退出した後、楊先生の奥さんが「本当にあなた…つらくはないの?」… すると「つらいことは山ほどある。でも、S先生が心配するといけないから…」
 
ある朝、S医師が講演に出かけようとしていた時、病院から「楊さんが…」 と電話…講演を断り、急遽病院に向った。病室に入ったら、楊先生の意識はんどない状態だった。S医師が呼んだら目が開いて、手を握り絞めてきた…死を直にした人とはとても思えないすごい力だった。
 
そこへ、ご家族が駆けつけてきた。楊先生は、一人ひとりに何かを話しかけている… ろれつが回らず、何を言っているか分からない。でも、とにかく全員と手を握った後、 十分ほどで亡くなった。 その様子を見ていたS医師…本当にすこい!
 
ヘルマン・ヘッセのことばに「喜んで朽ち果て、 万有の中に崩壊していく」がある。楊先生は… 「生きるも死ぬも あるがままに」…人生を生ききったのです。
                           ~つづく~

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