« 西欧人の名前の由来 | メイン | 世界の囲碁界、中韓2強時代へ »

荘子/物を見る目

■くさいものに蓋      「理念と経営/江戸いろは歌留多」
 
「くさいものに蓋をせよ」
お役人の不正も、弱い者いじめも、見て見ぬふりをするがよろしい。
義憤を感じて、正義感から正そうと立ち上がっても、袋たたきの目に
逢うだけ…
不正・腐敗のやからを「くさいもの」にたとえて、陰で軽蔑する。
江戸庶民の心意気は、こうした言葉から伝わってくる。
 
「臭いものに蝿がたかる」
一方、上方は上品で教養があり、建て前ふう…
モノが腐ると蝿がたかる…悪者も類は類をよんで集まってくる。
日創研の田舞代表がよく口にした、「うんこに金蝿」がそう…
 
上方の庶民は、「悪」を見て見ぬふりして涼しい顔…
江戸庶民は、見て見ぬ振りは出来ないし、許せない。
が、”悪”を根本から断ち切ろうにも、出来ないから、方便として
蓋をして、臭いを断とうとする。
                    
 
897 【心と体の健康情報】 
~古典に学ぶ~ 「荘子/物を見る目」
 
ブログ891号では、荘子の「人を見る目」を学んだ。
今回は、荘子の「物を見る目」です。荘子の 「物を見るときの基本的な態度」を、彼の著書に見ることができます。
 
ある人が荘子に相談した。
「私のところに大木があります。その幹はコブだらけで柱に使えず、 その小枝は曲がりくねっていて、造作の役にたちません。
それで、大工は振り向きもしません。まるで、 先生の大ぼらのように、誰も相手にしないのです」
 
荘子は答えた。
「あなたは、野猫やイタチを見たことがないのですか? 
器用で狩りに長け、姿勢を低くして隠れ、 気づかずに近づいてくる獲物に狙いをつけて、 あちこちで獲物をせしめている。
しかし、自分の敏捷性を過信して、ピョンピョン動き回っているうちに、罠にかかってしまうのです」
 
「また、大き過ぎると無用の長物になり、鼠一匹捕らえることができません。
今、あなたのところに大木があって、用いることができずに悩んでおられますが、 その木を広々とした野原に植え替えてごらんなさい。
そこで気ままに休息し、 日陰でのびやかに腹ばいになって眠ることができます。 その大木の幹は太いので、マサカリや斧で断ち切られることもなく、 何者も害をえることができません」
 
「そんなに有用な大木をお持ちになっているのなら、 それを利用して人生を面白くすることができるじゃありませんか」
無用の長物に思われていても、必ず有用な使い方があるのです。物を利用するには、それなりの”工夫” ことを、 説いているのです。
 
象は、力の強さでは誰にも負けないが、 マラソンランナーにはなれない。兎は、足の速さでは誰にも負けないが、 力仕事 はダメです」…人材を育てるときに、口ずさむ言葉です。
 
また小才に長けて話がうまく、 営業で立ち回わるのがうまい社内の人気者っても、 相手を罠にかけたり、罠にはめられたりして、失敗することが多いので、用心しなければならない…荘子の言葉です。
 
部下の中には、使いにくい社員もいれば、 のんびりしていて動作の鈍い社員もいる。
そうした社員を、ダメ社員の烙印を押すことなく、長所を見つけて、 生かしていくことです。 そうすることで 大いに役立つ社員が増え、 社内が活性化するのです
人や物を見る時の基本的心構えを、荘子は教えているのです。
        
                            「理念と経営3月号・荘子に学ぶ」

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1531

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「西欧人の名前の由来」です。

次の投稿は「世界の囲碁界、中韓2強時代へ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36