« 二兎を追うものは一兎も得ず(2) | メイン | 般若心経・大乗仏教の教え(7) »

かぐや姫に求婚した五人の男

■「ならぬもの」

 

        忘れてならぬものは    …恩義
        捨ててならぬものは    …義理 
        人に与えるものは       …人情

 

        繰り返してならぬものは …過失
        通してならぬものは        …我意

        笑ってならないのは        …人の失敗
        聞いてならないものは     …人の秘密
        お金で買えないものは    …信用

 

 

914 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「かぐや姫に求婚した五人の男」


日本最古の物語といわれている「竹取物語」

竹取の翁夫婦に育てられたかぐや姫は、絶世の美女になり、世の男たちの憧れの的になった。

最後まであきらめなかった5人の貴族に、かぐや姫は求婚を受ける条件として、一人ひとりに難題を課した。


「仏の御石の鉢」を持ってくるようにと言われた一人目の皇子は、最初から入手をあきらめ、手近な山寺の鉢でごまかそうとした…あっさりかぐや姫に見破られ、振られてしまった。


二人目の皇子は、「蓮菜の玉の枝」を求められた。

そこで、当代最高の職人に、本物に寸分違わぬレプリカを作らせた。レプリカとはいえ、誰の目にも本物に見えた。

あと一歩というところで職人がやってきて、まだ支払われていない代金を請求したため、ウソがばれてしまった。


3人目の左大臣”安倍みむらじ”は、依頼を受けた「火鼠の襄」を手に入れるため、唐の国の貿易商人”王恵”という人物に捜索を依頼した。しかし、王恵が持ってきたのはにせ物で、かくや姫の期待に沿うことはできなかった。


これら三人は、自ら汗することなく業者に丸投げ。その上、依頼しただけで、なんのチェックも行わず、にせ物でごまかそうとした。

四人目の”大伴の大納言”は、「龍の首の珠」を求められた。

彼はすべての家来に「龍の首の珠」を手に入れるよう命じた。

家来たちはみな途方に暮れ、主人の悪口を言うだけで、結局よい知らせを持って来た者は、一人もいなかった。

具体的方策を示さず、ただ数に頼ったことが失敗の原因だった。


最後の中納言”石上のまろ”は、求められた「燕の子安貝」を手に入れようと、目的を家来に伝え、「燕の巣があったら知らせるよう」命じた。

ある者は、「いくら燕の巣を探しても、見つからないだろう。でも、出産の時なら…もしかしたら可能かも…」との情報を持ち帰った。


別の家来は、「大炊寮の屋根裏に沢山巣がある。出産の巣が見つかるかも…」と進言した。

そこで、大炊寮に人を遣わし、子安貝を取らせようとした。

自らも現場に出かけ、「燕が尾を上げて七回回ったときが、出産の時」といった情報を入手した。


そこで、自ら屋根裏に上がって、あれこれ捜し求めたが、落っこちて、大怪我をしてしまった。

これを聞いたかぐや姫、自ら手紙を出し同情した。
かぐや姫から好意を寄せられたのは、最後の中納言だけであった。


彼は、他の4人とは違っていた…難問を問題別に小分けし、多くの人たちの知恵を集め、情報を収拾し、自ら危険に立ち向かい、問題解決の方向に近づこうと、確実な努力の積み重ねをしたのです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1552

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「二兎を追うものは一兎も得ず(2)」です。

次の投稿は「般若心経・大乗仏教の教え(7)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36