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心に太陽を持て/球場で・・

災難に立ち向かう二つの心


東北大震災から一年・・歴史を振りかえれば、関東大震災では

東京が壊滅的被害に合い、太平洋戦争では全国主要都市が

焦土と化し、東京でも10万人が焼け死んだ。


幾多の困難に直面しながら、その都度くじけずに立ち上がり、

克服して、現在の豊かな社会を築き上げてきた日本人。

日本人には、その基になる二つの強い心がある。

[1.希 望]

地震・台風・水害・大火・噴火・・次から次と災害に見舞われる日本。
心休まることのない日本・・しかし、落ち込んでばかりはいられない。

気持ちを前向きに、心を奮い立たせ、希望を胸に、明日に向かって
共に助け合っていくエネルギーがある。


[2.今日という日を大切に・・]

一日一日を大切に、今日なすべきことを先送りせず、今日中に

やってしまう・・それが日本人です。

                          「理念と経営1月号・新しい日本を創ろう」


948 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「心に太陽を持て/球場で・・」


フェイスブックで「魂が震える話・一分で感動」を読んでいる。
「理念と経営/小桧山博・くちびるに歌を持て 心に太陽を持て」も、
魂に訴えるものがあり、毎号欠かさずに読んでいる。
三月号の「球場で・・」も、心を打つお話しでしたので、転載しました。


『55年前、ぼくの高校は野球が強く、春か夏の全国大会へ出場するための、北海道代表を選ぶ大会に、2年に一度は出場していた。
ぼくが高校3年のときも出場・・ぼくら全校生徒が応援に球場へ行った。相手校も、全校応援だった。


試合は四回までお互いに点が入らず、五回、我がチームの投手がホームランを打たれ、2点をとられた。六回表、こちらが1点返して二対一としたが、その裏、こちらの投手が、相手の四番打者の頭に、ボールをぶつけてしまったのだ。


その打者は、頭を両腕で抱えて地面に横たわり、相手応援団は皆立ち上って様子を見つめる。ぼくらの応援団は黙って見ていた。間もなく、相手校の選手が起き上がって、一塁へ走った。相手校の応援席から、激しい拍手が起こった。が、ぼくらの応援席は静かなままだった。


けっきょく六回の相手校は無得点で、七回の表、ぼくらの学校が2点をとって、3対2と逆転した。そして八回、こちらが守備のとき、相手校の打者が三塁側にファールボールを打ち上げ、それを追った三塁手が、観客席ぎわの柵に激突して、地面に倒れた・・ボールは取っていた。


球場は一瞬静まりかえり、ぼくらの応援団は全員立ち上がって、三塁手の大沢を見つめた。

その時だった・・相手校の応援団から、敵の選手である三塁手の大沢を励ます「大沢頑張れ!大沢起きろ!大沢頑張れ!」という、激しい大沢コールが巻き起こったのだ。相手の応援団の全員が叫んでいた。


ぼくは突っ立ったまま茫然とした。六回のこっちの投手が、相手の四番の顔にボールをぶつけて倒れたとき、こっちの応援団は黙って見ているだけだった・・何もしなかった。


それなのに、今、相手の生徒全員で、こっちの大沢を励ましている。

しかも相手チームは負けているのだ・・何ということだ。

ぼくは自分の喉の奥から、「すごい!」という声がもれるのを聞いた。』

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