« 歴史から学ぶ 「建国記念の日」 | メイン | 病気になる人、ならない人 »

「国旗・国歌を考える」

国旗・国歌を考える


アメリカを旅して印象に残るのは、国歌斉唱の時・・私の周りの米国人、
誰に言われるでなく皆起立し、胸に手を当てて国家を歌い、 忠誠を
誓う。ところが、我が愛すべき日本は、つい最近まで国旗掲揚を拒み、

君が代を斉唱しない学校が大多数という、嘆かわしい状態だった。


天皇や日の丸が、太平洋戦争悲劇の象徴だからと、戦後六十年 経た
今も、 背を向けたままの人がいる現実・・世界の国々が、自国の国歌・
国旗に 忠誠を誓うというのに・・。このままでは、自分の国を蔑み、
誇りの持てない若者が増えていく一方。

当時の、軍国政治と教育の在りかた問題があるのであって、天皇や

日の丸が悪いのではない。
例えば、犬に噛まれて犬嫌いになり、 犬を飼うのを法律で禁じようと
しているのに、似ているのでは・・。



1044 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

~歴史から学ぶ~ 「国旗・国歌を考える」

「♪市民らよ 武器を取れ 隊列を組め 進め進め

敵の汚れた血で 我らの畑を満たすまで」


このおどろおどろしい文句・・北海道の某中学校三年の道徳の授業は、国家と国名を当てることから始まった。生徒は「戦争の歌」で一致した。「正解は・・フランス国歌」と先生が明かすと、教室に驚きが広がった。

続いて示されたのは三つの国歌・・18~20世紀、独立運動や戦争などで国民を鼓舞したほか、勝利を記念して歌われた。
「♪我らが血肉で 築こう新たな長城を・・」 中 国
「♪我らに 死の覚悟あり・・」                   イタリア

「♪砲弾が 赤く光を放ち・・」                   米 国


最後に登場したのが「君が代」・・生徒たちは、当然のように戦争に
まつわる歌と予想したが、10世紀の古今和歌集の祝い歌が原型で、
11世紀にほぼ現在の歌詞になったことを知ると・・目を丸くした。


世界の国歌は、異民族や支配者から勝利を勝ち取って成立した、国の成り立ちと深く関わっている。対して「君が代」は、和歌という独自に根ざした文化から生まれてきた・・日本の歴史の奥深さに気づいてほしい・・先生の願いです。
建国以来一度も異国に侵略され、殺され、辱めを受けたことのない
日本・・日本人に生まれたことの意味を深く考えるために、国歌・国旗の成り立ちを考えるのは、大変大切なことです。


授業では、歌詞の解説にも力を注いだ・・平安時代の「君」は、大切な人・高貴な人を指し、「君が代」は、そうした人の長寿への願いを込めた歌・・そのように話すと、生徒たちの表情がパッと明るくなった。

子どもたちに教える前に、大人が、国家の成り立ちや国旗・国歌を、正しく理解する必用があるようです。

                                                                      1/30読売新聞「愛国心」から

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1691

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「歴史から学ぶ 「建国記念の日」」です。

次の投稿は「病気になる人、ならない人」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36