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釈迦の教え/苦しみから逃れる道(2)

釈迦の教え「煩悩の苦しみから自らを救う」


お釈迦さまが言われる教えは、ただ一つ・・

「悲しみや苦しみの基になることから、出来るだけ遠ざかる
  ように
します。

煩悩とか欲というものは、苦しみの種を蒔いて歩いている
  ような
ものです。

目の前の、一時的な煩悩や欲に目がくらみ、人生を誤る
  ような
ことになってはいけません。

煩悩の苦しみから逃れるために、心を鎮めるとが出来る
  ように
なったとき、自らを救うことができるのです」



1098 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「釈迦の教え/苦しみから逃れる道(2)」


生まれて直ぐの赤ん坊の心は、どこにも傷のない、ツヤツヤした美麗な玉のようです。

しだいに成長し、知識がつき、言葉を覚え、家族や人との交わりを重ねるにつれ、心はどんどん傷ついていく。

ケンカをすれば憎しみで傷がつき、欲しいものが手に入らないと、貧欲の気持ちで傷がつく。

他人と比較して劣っていれば、妬みや嫉妬が傷になり、老いて病を発すれば、無常の悲しさで、傷はより深いものになる。

釈迦は言われた・・

「人は誰も、心に”苦しみ”(思うようにならないこと)を持って、生きてい る。
いかに人様以上に恵まれた人生であっても、心の苦しみは皆同じだ。
私たちは皆、生まれて、生きて、年をとって、病気で苦しんで死んでいく・・
誰もが、平等に苦しみを抱えている。

それは、人として生まれた以上、避けることのできない苦しみなのだ。

そして、その苦しみから逃れる道は一つだけ・・それは”自分を変える”ことである。

その自分自身を変えるための道こそが、私(釈迦)の教えなのです」

自分自身を変える・・それが、苦しみを消す唯一の方法なら、教えを学ばなければならない。

本当だろうか・・もしも教えを学ぶことで、自分自身を変えることができるなら、ヒビの入った心の苦しみから解放されるだろう・・。

教えの意味を探求し、学んでも、釈迦の教えを全て理解することは無理だろう。

しかし、「ここに、苦しみを消すための教えがある」と、心のよりどころにするなら、心の傷が治るかどうかは分からないが、立派なお医者さまに治療してもらっているような、安心感が嬉しいのです。


自分が辛い思いをすれば、それだけ、人の辛さを理解できるようになる。
人生の辛さは、人生を生きてきた者にしか分からない。

大人の心はみんな傷だらけだが、それが大人の素晴らしさなのだ。


釈迦もまた、傷を負って修業に励み、精進を重ね、悟りを得たのです・・

だからこそ、その教えは慈悲に満ち、信頼できるのです。


  佐々木閑・花園大文学部教授「釈迦に魅せられて」

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