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日本食ブームの課題(2)

■専門店に細分化された日本食


ミシュランガイドの社長が東京にやってきた。
まず、東京に16万軒もの飲食店があること

に驚き、日本料理のクオリティーがすばらし

く、シェフのレベルもパリ以上との評価

多くの店が数世代、数百年かけて固有の技術

を伝承し、その専門性の高さに驚かされた。
バリの日本料理店に行くと、寿司、刺し身、

焼き鳥と、店のメニューは豊富だ。

日本もそうだと思っていたが、寿司店、和食

刺し身店、焼き鳥店、うどん店など、レベル

の高い”専門店”に細分化されている・・
日本料理の奥の深さに驚嘆したという。



1148 【食と健康】

「日本食ブームの課題(2)」


日本ほどバラエティ豊かに、いろんな国の料理が楽しめる国はない。
朝はバンにソーセージ、昼はマクドナルドやピザをほおばり、夜は中華、イタリアン、韓国料理・・何でもOK。


金沢でも、インドやベトナム、タイ、メキシコ・・国際色豊かにいろんな国の料理が楽しめる。北陸一の繁華街片町に古くからある飲み屋街、新天地・・隣接する木倉町に数年前からフランス、イタリア、ドイツ、スペインなど、欧州料理の店が続々進出して、欧州国旗が掲げられている。


ところで中国人の家庭では、朝・昼・晩中華料理を食べている。
タイ人はタイ料理を、韓国人は韓国料理を毎日食べている。

ところが日本の家庭は、チャーハンに焼肉、カレーライスに味噌汁、スパゲティにハンバーグ、もちろん刺し身に天ぷらと、世界のどこよりもバラエティー豊かな食事を楽しんでいる。


問題なのは、日本人なのに日本料理の作り方を知らず、苦手にする家庭が増えてきていることです。
買ってきたお惣菜を食卓に並べ、お正月のおせち料理も、デパートの出来合いで間に合わせるようになった。


核家族化で、お姑さんから料理を教わることがなくなったからでしょうか・・。
事前に下ごしらえを必要とし、手間と時間がかかる和食・・
共働きの家庭で、日本料理が敬遠されるのは仕方がないことです。

近所の居酒屋で食事をすれば、和食のメニューは豊富・・和食の作り方を知らなくても、不自由しないのです。

寿司店や割烹、温泉旅館などの、専門料理店でしか味わえなくなった日本料理。日本人が和服を着なくなったように、和食中心の食生活もすたれていくのでしょうか・・。


妻は、結婚して直ぐ両親と同居した・・それが幸いして?姑からおせち料理、お祭り料理、季節の食材を活かした様々な料理を伝授、受け継いできた。

毎年、梅干しとラッキョウを漬け、秋には沢庵と浅漬け、そしてヌカ床に漬けた季節の野菜を、毎朝食卓に出してくれる・・ありがたいことです。

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