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てんびんの詩(1)

「仕事と人生」 川人正臣編

自分の仕事ができなければ 何をやっても

うまくいかない・・逃げたらダメなんだ。

徹底的に仕事のことを考えなさい。
困難はそのとき辛くても、必ず将来の飛躍に
なるから。
仕事が行なんです・・仕事以外に何かあるので

はない・・仕事そのものが行なんです。

相撲取りは、稽古をしないとダメ。
稽古をする以外に上手くなる方法はないんで
す。

自分の仕事に打ち込んで、誰にも負けない

ところまでやりなさい。本気でやっていれば、

必ず最後には、自分を褒めるようになります。



1167 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
~幸せな人生~ 「てんびんの詩(1)」


新入社員教育で恒例だった「飛び込み研修」が行われなくなって久しい。

今の時代の若者の多くは、苦労をした経験がない・・研修の途中でついていけなくなり、自信をなくして、せっかく就職した会社を辞めていくのです。
ふと、映画「てんびんの詩」を思い出した・・老舗の息子が、跡取りに認められる条件は・・鍋蓋を売ってくることです。
三十数年前、故”竹本幸之祐”監督(石川県羽咋出身)が映画化した、近江商人の物語です。

当時、研修や社員旅行で何度も使われたこの映画・・物語の終盤、
鍋蓋が売れた瞬間は感極まって涙が溢れ、止まらなかった名作です。

映画では、教訓として心に響く名言が随所に語られる・・
以下は、その一部を抜粋したものです。


<出入りの大工に売りつけようとして、断られる>

母「働く人の喜びや、しんどさがわからんようでは、人の上に立てやしま
   へんえ・・人に出会うて、ご挨拶も出けんで、あきんどになれますか!」


  「商人は、自分を恥ずかしめるようなことをしてはいけません・・ 
   頼みます、お願いします・・て、頭下げて、売れるもんやおまへんえ・・」


<鍋蓋を売りに出た初日・・梅干しだけの日の丸弁当に腹を立て・・>

祖母「代々、分をわきまえることを大事にしてきました・・儲けの少ない 
    時は始末をして、極力出を抑えることや・・ご先祖が梅干しや塩をな
   
めてしのいできたさかいに、今日があるのです」

  「日頃からあきんどは質素でなければいけません。しかし、商いのた 
    めやったら惜しみなくお金を使う。楽をするためや、贅沢のためにお 
    金を使こうてはなりませぬ。自分が始末してでも、お客にちょっとでも
    有利な商いをする・・そのためにお金を使うことや」


※『質素倹約を旨とし、入りに見合う出を図る』・・私の父も、 商家の心構えと、家族に言って聞かせた。


百姓「百姓はなんぼ頑張って精を出し、きばっても、入ってくるもんには
  限りがある。食うだけで苦労して、一生終わるのが百姓や・・
  それに引き換え商人はいい・・己の才覚と努力で、いくらでも発展する 
   やないか」

<子を思い、お百度参りをする母親に・・>

祖母「子は今、親離れするための行をしとるとこや・・
   母親だけが辛いんではない・・子の修業は親の修業でもある。 
   大作も・・それくらいの苦しさを乗り越えれんようでは、跡取りにはなれ
   しません。苦しさを乗り越えんと、一人前の人間にはようならん・・」

                                                                     ~次号に続く~

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