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2015年07月 アーカイブ

2015年07月02日

言葉の意味が違う中国語と日本語

中国語にない「刺し身」

中国には、日本料理の「刺身」に該当する
言葉がなかった。
中国語で「刺身」は、入れ墨をすることや、
針を身体に刺すことを言います。


中国人には、生卵や刺し身、ざるソバなど、

生ものや、冷たいものを食べる習慣がない。


中国の都は古来内陸にあって、海で摂れた
生魚を輸送する手段がなかった。

鯉やウナギなど、近くで摂れる淡水魚も、
寄生虫がいたりして、火を通すか、乾燥した

ものを水に戻して料理する。



1289 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「言葉の意味が違う中国語と日本語」

漢字で表現する中国語と日本語・・表記は同じだが、言葉
の意味が 違うものが多いので、知っておいたら便利です。

・新  聞・・日本の”新聞”は、中国では「報」又は「報紙」と
             いう。中国の”新聞”は日本語では、マスコミが
             伝える「ニュース」の意味になる。
・手  紙・・中国ではトイレットペーパー

                                                                                                                                                                                      ・一  本・・中国では本を数えるのに”一冊”ではなく
            ”一本”と言う。
・汽  車・・中国では車、バス
・火  車・・日本では”火の車”借金地獄を意味するが、 
             中国では”汽車”のこと
・下  水・・台湾では鳥モツ(すなぎも)、「下水湯」は
             鳥モツのスープ

・新  生・・日本では「新生児」「新生銀行」のように、
             新しい命、新しい生活など、プラスの意味
             に使われる。
             中国で「新生○○」は、刑務を終えた人の
             厚生施設をいう。


・出  産・・日本語の”出産”は人を生みだす「分娩」
             を言い、中国は”産出”、物を産出する
             意味の言葉になる。

・看  病・・日本では病人を看護する意味ですが、 
             中国では言葉の通り「病を看る」
            「診察する・診察を受ける」 
            「治療する・治療を受ける」の意味になる。             


・戸  口・・日本語では家の入口の意味を指すが、
             中国語の”戸口”の”戸”は「家」、”口”は「人」
             日本の「戸籍+住民票」になる。 
             その家と住んでいる人を「戸籍簿」に載せて
             いることを意味する。


・馬  鹿・・中国では”アカシカ”
・   鮎  ・・中国では”ナマズ”  
・   猪  ・・中国では”豚”
・   湯  ・・中国ではスープ

  観光で日本に来た中国人、ふと見上げると、煙突に
  逆さクラゲの絵と”湯”があった。てっきり食堂と思い
  込み、暖簾をくぐって中に入ったら、共同浴場だった
  という笑い話がある。


・料  理・・中国ではあまり使われない言葉で、日本と
             同様「物事を処理する」時に使われる。 
             日本のように「美味しい料理を作る、料理す
             る」意味には 全く使われない。


・調  理・・日本では「料理を作る」の意味ですが、  
             中国語の”調理”には料理を作る意味は全く
             なく、「バランスを考えてやりくりする」
           「養生する」「しつける」「手塩にかける」
           「人をバカにする、からかう」などの意味に  
             使われます。

・野  菜・・中国では食べられる野生植物、ワラビや
             ぜんまいなど、日本の山菜のことを”野菜”と
             言います。

2015年07月06日

イソップ寓話/北風と太陽

フランス小話 「物足りない」


彼はなかなかハンサムなのだが、

ひどく小心な男だった。

その彼が、ある娘に思いをよせた。

娘は、眼に情熱の光をたたえ、
いつも唇が濡れている女だった。


彼は、彼女の前にひざまずいて・・

「お願い! 一度だけ・・
たった一度でいいから、接吻させてください」

と口説いた。

『うるさいわね! あたし・・
そんな野心のない男・・大嫌いよ!』



1290 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

イソップ寓話 「北風と太陽」


イソップは、二千五百年も前のギリシャの奴隷だった人
です。 地位の低い弱い立場にあった彼は、人々に注意
を喚起しようと、主に動物を例え話にして創られたのが、
イソップ寓話です。


人から人へと語り継がれて、世界に広がっていったが、
今日では、子ども向けの童話として広く親しまれている。
本来は、大人のための「人生の教訓寓話」だったのです。


♪あるとき、太陽と北風が力比べをすることになった・・

最初は、旅人の帽子を取ることにした。

太陽はサンサンと旅人を照りつけた・・
旅人は、照りつ け
る日差しから身を守ろうと、更に深く
帽子をかぶり、
帽子を取ろうとしなかった。

次に北風・・力いっぱい冷たい風を吹きつけると、一瞬

にして帽子は吹き飛んでいった・・北風の勝ちである。

次の勝負は、旅人が羽織っているマントを脱がせる
こと
にした。
まず、北風が力いっぱい吹いて、マントを取ろうとする

が、寒さを防ごうと旅人はしっかりマントを抑え込んで、

いくら吹いてもダメだった。


次に太陽、サンサンと旅人を照りつけた・・

すると旅人は暑さに耐えきれず、自分からマントを

脱いでしまった。勝負は1勝一敗の引き分け!


**********************************************************
他人を説伏しようとするとき、相手の弱みを突いて厳し

い態度で接すると、かえって人は頑なになり耳を塞い

でしまいます。

温かく優しい態度で接し、相手を尊重するようにすると

、人は自ら心を開き、言うことを聞くようになります。


この寓話が言わんとすることは、

「変化する状況に合わせて、適切な対応をする」
つまり、一方でうまくいったからといって、他方でうま
いくとは限らない・・対応を誤らないことへの教訓なの
です。

            理念と経営5月号「古永泰夫・オンリーワン経営」

2015年07月09日

ミシュランガイド

ミシュランの格付け

ミシュランは、レストラン・ホテルガイドの
評価と格付けを★の数で行っている。

★ 一つ星

その分野で、特に美味しい料理

★★ 二つ星
極めて美味であり、遠回りしてでも
訪れる価値がある料理


★★★ 三ツ星

それを味わうために旅行する価値のある
卓越した料理



1291【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「ミシュランガイド」


フランスのミシュラン社から出版されるガイドブック

には、レストランの評価を星の数で表すことで知られる

「レストラン・ホテルガイド」がある。

このガイドブックは、日欧米各国に地域版があり、

合わせて年間100万部読まれるベストセラーだ・・

装丁が赤色であることから「レッド・ミシュラン」と

呼ばれ、他に緑色緑の装丁の「旅行ガイドブック」や

道路地図がある。


1900年に創刊してから100年以上にわたり、
世界
のトップクラスの料理人と、料理を愛する美食家の

ためのバイブルとして愛用されてきた。


そのミシュランガイドの社長・ジャン・リュック・ナレ氏

が、数年前東京に二週間滞在し、日本料理を食べ歩

いた。そして高い評価を与えたのです。


東京には16万軒の飲食店がある。

バリはフランス料理の本場だが、東京は素晴らしい

飲食店が数え切れず、都民は様々な料理を楽しんで

いる。
日本料理には歴史が感じられ、料理の質も素晴らしい。
シェフのレベルも世界のどの都市より高く、シェフ個有

の技術が何代にも亘って受け継がれている。


特に高く評価したいのが専門性だ。パリの日本料理店に

行けば、寿司、刺し身、焼き鳥など”一店”で様々な日本

食が味わえる。東京もそうだと思って来たら、違って

た。
食べ歩いた店は、寿司店、焼き鳥店、湯豆腐店、

天ぷら店、うどん店など、専門店に細分化されていた。

飲食店の多くは、長い伝統と技術に裏付けされ、

直ぐには追いつけない専門性を誇っている。

日本食が高い評価を得る理由は、ここにあるのです。

2015年07月12日

弥陀ヶ原湿原の餓鬼田


     154餓鬼の田
      餓鬼田


1292 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】

「弥陀ヶ原湿原の餓鬼田」


2012年に立山・弥陀ヶ原・大日平が、ラサーム条約
の登録湿地になった。

国内の登録湿地は、釧路湿原や尾瀬など46ケ所。

その中で標高二千メートルの最も高所にある湿原です。


湿原は、立山の溶岩台地の上に広がり、厳しい寒さと
豪雪、豊かな水、そして強い風にさらされる。


高原には「餓鬼の田」と呼ばれる水溜りが約一千個あり、

池の周りにはワタスゲが群生し、チングルマなどの可憐

な花が咲いている、幻想的な風景が楽しめます。


富士山、立山、白山は日本三霊山です。
中でも立山は、古来より「立山曼荼羅」で知られる、
山岳信仰の霊山としてあがめられてきた。

       006


尾山の頂上付近は、仏様がおられる極楽・・
室堂平真下の地獄谷は、鬼が住む地獄・・

天国と地獄が見られる山として信仰されてきた。


地獄谷につながる弥陀ヶ原には「餓鬼田」と呼ばれる池が

多数点在している。池には稲のような植物が生えている。


       087餓鬼の田


この奇妙な名前の池・・立山信仰では、生前に贅沢をして

いて地獄に落とされた亡者が、空腹を満たそうと何でも
口に入れる”餓鬼”になり、飢えをしのごうと田植えをした
場所とされている。


この稲に似た草、食べられるような実がつかない。
空腹と喉の
渇きが癒さず、苦しみから逃れることがで
きない地獄
なのです。

2015年07月14日

失敗を恐れる心

人生脚本

 

幼い頃両親は、自分の生き方の反省を込めて、
子どもを言葉で躾けようとします。

子供はいつの間にか、それを自分の価値観として
取り込んでいきます。


親からの「指示」・・「努力しなさい」 「早くしなさい」
                           「男は強くあれ」 「女は女らしく」
「禁止令」・・「あれはいけない。これをしてはいけない」


指示は、何かあれば「自分を駆り立てる呪い」となり、
禁止令は「自分を縛り付ける呪い」になります。
この二つの価値観が、無意識の意思決定になり、
人生を縛りつけるのです。

                             「幸せの心理学/人生脚本」



1294 【心と体の健康】

幸せな人生 「失敗を恐れる心」

長くゴルフをやっているのに、いっこうに上達しない私・・

最初から上手い人などいないはずなのに・・失敗を恐れ、

どうせ上手くならないからと、練習しようとしない。


池越え、谷越え、OBゾーンにバンカー・・
どのホールも失敗が許されない危険個所だらけ!
失敗の数を数えるのが、私達アマチュアゴルフです。


「失敗したら恥ずかしい、カッコ悪い」と思ったら、
普段の力の半分も出せなくなる。
「上手くやりたい」という気持ちが強くなればなるほど、
どんどん緊張が増す・・そして失敗してしまう。
「ああ~やっぱり」


失敗を恐れる気持ちは、全ての人が心の奥底に持って
いる根源的な感情です。危険を回避する本能的感情で、
取り除くことは不可能と心得るべきでしょう。


経験したことのない新しいことをやろうとする時、

過去に失敗して恥ずかしい思いをしたことを、今また

やろうとして、 失敗への不安が付きまとい離れない。


困ったことに、自信のない人ほど、失敗を恐れる気持ち
が強い。           そうした恐れや不安にうち克つには、
失敗しないよう繰り返し体に覚え込ませ、場数を踏んで
自信 を付けるしか・・他に方法がないのです。


結婚式でのスピーチや、大勢の前での発表など・・辞退

すれば失敗はない・・何もしなければ今まで通りの毎日。

スピーチを引き受 けるより、断った方がずっと楽だし、

恥をかかずに済み ます。


それでは、いつまでたっても苦手意識は取れません。
失敗への恐れは、20代より30代、40代より50代
と、歳を重ねるほど強まっていく。
大きな悩みを抱えて生きていくことになるのです。

潜在意識の中にある「失敗=悪いこと」の感情は、多く
の場合、幼い頃に親から植え付けられたものが多い。
子どもの頃何か失敗するたびに、親から呪文のように
聞かされてきたお説教・・そこに原因が潜んでいる。


何か新しいことにチャレンジして失敗したとき、 うまく

できなかったことを、ことさら責め立てる親に問題が

ある

のです。

2015年07月17日

平常心是道

平常心是道

・永平寺の開祖"道元禅師"は

「自分の目は横に、鼻は縦についていた」
と、当り前のことに気づかれた。


・總持寺の開祖"瑩山禅師"は

「腹がすいたらご飯を食べ、
                       眠かったら寝たらよい」
と、ごく当たり前のことを言われた。


・良寛和尚は

「災難にあったら  災難にあい、 
           死ぬる時がきたら  死ぬだけだ」
と、知人に手紙を送っている。



1293 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】

「平常心是道」


「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」は禅の言葉
です。
私たちが日ごろ口にする「平常心」は”普段の通り”
気負いもなく淡々とした心境を言います。
禅の言葉「平常心是道」の、平常心の意味は少し
違って きます。

人は一喜一憂し、悩んだり苦しんだり、泣いたり
笑った り・・心は常に揺れ動いている。
この揺れ動く心そのものが、自らの真実の心であり、
自らの姿てある・・と。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
十代から二十代にかけての私には、青春というものが
なか
った。家族の面会も許されない隔離病棟のベッドの
上で、
いつ治るともしれぬ病と闘っていた。


闘病生活に入って数年後、アメリカで新薬が開発され た。
新薬の臨床モデルになったことが幸いして完治した。
運がよかった・・新薬がなかったら、私は30まで生きら

れなかっただろう。


高校2年16才の時発病し、十分完治しないまま就職。
3年後i再発・入院・・28才の時ようやく社会に復帰した。

大学も行かず、同輩より10年出遅れての社会復帰・・
そんな思い・劣等感から、対人恐怖症になった。


人前でまともに話もできない状態が三十過ぎまで続いた。

人との何気ない会話にも緊張し、相手を正視できない・・
平常心を保とう、落ち着こうとするが、
かえって心に変調をきたし、顔や耳がまっ赤になる。


これではいけない・・早く普通に話せるようになりたい。
思えば思うほど緊張が高まり、心が揺れ動く・・

それが顔や仕草に表れ、その場から逃げ出したい、
いたたまれない心境になっていく。


このままでは人生の敗残者になってしまう・・
悩んだ末の結論は、最も苦手で避けたい職業”営業”
の世界に飛び込むことだ・・あえて苦手とする世界に入り

、逆療法で治そうというのです。

募集を見て大手住宅会社に就職・・営業に
配属 された。
最も苦手な飛び込み訪問からスタートした。
数年後、心の病・赤面症は、みごとに完治していた。


その間に悟ったことは・・人前であがり緊張するのは仕方
がない。ありのままの自分を、隠さず素直に受け入れ、
認めてしまうことだ。

開き直りです。そうしなければ営業は勤まらないし、

会社を辞めなければならない。

顔が赤くなるのは抑えよう
ない。
相手が気づいたら「私は赤面症です」と、何恥じること な
く自分をさらけ出し、 緊張をほぐしてやる。


慣れは最高の薬! 毎日の営業活動が、普通に人と会話
できる人間へと変えていった。 業績が上向き、
社内の評価も高まり、多くの部下を持てるようになった。


人に弱みを見せまいと、当初は隠そうとしていた赤面症。
日々の営業で鍛えられ、精神面での悩みが解消した
のは
大きかった。
しかし「対人恐怖症」そのものが消えて無くなったわけ
い。
要は「あるがままの自分」・・自分にとって 恥ずかしい
ことでも、周りから見れば”他人事”

私と別れて15分すれば、私とのことなどすっかり
忘れ
ているだろう・・ 気に病むことなど何もないのです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

常にあるがままの”平生心”
これを仏道では「平常心是道」
と言う。
どんな道を歩もうと
到達点は一つ・・”あるがまま”の心
いることです。

自らの心に”くだらない考え”を差しはさまなければ、
いつも好時節。
妄想や分別心を払いのけ、己の生き方に
役立たないこと
は、何であれ”断ち切ってしまう”

加えて、人の道から外れないことです・・これが仏道です。

           
                        福井県越前市/お誕生寺住職・板橋興宗

2015年07月20日

時間という財産・・どう使う

デフラグ


パソコンの作動を早めるため、保存されて
いるデーターの空白部分を圧縮して、
空き領域の断片化を解消する”デフラグ”


私たちが日々蓄積している膨大な記憶も、
”忘れる”ことによって圧縮され、10年が
半分から三分の一くらいに短縮されて、
短く感じるようになる・・



1295 【心と体の健康 】
幸せな人生 「時間という財産・・
どう使う」

先々週、高校卒業55年の同期会が、金沢のホテルで

行われた。卒業生530名の内約90名が既に亡くなっ
ていた。物故者へ黙祷し、校歌を斉唱して懇親会に入
った。

振返れば、長いようで短かかった74年の人生・・
1日が、1週間が、そして1年が・・あっという間に過ぎ
ていった。
以下「仏光さんの心の相談室・時間という財産」から・・
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
こんなスピードで毎日が過ぎていくと、私の一生もすぐ
に終わることでしょう。時間というのは”財産”なのです

ね。

生きている時間は、私たちに与えられた財産なのです。

この財産を使いながら、人生という経験を積んでいくの

ですね。
時間という財産は、等しく確実に減っていきます。

子供の頃はたっぷり財産があるので、永遠にあるように

思え、残りの財産を気にしたりはしません。


私の歳になると、与えられた時間を大方使ってしまい、

あと僅かしか残っていないことに気づくのです。

大病して、もう自分が死ぬと思っていて、命が助かった
りすると、自分に与えられた時間という財産の大切さに
初めて気づくのです。


この時間を何に投資し、何を得たいのか?
使う目的を明確にして、その目的のために一定のまとま
った時間を投資しなければ、成果は望めないだろう。


こうして、与えられた財産を大切に使うようになると、

生き方が変わり、人世が変わっていくのです。

この限りある財産・・気づくのが早ければ早いほど・・

より有効に財産を使おうとするようになり、人生が充実
したものになっていくのです。


生きているのが当り前に思っている間は、自分に与えら
れている財産の大切さに気づくことはありません。

また、残り少なくなってから気づいても、自分の財産を

無駄に費やしたことへの、悔いが残るだけです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

二十代の初めに大病して、早くに死生観が芽生え、
”時間”という財産の大切さを知った私・・


今振り返ってみれば、苦しく辛かった闘病生活の十年は
人生の長いスパンから見れば、決して無駄ではなかった

のです・・むしろ良かったのです。

2015年07月24日

言葉の意味が違う中国語と日本語(2)

「油断一秒 怪我一生」

日本の交通標語に
「油断一秒 怪我一生」というのがある。

中国人が読むと「油が一秒でも切れたら
一生自分のせいになる」と・・
非常に責任の重い意味なります。



1294 【吉村外喜雄のなんだかんだ】                
「言葉の意味が違う中国語と日本語(2)」


中国語と日本語・・表記は同じだが、言葉の意味が全く
違うものが多く、不用意に使用すると誤解を生みます。


・安  心・・中国語の安心は「心安らぐ」「落ち着く」と
              併せて、「余り善くない考え方を抱く」とか、
            「故意に」「わざと」の意味が含まれている。

・質 問・・中国語の「質問」は”質を問う”、字の通り
           「詰問する」「責める」「なじる」と言う場合に
             多く使われます。

・苦 情・・日本では、不平・不満・クレームなどが起
            きた時に使いますが、中国では、単に苦し
            い状況 困った立場になった時に使う言葉
            です。
・大丈夫・・日本では「無事」を意味するが、 
              中国では「男の中の男・これぞ男」になる
・杜撰(ずさん)・・日本では”いいかげん”を意味す
                       る。 中国では嘘や作り話
・真面目・・中国では隠された本当の姿、正体のことを
              言う。
・喧  嘩・・中国の劇場の壁に「場内禁止喧嘩」の張り
             紙があった。張り紙を見た日本人・・ 
           「中国人は場所をわきまえず、どこでも喧嘩
            する」と誤解した・・ 
            中国語に日本語の”喧嘩”の意味は全くなく  
           「場内禁止喧嘩」とは「場内は静粛に」  
             の意味になります。

・小 心・・日本では「気が小さくで臆病」なことを言
            うが、中国では「注意する」「気をつける」
          「用心する」の意味になる。火の用心は
          「小心火災」、取扱い注意は「小心軽放」

・器 用・・日本では「手先が器用な人」の意味だが、 
            中国では大きな器・人材を指し、国にとっ
            て有用な人材を「器用な人材」と言う。

・暗 算・・中国語の「暗算」は”陰謀をめぐらす”
           ”計略にかける”の意味になる。

・勉  強・・日本では、学問をする”学習”と、値引き
             をする時に使われます。
             中国では、やりたくないのに無理強いする
             際などに使います。
             日本でも買い物をするとき「勉強しときな
             さい」と言うよね。

・告  訴・・日本では”訴え出る”ことを意味するが、
             中国では単に”言う、報告する”の軽い意味
             の言葉になる

・結 束・・日本では、目的を同じくする者が団結する
            ことを意味するが、中国では物事を単に
           「終わる・終わらせる・始末する」意味 に
            なります。
・階  段・・中国語の”階段”は、逆さまに解釈して
           ”段階”の意味になる。物事を幾つかに分け
            て、段階を踏んで行う時に使われます。

2015年07月28日

言葉の意味が違う中国語と日本語(3)

雇用の日本と中国の違い

日本の労働基準法は、雇用条件に関する就業
規定を文書で明示しなければならないが、
採用時に「雇用契約書」を締結する必要はない。


一方中国の労働法では、必ず書面で雇用契約を
締結し、雇用期間を明記することが義務づけられ
ている。

また労働法では、十年間勤務した社員は、
「会社が定める定年まで勤務できる雇用契約」の
締結を要求出来る条項があり、日本と大きく 異な
る点です。
この雇用契約書を「労働合同」と言う。
※中国で「合同」は契約書



1297 【吉村外喜雄のなんだかんだ】                             
「言葉の意味が違う中国語と日本語(3)」


・職  工・・日本では、工場の現場で働く人を”職工”
             と言います。 
             中国で”職工”は「職員」・・官庁、会社、 
             学校などに勤務している従業員の総称になる。
             ”職”は「事務員」や「職員」、”工”は「工人」
               労働者を意味する。

・工 作・・中国語の「工作」は”仕事をする”肉体労
              働や精神労働に従事する意味です。
              日本の小学校の工作の時間を、中国人は
              「この子どもたち、授業中どんな仕事をする
              のだろう?」と不思議がるでしょう・・


・請  求・・日本では当然の権利を要求するときに使う
               が、中国では「何とかお願いします」と、
               相手にものを頼むときに使い、請求書は
               お願いの「要望書」になってしまう。 

・経 理・・日本では経理事務ですが、中国では支配人
               や経営者を「経理」と呼びます。
              「総経理(社長)」  「副総経理(副社長)」
              「総会計師(財務会計責任者)」
              「総工程師(技術最高責任者)」
              「経理(部長)」  「科長(課長)」

・合 同・・日本では、二つのものが一つになって何か
               をする以外に意味はない。
               中国語の合同は全く異なって、
               「契約・契約書」の意味になります。


・検 討・・中国との商談がまとまらず
              「再度検討します」と相手に伝えたら、中国で
              ”検討”は反省する・自己批判をする意味に
                なり、日本人が謝ったと勘違いして、
              「それみろ!」と、より強硬に自分の主張を
                押し通してくるかもしれません。

・求 人・・中国語の”求人”は、日本での言葉の意味
               とはまったく異なり「人に頼む、人の世話に
               なる、人にすがる」時に使われる言葉です。

・出 世・・日本では「世の中へ出て立派な地位や身分
               になること」を言うが、中国では言葉の通り
              「この世に生まれる」と解します。

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