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ペリーが見た日本と女性

ペリーが見た”おはぐろ”


穏やかに微笑した唇が開くと、ひどく腐食した

歯茎に一列の黒い歯が見えた。

日本の既婚夫人だけが、歯を染める特権を持っ

ている。染めるには”おはぐろ”という鉄の粉と、

酒とを含んだ汚い成分の混合物を用いる。

・・略・・
この習慣は、夫婦間の幸福を導くことには
何の
意味もないと、考えるべきだろう・・

この厭うべき習慣は、紅で唇を染めることで

一層明らかになる。赤く塗った唇は、黒い歯と

著しく対照をなすからである。

                                  ペリー日本遠征記

1306 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~歴史から学ぶ~
「ペリーが見た日本と女性」


ペリーは日米和親条約を調印し、下田と函館の開港をと
つけた後、帰路両港に立ち寄り、帰国後「日本遠征記」
を著わした。
日本の技術の優秀性、庶民の暮らし、衣食住、女性の
地位などが三巻に分けて記録されている。


帰路、ペリーは下田に数人の士官を従えて上陸した。
幕府役人の案内で街中を視察・・町長の自宅で酒と茶菓
の接待を受けた・・その時、妻と妹が給仕にあたった。


ペリ―は日本の女性に好感を持ったようで、そのことを
遠征記に書き記している。

『日本の社会には、他の東洋諸国にはない美点がある。
それは日本の女性の地位が高く、教養があることだ。

中国や韓国では、女性の地位が低く、家畜や奴隷の
ごとく扱われて いる。
日本では妻が伴侶として認められ、一夫多妻制が存在
しないことだ。
こうした恥ずべき習慣がないだけでなく、家庭が道徳的
であり、洗練されている。 女性の容姿はそこそこ美しく、
立ち振る舞いも活発で、自主的である。

それらは、彼女たちが比較的高い尊敬を受けていること
からくる品位に現れ、日常の友人・家族間の交際には
女性も加わっていて、互いの訪問、お茶の会は合衆国
同様、日本でも盛んに行われている。


教育は普及していて、日本の女性は東洋の他の国とは
異 なり、男性同様の知識があり、女性ならではの芸事
にも熟達していて、文字の読解力も優れている・・   』

ペリーが日本から受けた印象は・・
『日本は鎖国下にありながら、アジアの諸国とはかなり
違った文化的・社会的発展を遂げてきた国である。
欧米文化に適応する能力と文化水準を有し、いずれは
欧米先進国と肩を並べる国になる可能性を秘めている』

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