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賀状の誤字

江戸小噺 「投げやり」


最近、槍(ヤリ)の稽古に行くようになってからの、
せがれの様子を見ていると・・
することなすこと、すべていい加減で困ったもの。


しつけの厳しい武芸の道に精進しながら、
なんたることだ・・と、変に思った父親が、
師匠のところに出かけていって・・


「せがれが槍の稽古を始めるようになってから、
日増しにぞんざい者になっていきますが、
先生の槍の流儀は何でございます?」と聞くと、

「拙者の流儀は”投げ槍”」


山住昭文「江戸のこばなし」



1346【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「賀状の誤字」


お正月も今日まで・・ところで毎年届けられる年賀状、

私の名前「吉村外喜雄」を漢字変換すると「吉村登喜夫」
になる。

また”吉”は武士の”士”、めでたい”吉”でなければ
ならない。

まれに百姓の”土(つち)”の字があるが、昔の身分を

意識したような、つまらないところにこだわるのです。


毎年同じ人から、間違いに気づかずに届けられる賀状・・
正直、あまり嬉しくない。

作曲家の團伊久磨さんは”団”と書いてある郵便物は
受け取らなかったという逸話がある。


友人の喜多さんも、喜田と書かれた郵便物が届けられる
と、不快な気分になるという。


気をつけなければならないのが”澤”の字で、
”幸”を含まぬ”沢”と書かれるのを嫌う。

”嶋崎”を”島崎”、”廣瀬”を”広瀬”

”渡邊”と”渡邉”は間違いやすいし、”渡辺”と書か

れたらなおさらである。


もしかしたら、私も失礼な賀状を出しているのでは・・

毎年のことながら、おめでたくあるべき年賀状の宛名書
きには神経をつかいます。

読売「編集手帳」

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