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2017年09月 アーカイブ

2017年09月01日

ありがとうございます

■毎月一日は座禅の日

毎月1日は、朝5時から般若心経を詠み
坐禅・瞑想。
自らの健康と家族みんなの幸せに感謝し、
気持ちも新たに
新しい月のスタートラインに
立つ。

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1529  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「皆さんありがとう、、ました」

W杯アジア最終予選、日本のロシア行きを告げる笛が
響く。
ハリルホジッチ監督はスタッフと抱き合った後、6万人
の大観衆に日本語で「皆さんありがとう、、、ました

普段なにげなく使うお礼の言葉・・語源は「有難し」と
いう仏教言葉です。
ひとの生をうくるはかたく
  死すべきものの   生命あるもありがたし(法句経)

お釈迦様 『大海に眼の見えない亀がいて、百年に一度
海面に頭を出す。その大海に流木が一本流れていて、
流木には穴が空いている。その流木の穴に亀が頭を
突っ込むことがあるだろうか?』 と弟子に問うた。

弟子「 ?  ? 」

お釈迦様 『絶対あり得ないことだと思うだろうが、
そうとも言えない。人間に生まれてくることが、
この例え以上に
有り難いこと、奇跡に近いことなのだよ

人に生まれてきた生命の尊さを教えてくれる言葉
「有り難し」は、
いつしか感謝を意味する優しく美しい
言葉になった。

何かの後に、最初に「有難うございます」と感謝の言葉
が出るのは、日本人の宗教観から自然と発せられる言葉
なのです。 鈴木大拙は・・
「日本人は朝目覚めて、夜眠るまですべて宗教である」
と・・
神仏にお参りするだけでなく、身近な人に感謝し、
日常の何でもないことに感謝する・・ 無意識に口ずさむ
「ありがとう・・」は念仏そのもなのです。

2017年09月04日

人工知能AI革命(2)

■人工知能A I

国土交通省は、A I人工知能を使って観光
地の渋滞を緩和する社会実験を今秋から
始める。
道路脇に設置された機器や、カーナビなど
大量に収集したデーターを、渋滞緩和や
交通事故防止などに役立てる。

対象地域は、全国の有名観光地の中から
2~3か所を選び、数年かけて実施・・
その後全国に広げていく計画です。

                                    8/24 読売新聞



1530  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(2)」

今年の春、将棋界の最高位名人佐藤天彦と、最強の人工
知能の二番勝負は、PONANZAの勝利に終わった。
2年前に登場して以来、プロ棋士に負けたことがなく、
まさに無敵である。

その結果は、私たちの未来を暗示するものになった。
ポナンザが飛躍的に強くなったのは、人間の手を借りず
人工知能が自ら学ぶ「機械学習」という方法を導入して
からです。
ボナンザに、プロ棋士の過去20年分の対局、5万局を
読み込ませた。人工知能は、このデータを自分の教師と
して学習した。
この教師データが、人工知能の性能を決める鍵になった。

5万局の棋譜を解析しながら、どんな局面でどう駒を配置
すれば勝につながるか・・自ら学習して勝利の方程式を
見つけ出していく。
人間にしか出来ない知的な発想・・それが少しずつコン
ピューターに置き換ろうとしている。
コンピューターには難しいと言われてきた”創造性”を、
ポナンザは獲得した。

その創造性を生み出したのは、ポナンザ同士の対戦
「自己対戦」にある。
繰り返した自己対戦は700万局・・人間が食事もせず
に休みなしに毎日8局、1年に3000局対戦したと
しても、2千年を要する・・天文学的学習能力だ。

気の遠くなる経験を積んだポナンザは、将棋の歴史の中
でまだ人間が発見していない、未知の戦法にまでたどり
着いていた。
佐藤名人が戦っていたのは、将棋という宇宙の全容を
解き明かした、いわば神のような存在だったのかもしれ
ない。
将棋の世界で起こったこの事実は「遠からず現実の世界
で起きてくる」と、孫正義は予見する・・

今後、人工知能が社会で応用されていく時に、想定され
る事態を先取りする、模擬実験になったのです。
第四次産業革命が、今始まろうとしている。  

                                       
NHKスペシャル「人工知能」

2017年09月06日

人工知能A I革命(3)

先入観ゼロの合理的判断をするAI

人が判断をするとき、その人の経験、先入
観、偏見、憶測、直観力などが入り込み、
正しい判断に歪みが生じてくる。

一方、人工知能は、そうした立場や状況
に左右されることなく、膨大なデーターを
基に学習を重ね、より詳細で正確な結論
をはじき出す。
そして、目的を最大化するための論理的・
合理的判断を下すのです。



1531  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(3)」

インターネットの文字情報、監視カメラやセンサーの
情報、購買履歴などから蓄積される膨大なデーター・・
以前は捨てられていたデーターです。

人工知能AIが膨大なデーターを分析すると、大きな
流れや動向が、はっきりとした数値となって見えてくる。
グーグル、アマゾンなどの米企業は、早い段階で
そうしたデータが価値を生み出すことを知っていた。

出遅れた日本の企業も、大量のデーターを低コストで
蓄積できるようになり、分析技術も進んだことで、
流れが変わった。

AIの威力はまず市場分析から・・
コンビニで買い物をした時に、客がポイントカードを
出す。そこには購買履歴データが納まっている。

ローソンのカード会員数は1千万人、提携企業は100
社にのぼる。このビッグデータを分析すれば、男女、
年代、地域などの属性に基づいて、効率的な品ぞろえが
可能になる。
提携企業間でデータを共有すれば、更に利用価値は
高ま
るだろう。アマゾンは、ビッグデータで成り立つ
典型的企業だ。顧客の購買ニーズを売り上げ促進の柱に
してい る。

インフルエンザが今後どこで流行するか、分析し対応
する。選挙予測にも使われ、当落の可能性を判断する。
つまりデータは「金の鉱脈」なのです。

データを所有していないと何もできない・・
データーを先に押さえた者が強い立場になる・・
持つ者と持たざる者の格差が生じてくる。

今後、ビックデータを押さえた企業が勝者になっていく。
第4次産業革命が始まろうとしている。  

                                          読売新聞「ビッグデータを押さえろ」

2017年09月09日

人工知能AI革命(4)

■AIと株価予測
AIが進歩すれば株価予測が出来るのでは?
とよく言われる。
先進の米国の証券会社では、せいぜい
1ケ月先ぐらいの短期予測にしか使えない
という。
予測の基になるのはあくまで過去のデータ。
突発的な大事件があると、予測不能になる。



1532  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(4)」

いち早く人工知能AIを導入した金融業界。
あっという 間に金融の現場は一転した。今や東京の
取引市場の8割は、コンピュータによるものだ。

米ゴールドマン・サックスが、15年前に約600人を
擁していたニューヨーク証券取引所フのロアには、今や
数人しかいない。

日本最大の証券会社も、去年から人工知能を導入した。
年金などを運用する機関投資家の売買を、人工知能に
任せている。
かっては、読みと反射神経を武器に、花形トレーナーが
巾を利かせていた。今は、トレーナーは人工知能が行う
取引を、じっと見つめるだけ。

独自に開発した人工知能の株価予測システムは、
銘柄ごとに、5分後の株価予測をはじき出す。
A I を搭載したロボットが、瞬時に価格や条件を提示
して注文に応じるため、商機を逃すことはない。

人工知能が学んだ教師データーは、東証500銘柄の
過去1年間の株価の動きと、売買取引のデータ・・
1日ごとではない、1000分の1秒単位の変化を読み
取っていく。
その値動きから法則性を見つけ、5分後の株価を予測
して、利ザヤを狙う。

売買をするのも人工知能である・・まばたきする間に、
千回とか、すごいスピードで取引がなされる。
人が目で見ながら取引していては、間に合わないのです。

東証では、最大で1秒間に2万5千のメッセージが配信
される。もはや人間の目で追うことの出来ない状況に
なっている。
超高速化した市場は、AIとAIの戦いになっている。
どれだけ優れたAIを開発できるか・・それが企業の
勝敗を左右する。
過去、人間が思いつかなかった分析を導き出すAI・・
AIを使いこなせ
ないと、生き残ってはいけない時代に
なった。
                                                NHKスペシャル「人工知能」

2017年09月11日

人工知能AI革命(5)

■A Iが代替わりする職業

・スーパーのレジ係                    97%
・レストランのコック、受付係   96%
・弁護士助手、フロント係           94%
  ウエートレス、会計士

・セールスマン、保険代理店       92%
   ツアーガイド
・タクシー・バスの運転手           89%
・不動産会社の社員 86%
・警備員                                       84%



1533  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(5)」

人間の能力を上回る人工知能が、タクシー業界で実用化
されつつある。
今年の6月、名古屋のタクシー会社・・売り上げが伸び
悩む中、1600台全ての車両に人工知能を搭載した。

運転手が頼りにしているのは、運転席のカーナビに搭載
されたAI画面の予測。
地域を500メートルのマス目に分け、この先30分間
の乗客数の予測が数字で示される。マス目に表れる
1~9の数字・・大きな数字が出た個所へ車を走らせる。

人工知能は、客の数を数字で予測すると共に、どの道を
どの方向に走ると、客を拾う確率が高いか➡で示して
くれる。指示通りに走ってみると、直ぐに客が拾えた。

更に、人工知能の指示に従い、普段は通らない道に入っ
ていくと、又も予測的中・・お客が待っていた。
経験と勘がモノを言う世界が、音を立てて崩れていく。

人工知能を搭載したタクシーの売り上げは20%伸びた。
人工知能を開発したのは、携帯電話会社のNTTドコモ。
開発を始めてわずか1年半で、実用化を果たした。

携帯電話会社の最大の強みは人間の「位置情報」だ。
電波を通して、どこにどれだけ人がいるのか、一目瞭然
で掴める。
しかし、人が沢山集まったからといって、タクシーに
乗る人が多いとは限らない。

そこで、もう一つの重要データー、タクシー会社が持つ
「乗降データー」・・いつどこで客を乗せたのか、過去
1年間、運転手900人分のデーターを人工知能に記憶
させた。
人工知能は「位置情報データー」と「乗降データー」を
掛け合わせ、過去タクシーに乗る人が多かったエリアに
いつも以上に人が集まれば、タクシーの需要が増えると
予測する。

更に、天候や曜日によって利用客の数がどう変わるのか
・・人工知能にその法則性を見つけさせ、予測の精度を
高めていく。
走れば走るほど人工知能は自ら学習する。
予測の精度は95%まで、ほぼ完ぺきに上がっていくと
いう。
                                                     NHKスペシャル「人工知能」

2017年09月14日

人工知能AI革命(6)

■A I(人工知能)の歴史

◇1960年代(第一次ブーム)
コンピューターによる「推論・探索」が可能に
・1956年人工知能の呼称が登場
・人工対話システム「ELIZA」の開発

◇1980年代(第二次ブーム)
コンピューターに「知識」を与えることで
A I(人工知能)が可能に
・日本が第五世代コンピューター開発を推進
・1997年IBMスーパーコンピューターが
  チェスの名人に勝利

◇2000年代(第三次ブーム)
大量のデーターを使ってAIが知識を獲得
する「機械学習」が実現
・2006年ディープランニング登場
・2010年グーグルが自動運転車の開発
  計画を発表
・2012年AIが猫を認識することに成功



1534  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(6)」

AI(人工知能)は経済や暮らしのあり方を大きく変え
ようとしている。今後厳しさを増すであろう、人手不足
の解消や、生産性の向上などに期待が高まる。

AIをフル活用できれば、流通業界ではレジの自動化
などにより生産が向上し、60%の増収が期待できる。
製造業では、人による誤作動などのロスが減り、39%
の増収が可能になる。

サッポロホールディングスでは、人事・経理などの業務
の45%を、人手によらずに処理できるようにした。
新日鉄住金は、熟練工のノウハウをAIに取り込み、
生産性の向上と合理化を図ろうとしている。

AIの普及で最も懸念されるのは、雇用への影響だ。
米国では労働人口の47%の職業が、代替えの影響
を受けると予測する。
野村総合研究所でも、日本でホワイトカラーの多くが
従事する「事務職」をはじめ、AI代替可能の職業は
49%に及ぶと予測する。

AIの導入は、日本経済の弱点とされてきた長時間労働
と、IT化の遅れによるホワイトカラーの低い生産性を
克服する契機になるだろう。

AIが様々な分野に進出し、業務を担うようになれば、
人間は労働から解放されると同時に失業・・生活の糧

失うことになるだろう。 
                                         
読売新聞「AI進む実用化」

2017年09月17日

富山県美術館開館記念展へ

1535  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「富山県美術館開館記念展へ」

北陸新幹線開通で、観光地として注目を集める富山市。
JR富山駅西の環水公園見晴らしの丘に、楕円形のパン
を斜めに切ったような形をした建物「富山県美術館」が
8月末にオープンした。
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昨日の土曜日、友人を誘い「開館記念アート展」を観賞
してきた。
ルノワール、ルソー、ゴーギャンなどの印象派。ピカソ
シャガール、ムンクなどの20世紀の抽象モダンアート。
青木繁、下村観、東郷青児などの日本近代絵画。
棟方志功、岡本太郎、平山郁夫など、日本を代表する
優品の数々を一度に観賞することができた。

開館を祝って、国内外の美術館(国立西洋美術館、京都
市美術館、ポーラ美術館、国外の美術館etc)多数の
コレクションの貸出し優品を含め、約170点の作品を
堪能できる、又とない機会を得たのです。

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美術館東側正面の2階と3階は全面総ガラス張りで、
6つの常設展示場がある。

屋上には天然芝が張られ、子ども達の遊具が置かれた
公園があり、市民の憩いの場になっている。
環水公園と、雄大な立山連邦の美しい景色を眺めること
ができるのは、他の美術館にない魅力の一つです。
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美術館の設計は建築家/内藤廣・東京大学名誉教授。
主な作品に、安曇野「ちひろ美術館」、三重県の「海の
博物館」がある。

2017年09月20日

A Iが癌治療に革命を起こした

■がん治療革命

今、癌治療の革命が始まっている。
これまでの抗がん剤とは全く違う仕組みで、
癌を攻撃する新しいタイプの薬が次々に誕生。

患者の遺伝子を解析し、最適な薬を選び出す
新たな医療が、アメリカで始まっている。
癌の治療薬を人工知能が教えてくれるのです。



1536  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「A Iが癌治療に革命を起こした」

癌治療の遺伝子解析を行うメディション社・・米国各地
の病院から年間4万人分の癌細胞が送られてくる。
同社は、遺伝子変異のタイプ、承認薬、臨床試験の有無
など、詳細な情報を担当医に伝えるサービスを行ってい
る。
今やこの会社の遺伝子解析サービスは、大都市から
地方の町まで、全米各地に及んでいる。
地域の小さな病院が最大の顧客になっているのです。

拠点となる癌専門病院では、遺伝子データーの蓄積に
力を入れている。
1万3千人のデーターを蓄積し、癌の原因となる遺伝子
変異を新たに見つけたり、薬の開発につなげたりしてい
る。
常に新しい発見がある・・千人の患者のデーターでは
分からなかったことが、1万3千人のデーターを見ると
分かってくるのです。

IBMは、AI人工知能による膨大なデーターの蓄積と
癌の遺伝子の解析技術を融合させたソフト「
ワトソン」
を開発した。
ワトソンの開発によって、これまで治療が難しかった
患者に、希望が見え始めた。

ワトソンに、2千3百万件余の癌に関わる医学文献情報
を学習させ、その上に遺伝子変異が特定できなかった
患者のデーターを読み込ませた。

その結果、癌の原因となる遺伝子変異を見つけられなか
った患者の3割に、ワトソンは異変の原因を見つけ出し
、個々の患者に適合した薬を選び出すことに成功したの
です。
ビッグデーターは非常に複雑で、人間が答えを導くには
限界がある。医師が1日に読める医学論文は1つか2つ
です。ワトソンは、人間では対処できない問題に速やか
に答えを出すのです。

医師はAIの指示に従って患者の治療に当たればよく、
今後、経験豊かな名医は不要になってくる。
遺伝子変異と薬の関係がわかってくれば、使ってみなけ
れば効果がわからない抗がん剤を投与して、患者を苦し
めるようなことはなくなるでしょう。
  

                             NHKスペシャル「がん治療革命が始まった」

2017年09月24日

スキンシップ不足

1537 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康 「スキンシップ不足」

最近の憂うべき問題の一つに「小学校が荒れる」という
現象があります。

教室で子供達がおとなしく座っていてくれないのです。
じっとしていることに直ぐ飽きてしまい、みんな自分勝
手に好きなことをしようとします。先生の言うことなど
聞こうともしません。

その原因の一つに挙げられるのが、
親子のスキンシップ
不足です。
子供のすこやかな成長に欠かせない両親の愛情。
とくに乳幼児の頃の母親とのスキンシップが、大きな
意味を持つのです。

女性が社会に出て働くのが当たり前の今の時代、
結婚しても仕事が続けられるよう社会インフラが整い、
自由に仕事を続けることができるようになった。

育児休暇を取ったあと、職場に復帰できるのです。
一日でも早く職場に復帰したい思いが、まだモノ心つか
ない乳児を保育園に預け、人まかせにしてしまう。

それが原因で、子供の成長にさしさわりが起き、将来
情緒不安定になるかもしれないことに、何ら疑問を持と
うとしないし、気づかないのです。

生後まもない子ザルを、2種類の代理母に育てさせる
実験をした。
一方の代理母は針金で出来ています。もう一方の代理母
は、実際の母ザルに似せた感触の布で作られています。

針金でできた代理母に育てられた子ザルは、
「協調性に欠ける」「攻撃行動が激しい」などの性格を
持つようになり、成長してからもほかの子ザルとうまく
遊ぶことができませんでした。

一方布製の代理母に育てられた子ザルも、本当の母ザル
に育てられた子供に比べると、情緒不安定な傾向が見ら
れたが、針金製の代理母に育てられたサルよりもずっと
正常に近い成長を見せたのです。

両方の子ザルの代理母への接し方を比べると、
布製の代理母へのスキンシップの度合いが高かった。
何か怖いことがあると、不安を感じた子ザルは、布製の
代理母にしがみつき、精神的な安定を求める行動を見せ
たのです。
                                   渋谷昌三「よくわかる心理学」より

2017年09月29日

母と子のスキンシップの大切さ

1538 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康 
「母と子のスキンシップの大切さ」

NHKのクローズアップ現代で、動物園のオラウータン
が交尾に興味を示さず、このままでは絶滅してしまうと
報じていた。
子育てをしようとしない母親サルが増えてきて、生まれ
てすぐ母親から離して、人間がミルクで育てたサルは、
成長して群れに入れても、群れの子ども仲間と遊べず、
大人になっても交尾が出来ません。

授乳の時の母と子の見つめ合い、まぐわいは愛の行動の
始まりです。
女性の社会進出が、母子のまぐわいを奪ってしまい、
ミルクで育てられた赤ちゃんが増え、母の乳房にすがっ
て乳を飲む、肌の触れ合いを遠ざけられた赤ちゃんが
増えているのです。

小学校が荒れ、イジメが増えているのは、元をただせば
授乳時の母子の愛情不足に起因しているのです。
他人から愛を与えられても、受け取る能力が低く、愛を
与えることを知らないまま、大人に成長していくのです。

思春期を迎えた青年が、好きな女性がいても愛を打ち
明けられられず、うつむいたまま、相手の目を見ないで
話す男性が増えているのです。

赤ちゃんのときの、母子の関係が影響しているのです。
ストーカーや痴漢が増えているのも、そうした社会背景
が影響しているのでしょう。

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