« ガンに新薬続々 | メイン | 小笠原民謡/レモン林 »

ヘビとカタツムリ、進化の因果関係

1640 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「ヘビとカタツムリ、進化の因果関係」

9月下旬、念願の小笠原でスキューバーダイビングの
計画があり、楽しみにしていたが、度重なる台風と地震
で中止された。

透明度と、大小魚種の多さで、他を圧倒する小笠原。
何れの種も様々に進化を重ねて生存を図り、小笠原に
しか見られない生物が多数生息。世界自然遺産に登録さ
れた 。
話題を変え、東大の細将貴助教は、ヘビとカタツムリの
進化の過程における因果関係を研究している。

右巻き
のカタツムリを食べる右利きのヘビが進化すると
、今度は食べられにくい左巻きのカタツムリが増えてい
く。
カタツムリの貝殻はほとんどが右巻きだが、琉球列島に
は左巻きがいる。調べると石垣島と西表島に住むヘビは
、右の下アゴの歯の数が左より多い。

現地でヘビとカタツムリを採取したところ、右巻きの
カタツムリに比べ、左巻きは捕食されにくいことが分か
った。
ヘビは背後から頭を左に傾けて、右アゴの牙が深く刺さ
るように噛みつく。この食べ方が、右巻きと左巻きカタ
ツムリの捕食率の差になって表れてくる。

カタツムリを食べるヘビが多い台湾でも調査すると、
台湾にも左巻きが多い地域がいくつかあり、過去に何度
も、左巻きへの進化が見られることが分かった。

貝殻の巻きは、子孫を残すための重要なカギになるので
す。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2289

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「ガンに新薬続々」です。

次の投稿は「小笠原民謡/レモン林」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36