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釈迦の寓話/人間の実相

■釈迦の寓話/解説

・果てしない広野 = 家族、友人がいても人生は孤独
・白骨 = 他人の死
・虎 = 人にはみな虎がいる。いつ死ぬかわからない
              何れ必ず死なねばならない。
・一本の木 = 健康、家族、金、財、地位、宗教
・藤ツル = 寿命
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1656 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「釈迦の寓話/人間の実相」

ある日、釈迦の法話会に勝光王が参詣した。
釈迦は王様に「人間とはどんなものか」を寓話をもって
説いた。

♪王よ、それは今から幾年という昔の話である。
秋の夕暮れ果てしない広野を、木枯らしが吹く中、
一人の旅人が歩いていた。

旅人は薄暗くなった野道に、点々と散らばる白い物に
気づいて、立ち止まった。何だろうと、拾い上げて驚い
た。それは、人間の白骨ではないか・・

どうしてこんな所に白骨が沢山散らばっているのだろう
・・怖くなって先を急いだ。
しばらくして前方の闇の中から、異様なうなり声と足音
が聞こえてきた。

闇を透かしてみると、彼方から飢えに狂った、見るから
に獰猛な大虎が、こちら目がけてまっしぐらに突進して
くるではないか。

旅人は、白骨が散らばっている分けを知った。
この野道を通った旅人が虎に食われたに違いない。
自分も食われてしまう・・!
恐怖に引きつった旅人は、迫りくる虎から逃げなければ
と、無我夢中で走った。

恐ろしい虎の鼻息を間近に感じ、もう駄目と前方を見る
と、その先は断崖絶壁の行き止まり。
絶望の中、幸い断崖に生える1本の木の根本から、
藤ヅルが垂れ下がっているのを見つけた。

その藤ヅルを握りしめ、必死に崖を伝い下りて、
虎の追撃から逃れた。

                                                                 次号に続く

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