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お蔭さまでの心で暮らしたい

1689 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「お蔭さまでの心で暮らしたい」

夏が来ると   冬がいいと思う
冬になると 冬がいいと思う

太ると 痩せたいと思う
痩せると 太りたいと思う
閑になると 忙しい方がいいという

自分に都合のいい人は 善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると 悪人だと敗す

借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金がたまれば 古びた女房が邪魔になる

衣食住足り 昔に比べれば天国だが
下を見ず上ばかり見て 不平不満の明け暮れ
隣を見て 愚痴ばかり

どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがいい 一体自分は何なのか

親のお蔭 先生のお蔭
世間様のお蔭のかたまりが 自分ではないか

つまらぬ自我妄質執を捨てて 得手勝手を慎んだら
俺が俺がの「我」を捨てて
お蔭さまで お蔭様で暮らしたい

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