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2021年07月 アーカイブ

2021年07月01日

七転び八起/詩人・星野哲郎の人生(2)

1937 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「七転び八起/詩人・星野哲郎の人生
(2)」

昭和24年故郷に戻った星野。長い療養生活を強いられた。
僕は海に捨てられたのだ。もう船に乗れない体になった。
そのことは自分が一番わかっている。
このとき初めて船乗りで一生を終えることが”永遠の夢”
になった。
やせ細った身体・・もう、船には戻れない。
笑顔で送り出してくれた家族や近所の人たちに合わせる
顔がない・・これからどうやって生きていけばよいのか?

寝たまま、体が動かなくても出来る仕事は何か?
必死に考えた。子どもの頃から”詩”が好きで、
詩人のランボーやボドレールの詩を読んでいた。

星野は、詩や短歌、小説を書き始めた。
昭和27年、雑誌”平凡”の作詞コンクールに応募した句が
入選・・28年にコロンビアローズ、若山彰のデュエット曲
「チャイナの波止場」としてレコード化された。

星野に目をつけた「憧れのハワイ航路」「悲しい酒」の
作詞家・石本美由起の勧めで、歌謡同人誌に詩を投稿し
腕を磨いた。海をテーマに詩を書き続け、懸賞荒らしと
呼ばれるようになった。

沸き起こってくる海への思いが、僕に詩を書かせてくれた。
”捨てる神れば拾う神あり”で、僕の場合は、捨てたのも、
拾ってくれたのも、海の神だった。

数年後、かって乗船した「第六あけぼの丸」が長崎県
沖合で沈没・・同僚だった多くの乗り組み員が死亡した。
もし健康なまま働いていたら、命を落としていたかもしれ
ない。
結核の病が星野を救ってくれた・・
「人生塞翁が馬」運命の不思議さを噛みしめた。

                                                           次号に続く

2021年07月03日

寺地用水

1939 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「寺地用水」

金沢の市街地、
流れる犀川と浅野川に挟まれた高台に
兼六園がある。兼六園を山側の東に抜けたところが
「小立野台地」で、町名は石引町。

藩政の初め、金沢城の石垣を築くため、戸室山から切り
出 した戸室石を引いて、運んできた道筋だったことから
「石引」の 地名が付けられた。
石引町を3キロほどさか上ると、舘山にぶつかる。
小立野台地の終着点で、土清水町と舘山町がある。

土清水町には母の実家があり、戦時中は実家の納屋の2階
に疎開。真夜中、玄関前で富山の空襲を見たのは当時4歳。

真っ暗な空に、富山県の県境医王山の稜線が、焼夷弾で
ボワンボワンと、火山が噴火したように赤く浮かび上がり
、 怖かったことをおぼろげに覚えている。
小学生の頃は、夏休みになると、実家近くの犀川で泳ぎ、
野山を日が暮れるまで駆け回って遊んだ。

さて本日のテーマは「寺地用水
江戸時代の初期、加賀藩は小立野台を灌漑するため、
延長10、7Kmの用水を引いた・・これが「寺津用水」
です。用水は、金沢市初の辰巳発電所や、市の上水道に
利用 された

現在は犀川ダムの下流で取水し、末町から舘町の山すそを
巻くように流れ、辰巳用水と合流して土清水町から小立野
台、兼六園に流れ込み、園内の泉水、金沢城、市内の用水
の水源になっている。
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周辺は豊かな自然に囲まれ、寺地用水と辰巳用水に沿って
ウオーキングコースが整備されている。

2021年07月07日

七転び八起/詩人・星野哲郎の人生(3)

■星野哲郎の代表作

   ・アンコ椿は恋の花   ・いつでも君は
   ・いっぽんどっこの唄   ・異母姉妹
   ・男はつらいよ   ・加賀の女   ・山

   ・黄色いさくらんぼ   ・北の台地
   ・兄弟仁義     ・風雪ながれ旅  
   ・三百六十五歩のマーチ  
  
   ・なみだ船   ・函館の女   ・兄弟船
  
・船酒場   ・みだれ髪     ・夫婦坂
   ・昔の名前で出ています     ・雪椿


   

1938
「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「七転び八起/詩人・星野哲郎の人生
(3)」

詩人となり、身を立てる決意をした星野。
昭和32年横浜開港100周年で、新聞社が募集した
”横浜の唄”に応募して1位を獲得・・美空ひばりの
「浜っ子マドロス」でレコード化。

この時審査員を務めた作曲家・船村徹の強い勧めで上京。
プロを目指すことになった。
当時星野には有近朱實という恋人がいた。

島に帰って療養していた星野をいつも励まし、作詞を始め
てからはその才能を真っ先に認め、応援してくれた幼馴染
の大切な女性。昭和33年、周囲の反対を押し切って結婚。

”夫唱婦随”とよく言うが、僕らの場合は、朱實が「こうしま
しょう」と提案し、僕がそれに同意する”婦唱夫随”のほう
が、何事もうまく運んだ・・僕らは貧しかったが幸せだった。

上京したものの、星野の詩はほとんど採用されなかった。
妻の時計や着物は質屋に入れられ、生活費に消えた。
そんなどん底生活夫婦に、やっと報われる時が来た。

昭和33年、御大・古賀政男作曲、島倉千代子の「思い出
さん今日わ」・・この曲で星野はようやく作詞家として認め
られ、日本コロンビアと専属契約を結んだ。

そして浜口庫之助と出会い、昭和34年スリー・キャッツの
「黄色いさくらんぼ」をヒットさせた。
ここから星野は、水を得た魚のようにヒット曲を重ねて
いき、作詞家人生を歩むことになるのです。

2021年07月10日

龍にまつわる話

1940 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「龍にまつわる話」

ヒマラヤ山脈東部に位置するブータン王国。
九州より一回り大きい、
国土のすべてが、ヒマラヤ山脈の
中にあり、
チベット仏教を国教とする世界唯一の国です。

人々は敬けんな仏教徒として殺生を慎み、生きとし生ける
もの全て大切にする教えを守っている。

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急しゅんな山が、豊かな大自然と純朴な国民を育む。
人口70万・・国民の9割が「世界一幸せの国」と感じて
いる。豊かな自然が、人々の幸せに繋がっているのです。

ブータンの国民は自国のことをドゥルック・ユルと言う。
ドゥルック=龍、ユル=国、つまり「龍の国」です。
それで、国旗に龍が描かれているのです。

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国民から敬愛を受けるワンチュク国王夫妻が来日し、
福島県相馬市の小学校を訪問した際、子供たちに
龍の話をした。

『 皆さんは、龍を見たことがありますか?
   私はあります。王妃もありますね・・
   龍は何を食べて大きくなるのか知っていますか?
   龍は”経験”を食べて大きく成長していくのですよ  』

私たち一人ひとりの中に”人格”という名の龍が存在して
います。
その龍は、年をとり、経験を食べるほど、強く大きくなっ
ていきます。人は、経験を糧にして強くなることができる
のです。そして何よりも大切なことは、自分の龍を鍛えて
、きちんとコントロールすることです。

この龍の話を、国王がブータンの子どもたちにする時には
、同時に「自分の龍を大切に養いなさい、鍛錬しなさい」
と言います。
「我がままを抑える」ことや、「感情をコントロールして
生きる」ことが大切なのです。

2021年07月15日

龍にまつわる話(2)

一昨年6月、砺波の友人の誘いで、
砺波・夜高祭を見に行った。

市内を練り歩く20基の「夜高行燈」の
装飾の多くに”龍”が施され、絢爛豪華を
競い合い、見ごたえのあるお祭りでした。 

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1941 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「龍にまつわる話(2)」

お寺の本堂や境内で、龍の装飾をよく見かけます。
仏教では、釈迦の教えを守る役割を龍が担っています。

仏教発祥の地インドでは、川に棲む大蛇を”蛇神”として
崇拝してきた。この蛇の形をした神が龍になり、仏教の
守護神になったと言われている。 

中国や日本では「鳳凰、麒麟、龍」はめでたい想像上の
動物で、龍は水、雨を呼ぶ神として崇められてきました。

龍の啼き声によって、雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって
天空に昇り、自在に飛翔すると伝えられてきた。
秋になると淵の中に潜み、春には天に昇ると言われている。
   
      
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お釈迦様が誕生したときに、二匹の龍が甘露の雨を降らせ
、また、悟りを得るために瞑想した際にも、7日間の降雨
を身に覆って、お釈迦様をお護りしたと伝えられている。

2021年07月20日

熾烈化する低価格EV車市場

■ガソリン車とEV車の燃費対比

次世代自動車振興センターによると、
日本で10万㌔走った場合、
ガソリン車の燃料代は69万円。
対してEVの電気代は31万円。

車両の”価格差”が38万円を切ると、
ガソリン車とEVの価格競争力が逆転する。



1942 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「熾烈化する低価格EV車市場」

スズキは2025年までにEVに参入し、小型化、軽量化
のノウハウを生かした100万円台の車を、主力のインド
市場に投入し、日欧市場にも順次発売していくと発表。

世界の電気自動車(EV)は、大衆化で先行する中国勢を
視野に、低価格車が次々発表されている。

本体価格はカソリン車よりなお高いが、EVへの補助金や
走行に必要なガソリン経費を勘案した、ガソリン車に対抗
する小型EVが、各社から相次いで発表されている


三菱自動車は2年後の2023年までに、現在240万円
強で販売している軽自動車の商用EV「ミニキャブ」を約
20%値下げする。走行距離は150キロで、200万円
未満で売り出す。 
          
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EUは7月14日、2035年にガソリン車の新車販売を、
ハイブリッド車も含めて禁止する方針を打ち出し、世界に
激震が走っている。各社はEVシフトを加速させ、戦略の
見直しを迫られることになる。

仏ルノーは今秋、傘下の「ダチア」ブランドから、現行
EVの半額程度の新型車を欧州で発売する。
航続距離230㌔、最高速度は125㌔で226万円で
売り出す。
中国で生産し逆輸入することで、欧州最安値EVを実現
した。
独フォルクスワーゲンも、25年を目処に265万円前後
のEVを売り出す予定。

EVの低価格化をけんいんするのが、原価の3~4割を
占める”電池”の生産コストの軽減だ。
20年までの過去8の間に、中国や欧州で量産が進み、
80%値下がりした。

23年に売り出す三菱のミニキャブの場合、ガソリン車と
の価格差は90万円。EVの補助金が車種によって最大
42万円。それに維持費「ガソリン代ー電気代」を差し引
くと逆転する。


                                                             日経新聞

2021年07月23日

尊厳死協会に入会した私

1943 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「尊厳死協会に入会した私


私は人生の終わり、命の終わりが近づいた時、
延命処置を施さず、自然の摂理にゆだねて寿命が尽きる。
そのような最後を迎えたいと願っている。

この先、生き永らえる見込みのないのに、ベッドの上で、
延命措置を施され、苦しみに耐え、更に半年・1年、
生きたところで何の意味があろうか・・真っ平ごめんです。

その意思表示を、あらかじめ主治医や看病してくれる
夫や妻、家族に示しておこうと、5年前私と妻はそろって
尊厳死協会」に入会した。

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協会から届いた「会員証」の裏面には、私たち夫婦の目的
「尊厳死の宣言書」が印刷されている。

                                          記
私は、私の傷病が不治であり、かつ死が迫っていたり、
生命維持装置なしでは生存できない状態に陥った場合に
備えて、私の家族、縁者並びに私の医療に携わっている
方々に、次の要望を宣言いたします。

この宣言書は、私の精神が健全な状態にあるときに
著したものです。

⒈ 私の傷病が、現在の医学では不治の状態にあり、既に
     死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期
     を引き延ばすためだけの運命措置はお断りいたします。
 
⒉ 但しこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬
     などの適切な使用により、十分な緩和医療を行って
     ください。

⒊ 私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に
     陥ったときの生命維持装置を取りやめてください。

以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださる方々
に、深く感謝申し上げると共に、その方々が私の要望に
従ってくださる行為一切の責任は、私自身にあることを
付記いたします。

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