メイン

心と体の健康情報



2008年10月07日

3連敗の後の4連勝

■韓国勢の台頭と、元気のない日本の棋士界

先週5日の日曜、日本女子オープン最終日。
最終18番ホールでトップに並んだ"宮里藍"。
先月片山津の"横峯さくら"同様、1打差で又も韓国の選手に優勝を持っていかれた。
囲碁界も、つい最近まで日本は世界の碁界をリードしてきました。
中国も韓国も碁といえば、日本の棋士の指導や著書によって勉強したものでした。

ところが十数年前から力関係は全く逆転。
碁の世界戦のタイトルは、ほぼ韓国の棋士に独占されるようになりました。
その背景には、韓国の父母たちの教育熱心があり、10人中9人の親が「囲碁は教育にいい」と信じ、 子どもを囲碁教室に通わせる環境にあります(数年前から日本も…)。

同じ現象が、プロコルファーの世界にも起きている。
韓国勢が日本や米国ツアーの上位を席巻しているのです。
その韓国を、猛烈に追い上げているのが中国。
棋士たちは国家的支援を受け、住み込みで研鑽を積んでいる。
賞金額の大きい二つの世界棋戦…2008年の優勝者は、中国の棋士でした。

世界戦で結果を出せなくなった日本棋界…その現状を無念に思っているのは、私一人でしょうか…。

9/21中日新聞社説 


【心と体の健康情報 - 606】
「3連敗の後の4連勝…その奇跡」

第1回ワールドマインドスポーツゲームズ(頭脳オリンピック)が、10月3日~18日、北京で開催されている。大会には、囲碁、 チェス、チェッカー、シャンチー(中国将棋)、ブリッジ(トランプ)の、5競技36種目に、 100以上の国から2,000名を超える選手が参加して、メダルを競う。

囲碁が趣味の私。この7月の「本因坊戦7番勝負」で、羽根直樹九段が、3連敗の後、カド番の絶望状況から4連勝して本因坊を奪取、 初タイトルを手にした。その劇的大逆転の一部始終を、TV観戦した。
ファンを興奮させた羽根直樹九段は、囲碁界を支える「平成の四天王」の一人である。

囲碁界の3連敗4連勝は、"趙治勲"二十五世本因坊が三度、"林海峰"名誉天元が二度記録している。趙は6歳、林は10歳で、 それぞれ韓国、台湾から来日。勝つことを宿命づけられた"粘着流・二枚腰"で知られる棋士である。
日本人の達成者は、棋界・将棋界いずれも、今回が初めてである。

プロゴルファーでも、プロ歌手でも、経費を差し引いて、年収1千万円以上の所得を手にするプロは一握りであろう。 棋士の世界も同様、プロ棋士になれるのは一握り。タイトルを争う棋士となると、更に絞られ、10人に満たない。

本因坊羽根直樹九段は、中部総本部(名古屋)元"王座"のタイトルを持つ、羽根泰正九段の息子。恵まれた家庭で育まれ、 3歳で囲碁大会に出場。
小学1年でプロを目指す院生生活に…。
超一流棋士のほとんどがそうであるように、中学3年の14歳で、プロ棋士になっている。

先月9月中旬、片山津ゴルフ倶楽部で、日本女子プロゴルフ選手権を観戦した。
2日間予選ラウンドを戦い、上位60位タイまでが決勝ラウンドに進出する。
優勝者は、賞金1,800万円に、ホンダの高級セダン。60位は30万円。

出場選手の半分以上が予選で涙を呑む。交通費、宿泊費を差し引いて、どれだけ残るのだろう…。専属のキャディを従え、 試合に臨む選手は、宮里藍など、一部の選手に限られる。プロで食えるようになるのは大変だ。

鍛え抜かれた天才たちの戦い。2日間予選を戦い抜いて、1アンダー以上が5名(1位から3位を韓国勢が占める)。 アンダーパーは横峰さくら他3名、1オーバー5名、2オーバー7名と続く熾烈な戦い。5オーバーした選手は、予選落ちの憂き目に…。
一打のミスショットが…ツキの有無が…明暗を分ける。

そもそも、差が生まれるのはなぜか。何が、勝負を分けるのでしょうか?
羽根本院坊は、その問いに答え…
「碁はうまい手を打ったから、リードできるというものではありません。
そもそも相手がミスをしなければ、勝つことは難しいものなのです。
最善と思う手を打つしかないのです。
相手のちょっとしたミスに気付くかどうか…その嗅覚、その瞬間を見抜く…それが、勝つ棋士と勝てない棋士の分かれ目になる」

勝負は妙手より、一手のミスで決まる。
一流棋士には、自らが信ずる"思想信条"というべき"棋風"があり、技量の差は紙一重なのです。

ゴルフも同様。天才女子プロゴルファーが戦う姿を目前にして、その精神力、判断力、運、勇気…そういうものが、 いかに勝敗を左右するか…。
弱気になって脱落した"上田桃子"。あくまで優勝を信じて戦い抜いた"横峯さくら"。
二人の明暗が、最終順位に表れてくる。

優勝を決する4日目、最終18番ホール・パー4。一打差の2位で追う横峯さくら。思い切り叩いた一打目がラフに転がり込んだ。 深さ15cmのラフ…誰もがこれまでと思った。アイアンで安全な場所に出し、3打目でピンに寄せてパー狙い… ボギーになる確率の方が高い。

残り173ヤード・砲台グリーン。手前には背丈もあるバンカー。
グリーンオーバーしたら、奥に深いラフが待っていて、フライヤーが怖い。
横峯、やおらウッドを取り出し、イチかバチか思い切り叩いた。
ボールはグリーン中央に向かって一直線…ワンバウンド、ツーバウンド…転がり、止まった…イャーまいった!
優勝こそ逃したものの、天才一流ゴルファーのすごさを堪能した。
勝負に掛けるプロの秘密…その一端を垣間見たのです。

2008年08月26日

60歳からの健康法

■ゴルフ場の昼食は「カレー」がお薦め

21~22日の2日間、岐阜県荘川(白川郷から二つ目のインター)でゴルフを楽しんだ。
気温は20度…肌寒いくらい。高原の空気をいっぱい吸って、白球を追った。
夏…炎天下のゴルフは大変だ。ラウンドで溢れ出る汗、プレーが終わる頃には、体中の水分が抜け、喉はカラカラ、身体はクタクタ。
そこで、ゴルフ場の昼食には「カレー」がお薦め。その効果は多彩です。
カレーは消化が早く、その風味は食欲を増す。また、新陳代謝を促進する作用がある。
体を芯から温め、休憩中に体が冷えるのを防いで、後半のプレーで体がよく動きます。
カレーのスパイスには、漢方の生薬に近いものが多く含まれ、疲労回復に役立ちます。

汗びっしょり…昼食のテーブルに着くや、先ず生ビールで乾いた喉を潤し、生気を取り戻す。これが良くない… ビールには利尿作用があるのです。
水分を補給したつもりが、逆に体内の水分を排出する。脱水症状を起こし、粘膜が乾燥し、血液がどろどろになる。成人病を抱えている人は、 要注意である。
まめに水分補給して、プレーなければならない。


【心と体の健康情報 - 595】
「60歳からの健康法」

「いつまでも若々しく健康でありたい。」
60歳…還暦を迎える頃になると、残された人生の健康を考えるようになる。
毎朝ウオーキングするとか、タバコを止めるとか、ほとんどの人が、健康のために何かを熱心にやり始めます。

「まだ若い」と、つい過剰ペースになり、体調を壊してしまう…何時までも若くはありません。無理をしないことです。 年齢に見合った、無理のない生活を心掛ける…つまり60歳は、人生のギアを入れ替える時なのです。

以下、"丁 宗鐵"先生著「医者のいらない暮らしがしたい」から…
まず心がけたいのは、「病気にならない、病気を寄せつけない生活習慣づくり」。
過飲・過食を避け、早寝早起きの規則正しい生活を、習慣付ける。
趣味に、水泳・山歩きなど、適度な"運動"を取り入れるのもいいでしょう。

次に、健康管理に欠かせないのが"体重"。常に「体重を一定に保つ」ことです。
会食や付き合いが多く、気付いたらお腹が出て、体重が増えている。
増えた分、元に戻さなければなりません。
還暦を過ぎたら、肥満でなくても「1年に1kgを目安に、体重を減らしていく」…それくらいが丁度良いのです。

歳を重ねるに連れ、新陳代謝機能が弱まってくる。内蔵機能を、これからも長く、正常に維持するには、よけいな脂肪分を減らし、 内臓への負担を和らげなければなりません。
この際、注意しなければならないのが、急激なダイエット。皮下脂肪が血中に溶出し、血管の中に脂が溜まり、動脈硬化の原因、 コレステロール値を高めてしまいます。
何事も、ゆっくりがいいのです。

「病気になる前に、未然に病気を予防する」…そんな心配りが大切です。
自分では気付かないが、火事でいえば"ぼや"になっている状態です。
この段階で、ライフスタイルをきちんと整え、早めに手当てをすることで、大事に至るのを防ぐのです。

私は、毎年9月に定期健診。その時、癌や動脈瘤、痴呆症の早期発見を目的とした、
"ペット検診"を欠かさない。病は、自覚症状が出てからでは遅いのです。
病気になった後の治療費、周りへの迷惑を考えると、8万4千円は安いものです。

大切なのは、「今まで経験したことのない症状が出た」「ちょっと悪いところを抱えている…が、以前より症状が重くなったようだ」 「家族がおかしいと言う」「血圧・脈拍・排泄に何らかの変化が出てきた」など、体内からの信号を軽く見過さないことです。
ほうっておくと、取り返しのつかないことになります(どこかの民放のキャッチフレーズ)。
私は、変だと思ったら、すぐ病院で診てもらうようにしています。

過去の検診データが、病院に保管されている。 車検のように、日頃手入れを怠らず、部品の消耗・ 交換を出来るだけ少なくするよう努めます。
自分の健康状態をよく知り、いつでも相談に乗ってくれる"かかりつけの医者"を持っていると安心です。

2008年03月21日

老化しにくい体に…

■アレルギー

昭和22年、5歳の時、長町の眼科で「目もらい(まぶたのイボ)」を切除した。
それ以来、3ケ月に一度「逆マツゲ」を抜かなければならない。
目はいつもムジムジ赤く充血し、涙目に悩まされる…そして、過敏症になった。

多感な青年の頃… 人前で過度に緊張するようになり、対人恐怖に… 顔が耳まで真っ赤になるのです。 そんな自分を何とかしようと、28歳の時、家業の婦人雑貨店を畳み、大手住宅会社に就職した。営業の世界で、自分を鍛え直す決意で…

数年後、自らの提案で 「公的資金で社宅を…」 と新聞広告。商工会議所で、企業向け事業説明会を主催… 人前で堂々話しが出来る自分に変身していた。

過敏症の目には最も辛い春先… 一日中むじかゆい。紫外線や埃を避けるためのサングラスが欠かせない。  アレルギーで緊張した目で相手を見つめ、初対面の人に、 「怖い人」 のイメージを与える。



【心と体の健康情報 - 336】
「老化しにくい体に…」

春の訪れと共に悩まされる「花粉症」。
先週、一緒にゴルフを楽しんだ I 社長。花粉症に悩まされ、プレー中「ハクション!ハクション!」、クシャミをしながらのプレー… 辛そうでした。
鼻をかむために、カートに乗せておいたティッシュ箱…カラスが箱ごとくわえて飛んでいった。この珍事…巣作りに使うのでしょうか?

厚生労働省の調査では、全人口の3人に1人が、何らかのアレルギー症に悩まされているという。最近では、天気予報に合わせ、 花粉の飛散予報が伝えられるほど、多くの人が花粉症に悩まされている。
花粉症に限らず、アレルギー症状に悩む人が増えている。国民病と言ってよいでしょう。
その原因の一つが、「活性酸素の過剰発生」にあることを、 ご存知でしょうか。
この、よく耳にする「活性酸素」とは…何でしょうか?
活性酸素とは「攻撃性のある酸素」のことで、活性酸素が体内で大量に発生すると、アレルギー症状が悪化するのです。

呼吸によって体内に取り込んだ酸素のうち、 約2%が代謝の過程で活性酸素に変化する。そのほか、加齢や紫外線、 激しいスポーツや喫煙などが、過剰発生を促すのです。
私たちは、活性酸素が大量に発生する様々な要因に囲まれて生活している。
例えば、コンビニのお弁当、カマボコなど、食品添加物を多く含む加工食品や、過度の飲酒は、肝臓で解毒する際、 大量の活性酸素を発生させます。
中国製ギョーザに付着していた農薬もそう…。

紫外線や大気汚染も、活性酸素を大量発生させ、身体を錆び(酸化)させる。
経営不振、過労からくる過度なストレスも、長引くと、モロに老化に表れてきます。肌は張りやツヤを失い、頬はこけ、目はくぼみ、 びっくりするほど老け込みます。
男性が女性に比べ平均寿命が短いのは、仕事からくるストレスの影響が大きいのです。
私たちの身体は、活性酸素から身体を守るため、体内で「抗酸化酵素」を作り出し、発生した活性酸素を除去して、身体を守ろうとします。
ところが、加齢とともに体内の「抗酸化酵素」が減少して、 活性酸素を除去しきれなくなる。人体を痛めつけ、 生活習慣病やアレルギー症状の引き金になるのです。
60歳を過ぎる頃から急速に老け込むのは、活性酸素による影響が大きい。
歳をとって病気を患うと、大量に発生した活性酸素で、みるみる老け込んでいく。
活性酸素が身体を錆びさせ、老化を促進させるのです。

私は66歳。老化を遅らせる様々な試みをして、若さを保っている。
食事に注意し、適度な運動を心がける。N研究所の可能性思考研修に出かけ、活力・気力を充電するのも、良い方法です。  そうした日常の積み重ねが、体力の衰えを補い、 「 若々しいね…」と言われるようになるのです。

老化を予防するには、喫煙をやめるとか、抗酸化成分を多く含む食品を食べるとか、肉類を減らすなど、 生活習慣の改善が大事になってくる。
同時に、体内で発生する活性酸素の除去を助ける、"抗酸化サプリメント" を積極的に補うようにします。 身体を錆びさせないことが、若さを保つ秘訣です。

ノエビア「健康クラブ・春号」より

~お勧めの「抗酸化サプリメント」~       提供/ノエビア

●一番のお勧め…[ワイゼットフォーミュラー(特許商品)
                          450粒 ¥16,000
 体内で発生した活性酸素を除去する「ルチン」「バラ花びらエキス末」
 「海岸松・樹皮エキス末」を配合。身体が錆び、老化するのを抑制する。

●朝・晩、ご家族で飲む…「健康茶ルイボスSP
                    60袋 ¥3,500
 このお茶、酸化せず、風味が落ちないので、翌日も美味しく飲めます。
 活性酸素を消す、南アメリカ産「ルイボス」、「コーン」「ハブ茶」「くま笹」
 「とくだみ」など、10種類の植物成分をブレンドした健康飲料です。

●ビタミンCの数十倍の抗酸化力のある…「リポピュア
                        180粒 ¥7,350
 糖の代謝を促進し、紫外線による強力な活性酸素を抑制する。
 今、注目の「α-リポ酸」の他、「ブドウ種エキス」「ハス胚芽エキス」
 「ビタミンB2」などを配合。

※「健康クラブ」をお読みになりたい方、メールでお申込みください。
  毎号無料でお送りします。

2007年03月20日

心を無にする

私の健康法に、毎朝のウオーキングがある。早歩き10分、ちょっと休んでまた早歩き10分。それを繰り返して40分。これは、 20分間休まずにジョギングするのと、同じ効果があります。

途中で一休みする時、ただ休むのではなく、"ヨーガ"で体をほぐすようにする。

■ヨーガで大事なのは…
1.伸ばす・ねじる
ヨーガには、山や木、魚、猫、コブラなと、自然や生き物をイメージした様々なポーズがある。動作はゆっくり、背筋を伸ばすことから始め、 一つひとつの動作を左右均等に行う。
完成されたポーズを求めるよりも、そこへ至る過程を大事にします。

2."吸う・吐く"の呼吸
自分の体を限界近くまでひねるとき、息をス~と吐く。
すると、びっくりするくらい柔らかく、体が曲がっていく。
元に戻す時、さわやかな朝の空気をお腹一杯吸い込む…。

3.瞑 想
ヨーガをやった後しばらく静止し、心を静める。私はベンチに腰掛けて、体中の重力をすべて抜き、ゆったりとした気分で、1~2分間瞑想する。


【心と体の健康情報 - 285】
「心を無にする・・・」

春の訪れはスポーツから…。ゴルフ、サッカーに始まり、大相撲春場所へ。
23日からは選抜高校野球。そしてプロ野球開幕へと、スポーツシーズン全開となる。
日本で相撲を始めて見た外国人。土俵に上がった力士が、何ですぐ戦わないのか、不思議に思うそうです。その意味は、 みなさんもご存知のように、相撲の仕切りを一度、二度と重ねていくごとに、心を無の状態に近づけ、気力を満たし、 相撲道を極めることにあります。

日本画を描くとき、絵の具を溶くという作業がある。
左手で皿を持ち、右手の人差し指を中指の上に乗せ、この中指の腹を使って、ゆっくり回しながら、ニカワを混ぜた絵の具を溶かしていく。 焦らず、力を抜いて、時間を掛けて黙々と混ぜていく。これは単に絵の具を溶かしているのではない。絵を描く前に、 心を無の状態にする大切なひと時なのです。

昔の職人は道具を大切にした。命の次に大切にした。仕事の前後にたっぷり時間をかけて手入れをする。これも心を無にし、 精神を鍛錬する時間になる。
合理主義がモットーの外国人には、とても理解できないことでしょう。

数年前、ヨーガ教室に通っていた。マットを敷いて、上を向いて寝る。
最初、薄く目を閉じて瞑想に入る。癒しの音楽が心地よく、先生の声がする。
「肩の力を抜いて… 腕を楽にして… お腹の力を抜いて… お尻を… 太ももを… 足を楽~にして… 全身の力を抜いて…  何も考えないで…」

五分くらい瞑想。それから15分くらいヨーガで体をいじめる。そして3分くらい瞑想。それを繰り返して、最後に瞑想して終わる。 不思議なくらい心が安らぎ 、穏やかになる、癒された気分になる。

柔道・茶道など、日本に古くからあるお稽古ごとには"道"が付く。
道を極める根底は、呼吸を整え、心を無にすることを何より大切にする。
日本を象徴する座禅も、いわば邪念を捨て、無心になるための訓練といえる。
能、日本舞踊、弓道、剣道、いずれも日本人は"精神面からその道を極める"
日本人は古来よりその精神を大切にしてきた。

2006年07月11日

たばこ規制が強化される西欧諸国

たばこの価格が、この七月から一本当たり約1円値上げされた。
多くが1箱300円になる。値上げ分は、未成年者が自動販売機で買えないよう
に、改良する費用などに充てるという。

私は大の愛煙家。18歳の時に吸い始めて、一日25~30本、30年間吸い続
けた。営業の世界にいた関係で、タバコは必需品。ストレスを取るためにも、
離せなかった。
それでも、過去何度も禁煙にチャレンジ。2年近く吸わなかったことも二度ばか
り。つい気がゆるみ、「一本だけ」と手を出し、以前にも増してヘビースモーカー
に…。
四年前ようやく、完全禁煙に成功した。きっかけは「3KM・幸福設計」の研修。
みんなの前で"禁煙宣言"したのがきっかけ。本当は、肺ガンが怖かったから…。
大多数の喫煙者は、何れ禁煙したいと思っている。今回の値上、禁煙のきっかけ
になればいいが…。


【心と体の健康情報  - 252】
「たばこ規制が強化される西欧諸国」

諸外国で一番売れている銘柄、イギリスが1045円、米国774円、フランス
630円、ドイツが506円。日本のたばこはまだまだ安い。
日本の愛煙家にアンケートしたところ、「1箱500円になれば禁煙する」と
答えた人が多かった。                     7/2 読売新聞

財政赤字が続き、消費税値上げもやむなしとする政府。欧米並みに、たばこを
大幅値上げすべき時かも…。喫煙者が減れば、心筋梗塞や肺気しゅなどの患
者が減り、政府の医療負担も軽減されるだろう。

日本は、お酒やタバコをたしなむ人に対する、公でのマナーがいたって寛大。
先進国の中では、たばこの喫煙率が最も高く、禁煙規制もゆるやかで、禁煙
対策の遅れが目立つ…。

今、イタリアに旅行すると、喫茶店やレストランには、禁煙マークが描かれた
警告文が壁に掲げられているという。イタリアでは、今年一月"禁煙法"が施行
され、屋内での喫煙が全面禁止となった。

日本でも、公共施設や病院内は禁煙だが、イタリアは、すべての職場が禁煙。
厳密に定められた基準を満たす、排気・空調設備を備えた、完全分煙の喫煙
場所以外では、たばこは吸えないことになった。
違反すると、3千8百円から最高3万8千円の罰金が科せられる。
子どもや妊婦の前で吸ったら、罰金は倍になる。自由奔放に人生を楽しむ
イタリア人ですら、この厳しさ…。これが世界の潮流なのです。

イタリアの喫煙率は男性31%、女性17%。フランスが30%、21%。
スウエーデン14%、19%。対する日本は、男性46%、女性14%。
先進諸国の中では、日本男性の喫煙率が最も高い。

昨年3月アイルランドは、公共施設や飲食店など全面禁煙に踏み切った。
一年後に、調査結果が報告された。たばこの煙でくもっていた居酒屋の空気は、
粉じんが5割から9割も減少。従業員が訴える息苦しさなどの症状は、約4割
減少。たばこを吸わない人の呼吸機能が10%改善されたという。

肺の中で、酸素交換をつかさどる小さな袋が、長年の喫煙習慣によって、ニコ
チニンで詰まり、「慢性閉塞性肺疾患」という病気になる。慢性的な息苦しさに
陥り、高齢者の寿命に大きく影響する…。

日本同様、たばこ対策が遅れていたドイツでも、昨年一月、たばこ税を25%に
引き上げ、喫煙率低下に本気で取り組み始めた。世界各国たばこ規制が進む
中、日本だけが取り残されていく…。
少子高齢化で、政府の医療負担は増加の一途。国民の医療負担額を上げる
だけでなく、喫煙による患者を極力減らす努力もしなければならない。

2006年05月19日

囲碁は脳を活性化する

フインランドの義務教育が、世界の注目を集めていることを、以前お伝えした。
1クラス20人。生徒一人ひとりの個性に合わせ、能力を引き出すカラキュラム
が組まれている。
先生が作るテスト。日本のような暗記形"穴埋め問題"はない。記述式の問題が
大半を占め、月に一度は、生徒を近くの図書館へ連れて行く。
読むこと書くことが、すべての教科の基礎。
創造的な内容や、理論的な文章を、繰り返し書かせるようにしている

小学校3年生に「大人になって何になりたい?」とマイクを向けると、どの子供も
目を輝かせ、即答する…。「ピアノの先生になりたい」「お父さんのような立派な
職人になりたい」。そして「世の中の役に立つ仕事をしたい」と、一言付け加える
事を忘れない。なりたい理由が明確だ! 
同じ年代の日本の子ども達…同じように将来の夢、語れるだろうか?

【心と体の健康情報  - 245】
「囲碁は脳を活性化する」

私の趣味の一つに囲碁がある。日曜のNHK杯囲碁トーナメントは、毎週欠か
さず録画して見ている。
著書「脳を鍛えるトレーニング」など、脳の研究では第一人者の、東北大学・
川島教授。NHKテレビに出演して、「囲碁は脳を活性化する」という研究結果
を、囲碁の模擬対局で実証して見せていた。
だからでしょう…囲碁を打つ人に、ボケはいないという。

そのことを、2月中旬の田舞通信でも、取り上げていた…

囲碁の対局中、難しい局面を迎えると、脳の活動が活発になる。
コミュニケーションがキーワードとなって、脳の形成は強化される
ようです。
つまりアナログでしか、 人間の脳は活性化しないように出来ている
のです。パソコン相手の囲碁でも、一応反応しますが、相手と目の
前で対局することで、脳はより刺激され、活性化することが、研究
の結果明らかになった。

明確には言えませんが、推論しますと、私はあえて、苦労すること
を奨めませんが、「苦労をするのは、 脳にとっては大切な栄養素だ」
ということを、 成功されたすべての人が実証しているのです…。

私のTT研修や、心理学セミナーなどで主張している主要エビデン
スを、川島教授が立証してくださったようで、とても嬉しい一日で
した。
会社を活性化できないのは何故か? その原因を考えてみますと、
意外に「脳の活性化」が遅れていることに、原因があるようです。

個人であれ、会社であれ、「将来ビジョン」 を持つことの大切さは、
この脳の活性化の観点からも言えるのです。
囲碁は、絶えず先を見通して打たなければ、負けてしまいます。
「自らの行く先や、あるべき姿」に、少しでも近づこうとする意欲が、
人間の脳を鍛え上げていくのです。

ですから、「夢は、いずれは実現したいが、すぐに取り組まなくて
もいいだろう。だから今は何もしていない」という、パターン化さ
れた思考回路だと、脳は活性化しないのです。

脳の陳腐化は、ビジョン実現への一番の妨げになります。
また、個人の目標、企業の発展を妨げる最大の要因になります。
成功する人は過去を反省し、未来に創造性を駆使して、ビジョンを
創り出そうとします。

そして、そのビジョン達成のために、「今ここに」 今を必死の努力を
するのです。ぼんやりと現在の時間軸に止まり、目先だけを見てい
るようでは、創造性を駆使することは出来ません。

「今ここに」の感覚を研ぎ澄まして、「未来の自らのあるべき姿」を創
りだしていくことです。しかし、いくら研ぎ澄ましても、自らの「環境」
が創造性豊かなところになければ、我々のような平凡な人間は、
感覚を研ぎ澄ますことなど、出来ません。

盤面上で向き合って戦うことは、ある面「環境」であり、パソコンでは
鍛えられないという、研究結果が出ている。つまり、部屋に閉じこも
り、一人ゲームに熱中する子供は、「デジタル人間化」してしまい、
取り返しのつかない結果を、その子ども植えつけ、成長の芽を摘み
取ってしまうのです。

さて、未来を創造しようと思ったら、環境を変えてみることが一番
でしょう。
  1)現実から思い切って離れてみる。
  2)現実の事実をゼロにして発想する。
  3)生きる意味を考え、自らの存在価値を高める意欲をもつ。
                                 田舞徳太郎

数年前、学習塾に加え、子どもを囲碁教室に通わせるのが、ブームになった。
「囲碁は脳を活性化する」。このことが、教育熱心なお母さん方を、駆り立てた
のでしょう…。

2004年10月01日

健康が第一

九月中旬に胃と腸にカメラを入れ検査をした。引き続き先週、ガンの早期発見を目的としたPET(ペット)検診というものを初めて受けた。私の家系はガン系。
毎年定期健診を欠かさない。ガンの早期発見を最大目的としている。

ガン細胞が増殖するとき、体内の糖を取り込んで栄養にする。PET検診は、 ガン細胞の周りに集まった糖を浮かび上がらせる画像技術で、通常の検診では発見出来ない小さなガンを見つけ出すことができるのです。
さらにPET検診は、三大死因の一つ、心疾患や脳血管疾患の診断もやってくれる。脳を投影することで、痴呆の早期発見にもなる。

朝食と昼食を抜き、糖分を含んだ飲み物を一切口に入れず、午後一時半から約三時間のコース。寝台に寝かされ、 あのドームのような筒の中へ少しづつ入っていき、全身くまなく投影検査する。(検査時間は30分くらい)
只、健康な人は健康保険が利かないため全額負担。84,000円かかるが、予約待ちになるほど、今最も人気のある検診です。

【心と体の健康情報】
「健康が第一」

健康管理をおろそかにしていたら、気づいたら肥満になっていた…。あわててダイエットにチャレンジするよりも、 2キロ太ったら、直ぐ元の体重に戻していく。
そして、一定の体重維持を心がけていくことの方が簡単だし、健康維持には必用なことなのです。(私自身の問題です)

自分にとって最も注意を払わなければならない健康上の問題は何なのか? 
ガンの予防なのか、糖尿病なのか、血圧がやや高めだったり、血糖値が高くなってきたりして、今までの生活習慣のあり方を、 早急に改めていかなければならない場合が多いのです。

病気になって慌てるよりも、健康維持に気を配り、 病気を予防していくことに心を配る方が大事なのです。
私達の体は、自動車のように、壊れたから、耐用期限がきたからといって、簡単に部品を交換するわけにはいきません。 身体の機能が衰えないよう、大切に維持し、長持ちさせなければならないのです。
一つひとつの機能が、いつまでも元気で働いてくれてこその健康なのです。

2000年の日本のガン患者は、約47万人。それが2015年には、 ほぼ二倍の89万人になると推測されている。ガンで死亡した人は、 81年で約16万6千人だっだが、2000年には29万5千人と増加していて、病気で死亡した人の30% を占めるようになった。

一方、早期発見と治療法の進歩などにより、ガンが治る時代になった。国立ガンセンター中央病院の、 治療退院後の5年生存率は、65年当時、男性30%、女性50%だったものが、90年代に入ると、男性55%、女性65% にアップした。
つまり、早期に発見すれば、治る時代になってきたのです。

ところで、99年のガン患者が一年間に要した治療費は2兆6千億円。一方、 がん検診を受けた人は2千9百万人。費用は約1千3百億円
その割合は94対6である。予防に力を入れると、 医療費の削減に大変寄与するのです。

米国では、90年代半ばごろからガンが減り始め、上昇カーブがストップした。
徹底した禁煙対策がなされたことと、 生活習慣病にならないための研究・指導を、 強力に推し進めてきたことによります。
例えば米国では、新しい乳がん検査法である「マンモグラフィー」 による検診を、80%を超える女性が、3年に一度は検診しているという。

国立がんセンター資料より

2003年08月08日

熱中症

■「一生懸命やれば…」

いよいよ高校野球が始まりました。青春をぶつけ合う姿はいつ見てもさわやかです。 高校球児のような体験はできなくても、登山から学ぶものも多いのです。

「一生懸命やれば、大抵のことができる」
はるか見上げる高い山も、一歩一歩自分の足で登るところに意味があります。
登山を通して、一生懸命やることの大切さを学ぶのです。

「一生懸命やれば、何事も面白くなる」
懸命に登っていくうちに、何故かだんだん楽しくなってきます。懸命に目標に挑戦していることへの、喜びが湧いてくるのです。

「一生懸命やれば、誰かが助けてくれる」

下ってくる人が登ってくる人に、「ガンバレ、ご苦労さん」と声をかけてくれます。
いつの間にか、登っていく人たちが互いに励まし、元気づけ、助け合うようになります。

目標にチャレンジするとき、行動の支えになっているのが、この三つの言葉です。

【心と体の健康情報-102】
「熱中症にご用心」

梅雨が開け、突然猛暑がやってきた。全国各地でここ一番の暑さを記録した八月四日、 農作業をしていた女性が熱中症で死亡するなど、全国で223人が熱中症で病院に運び込まれた。
草むしり中に倒れたり、隊列を組んで吹奏楽の練習をしていた高校の女子生徒12人や、 運動中の女子生徒6人が病院に運ばれるなど、全国各地で熱中症で倒れる人が続出した。

30度を超える高温、多湿、 無風のもとで、エネルギー消費量の多い農作業やスポーツをしていると、 体内に熱がうっ積して、熱放射が不十分となり体温が上昇、体温調節機能が失われていきます。
そのために、仕事や運動を続けることが出来なくなり、意識を失い、こん睡状態に陥ってしまいます。また、 太陽の直射が原因の場合は、「日射病」 になります。

夏の体育館での部活の練習などは、暑いうえに、湿度が高く、通気性がよいとはいえません。 こんな中で運動していると熱中症になりやすいのです。昨日まで涼しかったことが落とし穴になつたようです。

熱中症になったら、医者が来るまでの救急措置として、涼しいところに移し、衣服をゆるめ、意識があれば「食塩水」 を飲ませます。そして全身を冷やすようにします。
以前は、「運動中に水を飲むと早くバテる」と言われて、極力我慢しようとしました。最近では喉が渇いたら、 練習や試合の合い間に水分補給するのが良いとされるようになりました。同時に塩分も放出されるので、塩分の補給もかね、 スポーツドリンクを飲むのも良いようです。

北陸中日新聞・救急医療ジャーナルより抜粋


昨日の夜、誘われてゴルフの練習に行きました。しばらくして着ていたウエアが汗でぐっしょり。 頭から湯気が立ったようになり、早々に切り上げてきました。この暑さで、黙々練習している人達…、偉いですよね。 絶対うまくなってやろうと思って練習しなければ、毎日続けられるものではありません。

About 心と体の健康情報

ブログ「吉村外喜雄のなんだかんだ」のカテゴリ「心と体の健康情報」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリは幸せな人生を歩むためにです。

次のカテゴリは日本人のアイデンティティーです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。