2012年05月16日

どうすれば幸せになれるか-2

水木しげるの「幸福の七ヶ条」

「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるが、自らに定めた幸福の条件です。


1. 成功や栄誉、勝ち負けを目的に事を行ってはならない

2. しないではいられないことを し続けなさい

3. 他人と比較しない。 あくまで自分の楽しさを追求すべし

4. ”好き”の力を信じる

5. 才能と収入は別。 努力は人を裏切ると心得よ

6. 怠け者になりなさい

7. 目に見えない世界を信じる


966 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「どうすれば幸せになれるか-2」


「幸せになりたい」「どうすれば幸せになれるのか?」・・すべての人に共通する課題であり、知りたいテーマです。

禅修行の目的の一つに「足るを知る」がある。己の欲望が抑制され、煩悩妄想による迷いが消えて、心清き状態になることで己の幸せを追及していく。

何も求めず、現状に満足し、貧しくても歎くことなく、悲しみ事を回避できるなら、不幸な思いをせずに済むし、傷つくこともない。
しかし、修業僧でもない凡人の私たちが、こんな生き方をしたのでは、生きている意味もないし、喜びも湧いてきません。


一方で、幸せは「目標や夢を、努力の積み重ねで達成していく中で、掴み取っていくものだ」と、信じている人も少なくない。

しかしこの方法では、人生を「成功か失敗か」でしか推し量れない、考え方の狭い人間になってしまいそうです。


金持ちを目指して失敗すれば、貧乏を嘆くことになります。
成功を目指して努力した・・しかし上手くいかなければ、不幸になります。

成功者は成功に至るプロセスが・・苦労や努力が賞賛されます。
反面敗北者は、能力のなさを思い知らされ、我が身の不幸を歎くことになる。

成功への坂を着実に登って、人から成功者と言われるようになっても、「まだだ、まだだ」と言う・・人の欲にはきりがありません・・一体いつになったら満足できるのか。


貧乏な人とは 何も持っていない人のことではなく 多くをもち
  ながら まだまだ欲しい欲しいと 満足できない人のことである

寺の伝道掲示板に書かれていた言葉です。


ヤドカリは、己に似合った貝殻を身につける・・己の器の大きさを知らなければならない。自分にはない、他人の長所をうらやましく思う・・
でも、他人も自分をうらやましく思っているかもしれない。人は人、自分は自分です・・リンゴはリンゴ、バナナはバナナであって、リンゴがバナナをうらやましく思うのは、愚かなことです。


自分の長所を知り、その長所を生かしていくことで、人のお役に立つことができるなら、それはそれで幸福です。「幸福の物差し」の長さは、一人ひとり皆違うことを、知らねばならない。

2012年05月14日

どうすれば幸せになれるか

絶好調男「中畑 清」                            職場の教養


昨年まで、四年連続セントラルリーグ最下位に沈んでいた球団が

「横浜DeNAベイスターズ」になった。 この球団の新監督に中畑清
氏が就任した。

中畑氏は現役時代、読売巨人で活躍。引退後は巨人軍コーチを務め、
アテネ オリンピック日本代表では、体調を崩した長嶋茂雄監督の
代行を 務めている。

ところで、氏の選手時代に付けられたニックネームは「絶好調男!」

どんなに苦しい状況でも、明るい笑顔と大きな声で周囲を鼓舞してきた。

監督就任会見で「四年連続最下位のチームを率いる心境は?」との
質問に・・
「新しいベイスターズは、明るくイキイキ元気のいいチームに なる。
それができそうな気がするんですよ。たとえ負けが込んでも、前向きな
姿勢で、次の日にまた頑張ろうという・・負けているのに何でこんなに
元気がいいのか・・不思議だな、と思わせるチームにしていきたい」
と答えている。


965 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「どうすれば幸せになれるか」


人間はそもそも、究極的に何に”幸福”を感じる生き物なのだろう?

それを突き詰めていくなら、一人の人間として周りから”認められる”ことに、幸福を感じるのではないでしょうか。

私たちが生きてきた昭和の時代は、「身近な人や社会からの承認 = 幸福」という図式が成り立っていた。
そうした幸福観が、平成になって大きく様変わりしてきた。

私が歩んできた時代は、勤めた会社で真面目に働いていれば、年齢相応に出世し、収入も増えていった。暮らしが豊かになっていくのを、肌で感じることができる時代でした。 それが昭和に生きた私たちの”幸福の源泉”でした。

この時代は、「年功序列」と「終身雇用」という、日本独自の二つのシステムに守られ、多くの人は会社で得た地位や評価が、そのまま社会の評価につながり、認められたのです。


会社から月々安定した給料を貰い、車や家を買い、専業主婦の妻と子どもを養うことが出来たのです。家事や育児を分担しなくても、家庭で夫としての地位を保つことができた時代です。

これが昭和に生きた私たち年代が描いた「幸福の図式」だったのです。


会社での地位や肩書は、家族にもそのまま認められた。
こうした、働く者に約束された幸福への一本道が、今、音を立てて崩れはじめている。夫婦共働きでなければ、幸せな家庭を築けなくなり、
旧来の会社システムが崩壊したことにより、大企業といえども、リストラや減給、倒産といったリスクに見舞われる時代になったのです。


今の時代に働く人たちは、私たちの世代が過去に描いてきた図式からは、幸福を見出すことが難しくなったのです。

大学を卒業し、普通に勤めてさえいれば、そこそこの地位まで昇進し、定年退職できた時代は終わったのです。


大きな会社に就職して、将来安泰と喜んでいたのも束の間・・一流企業は人材が豊富・・昇進に格差が生じ、比較的早い時期に将来が見えてしまう。

会社で自分が必要とされなくなったとき、定年まで居られるかどうか・・先行き不透明な時代になったのです。


待遇に不満を持って会社を辞めても、誰も振り向いてくれず、誰からも認めてもらえず、「こんなはずではなかった」と歎くことになる。

私が現役の頃は、肩書きがなく平社員のままでも、給料を家に入れてさえいれば、妻や子供から働き手として、一家の主として尊敬されたのです。

しかし今の時代は、家事を分担しないお父さんは「大切な人」には思われない。たとえ今は許されても、将来家に居場所がなくなり、家族に介護してもらえなかったり、熟年離婚の憂き目に合うことになる。


では、どうすれば幸せになれるのか?
まず、何よりも人間関係を大切にして、沢山の友達”ブレーン”を持つことです。そのためには、会社以外での人間関係を深める努力がいります。
会社の外での付き合いの中で、自分の能力が評価され、必要とされる人間になることです。


ややもすると、男性は組織の中でしか人間関係が築けず、それも、与えられた「役割」の範囲でしか動こうとしない傾向があります。

故に、会社の外で人間関係を築くには、趣味のグループや、スポーツ同好会、経営者の集いなど、何らかの組織に入って、世話役を買って出るか、自分で組織を作らないと駄目なのです。


そうした組織が苦手だったり、煩わしく思う若者が多いのも今の時代です。フェイスブックで友達を増やし、情報を交換して交流を深めるのも、一つの方法でしょう。

自分の能力、好きなこと、得意なことを生かして、ほめてもらえる場所を作り、人生を選択する巾を広げ、エンジョイすることが大事なのです。


                                              中央大学教授・山田昌弘「生きづらい時代」より

2012年05月10日

生ビールの季節

会社の宴会


40年くらい前、日本が好景気に沸いていた頃の話です。

当時は、会社の忘年会・新年会は、温泉一泊で行われるのが通例だった。

上座には、社長を真ん中に重役が序列順に並び、上座に近い両サイドの

席は、部長や支店長、課長などが、上下をわきまえて座っている。


下座に座る入社間もない私たちは、頃合いを見てお酌に回る・・

これが結構大変なのだ。

相手が喜ぶ話題を用意し、上座から順に膝をにじらせながらお酌して歩く。

時に「それ、立てつけ三杯、飲め!」・・ゲコだと言うと、「おれのさした杯が

飲めないのか」と強要される。


同じ釜の飯を食う会社の酒宴の席で、日本酒を酌み交わすのは、コミュニ

ケーションの酒というより、強要の酒であり、上下関係・力関係を確かめる

酒である。

こうしたへきえきする仲間意識と、日本酒宴会の一種独特のねばっこさは、

最近の若い社員に嫌われ、全社的宴会は行われなくなってきている。


964 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「生ビールの季節」


四月は中旬頃まで肌寒い日が続いた。ようやく桜が咲いたと思ったら、急に気温が上がり、汗ばむ暑い日が続いている。

暑くなると、生ビールが恋しくなってくる。仕事やゴルフなど、汗をかいた後に飲むビールは、喉から五臓六腑へキュ~と音を立ててしみわたり・・たまらない。

こんなことを書くと、酒豪と間違われそうだが・・実は下戸。

350ミリリットル1缶飲んだだけで、酔いが回って寝てしまう私です。

「お酒が飲めません」と言うと、”酒嫌い”と誤解されそうだが、生ビールの最初のあの喉ごしは、飲めない私でもたまらなく美味い。


ウイスキーは足に来て、日本酒は頭に来て、ビールは腹に来て、焼酎は瞼に来て眠くなる・・私は何を飲んでも直ぐ眠くなって、寝てしまうのです。

仕事を終えて、ひと風呂浴びた後のビールは格別だ。今日一日の解放感が喜びになり、幸せを感じるひと時です。

夜も更けて、一人静かに思いをめぐらし飲む酒は・・ウイスキーがいい。私は、ワイルド・ターキー・ストレートをロックで飲むのが好きだ。


昔、景気が良かった頃は、取引先を招待したり、招待されたり・・忘年会、新年会、○○記念と、何かあれば温泉旅館に一泊して、仲間と思いっきり飲んだものです(飲んで寝るだけなら、下戸の私もじっくり腹を据えて飲めるのです)。

宴会では、ビールの後は日本酒である。「さしつ、さされつ」酒を酌み交わすことで、交わりが深まっていく。


盃がやたら小さいのは、酌み交わすためであろう・・しかし、一人で飲むのなら、コップ酒がいい。日本酒が酌み交わす酒なら、ビールはジョッキで泡ごと一気に飲み干す酒である。


一杯は人酒を呑み 二杯は酒酒を呑み 三杯は酒人を呑む

お酒に飲まれて、ふにゃふにゃになった状態を”泥酔”と言うが、この言葉は、中国に伝わる空想上の”虫”に由来している。


その虫の名は”泥(でい)”・・海に住む骨の無い生物です。水の中では活き活きしているのに、水が無くなると、酔っぱらったかのようにフニャフニャになって、泥のようになってしまいます。この状態が酔っぱらいに似ていることから、”泥酔”と呼ばれるようになった。


お酒は”飲んで”楽しむもの・・くれぐれも”飲まれて”泥酔しないように。

2012年05月07日

教育で才能は開花する

3歳から教えると才能が開花する


人間の才能を育てるのに一番大切な期間は、ゼロ歳から5歳です。

この間、子どもが何に一番興味を示すのかよく観察して、3歳の頃
から両親が正しく教育すれば、子どもの潜在能力が開花するのです。


人が奏でる曲を一回聴いただけで、寸分違わず真似て、奏でること

ができる人のことを「絶対音感の人」といいます。
プロの音楽家で、絶対音感のある人は、十人に一人と言われている。


追跡調査によれば、4歳までにピアノやバイオリンを習い始めて、

その後プロになった人の92%に、その能力が見られるという。

小学校に入ってからだと半分に減り、中学生になってからでは、

ほぼゼロになる。


音楽に触れる機会が一年遅れるごとに、人間が潜在的に持っている

特殊な能力が、急速に失われていくのです。

私のようなごく平凡な親が、夢を子どもに託すなら、3歳の頃から

何か一つ集中して習わせ、厳しく教育・訓練することです。


963 【心と体の健康】 ~子育て~

「教育で才能は開花する」


1914年インドで、狼に育てられた二人の姉妹が発見された。

姉は7歳、妹は2歳くらいでした。その当時インドの庶民は貧しく、女児の捨て子がしばしば見られたという。二人とも肩や胸に長い毛が生えており、行動は狼そのものでした。

夜目がきいて、鼻もよく効く。四つ足で歩き、犬のように早く走った。物をつかむのも、手ではなく口を使い、食べ物も水も、犬のような格好で食べた。


狼に育てられた期間の長かった姉の方は、生肉を、しかも腐肉を好んで食べた。食べているとき邪魔をすると、歯をむいて吠えた。
暑くても汗を流さず、舌をたれて犬のようにあえいだ。
夜中には三回必ず吠えて、他の狼と鳴き交わした。

姉の方は死ぬまでの九年間、夜吠えをやめることはなかった。


狼の子として育てられた人間の赤ん坊は、狼として生きるに必要な能力を身につけたのです。

人間は、人にも狼にもなれる無限の可能性を秘めた生き物なのです。

ところが、そんな素晴らしい能力がありながら、「うちの子は駄目だ」と、持てる能力を生かそうとしない。


どんな子であれ、正しい教育を施し、経験を積ませ、鍛え、訓練し、努力を重ねるなら、才能は必ず開花するということです。

つまり、才能は持って生まれたものではなく、創っていくものです。


ですから、曲がったこと、間違ったことを教えたら、曲がった・間違った才能が育ちます。優れた才能を持った人は、それだけ正しい教育と訓練、努力の積み重ねをしてきたのです。

ならば、優れた才能を身に付けるには、どのような育て方をすればいいのか?

その方法は一つ! 何度も繰り返し、身に付くまでやり通す習慣を身に付けさせることです。

2012年05月03日

イソップ寓話「牛を食べたライオン」

フランス小話「性に目覚めるころ」


母親が娘に道徳的忠告を与えた。

「いいかい、男が熱っぽくお前の体を求めてきたら、

  たった”一時間の快楽”のために、一生を台なしにしても

  よいのか、自分に聞いてみることだよ」


すると娘は、急に興味をそそられて、

「ねえママ、教えてよ! 快楽を一時間も続かせるには、

どんな風にしたらいいの?」


962  【吉村外喜雄のなんだかんだ】

~イソップ寓話~ 「牛を食べたライオン」


イソップは、二千五百年も前のギリシャの奴隷だった人です。

地位の低い弱い立場にあった彼は、動物を例え話にして、人々に注意を喚起しようと創られたのが、イソップ寓話です。


人から人へと語り継がれて、世界に広がっていったが、今日では、子ども向けの童話になって、広く親しまれている。

本来は、大人のための「人生の教訓物語」だったのです。


♪三頭の牛が、いつも並んで草を食べていた。

ライオンが、この牛を狙っていたが、三頭が団結している限り、百獣の王といえども勝ちめがない。

そこで、ライオンは考えた・・「要するに、仲間割れさせて、離ればなれにすればいいのだ」


次の日から、草の陰に忍耐強く隠れて、わずかでも牛が仲間から離れるチャンスをうかがっていた。そして、離れた一頭にそっと近づき、「君のことを、彼らはバカにしていたぞ」とささやいた。


牛たちは、初めはライオンの言葉になど、耳を傾けようとしなかったが、だんだん疑いが生じてきた。

些細なことで激しい喧嘩になり、三頭の牛の心は離れ離れになっていった。それぞれが、勝手に好きな場所を選んで、草を食べるようになった。


頃合いよしとライオンは、そのうちの一頭に襲いかかり、引きづっていった。それても、残された二頭は見て見ぬふりをして、助けようとしなかった。
やがて、二頭目が殺され、三頭すべてがライオンの餌食になってしまった。


韓国ドラマを見ていると、妬みや陰口で相手を陥れる場面がよく出てくる。それをまともに信じて、仲間や友を疑ってしまうのです。

一度疑い出すと、なんでも悪い方に思えてくるからやっかいです・・
やがて、収拾のつかない争に発展していく。


三国志「赤壁の戦い」のように、戦国時代、敵対する相手の結束を損なわせる手段に重用され、まんまと敵をその策略に陥れた事例は、取り上げればきりがない。

2012年04月30日

若いときの苦労は買ってでもせよ!

日本人の価値観の変化


戦後四十年続いた高度成長時代は、事業規模や市場の拡大にしのぎを
削り、暮らしを物質的・金銭的に豊かにすることに価値観を求めて、懸命
に 働いてきた。そしてついに高度成長のバブルが弾けた。

 

あれから二十年・・今までの価値観が通用しない時代になった。
精神面の豊かさに、目が向けられるようになったのです。


東北大震災の後、平穏な日常がいかに大切であるかを改めて実感・・
平穏な暮らしが再評価され、自然災害に対する危機管理、地域社会や
近隣との共同体意識が高まってきたのです。

そして、震災前より「自分は幸福」と思う人が、増えているのです。


961 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「若いときの苦労は買ってでもせよ!」


若き日に 汗流さずば 老いて後 涙となりて 悔いを残さん


「若い頃の苦労は買ってでもせよ!」と言う。また、「鉄は熱いうちに打て」とも言う。

名刀は、何度も真っ赤に焼いて、叩いて叩いて、繰り返し鍛えてやらなければ、強い刃金は生まれない。その刃金を更に荒砥して、仕上げでたっぷり研いでやらねば、切れ味の良い名刀にならないのです。


鍛え方が足らず、研ぎ出しが足らないと、なまくら刀になり、いざ実戦というときに使い物にならない。

また、どんな価値のある宝石も、原石のままでは捨て置かれてしまう。
磨かれてこそ、立派な宝石になり、高い評価が得られるのです。


人間はどうか・・人間の価値を見出すのは、宝石よりずっと厳しいし、年月を要する。のんびりしていると年老いて死んでしまい、灰になってしまうのです・・ 私がそうで、人生の折り返し点を過ぎてから気づいて行動しても、遅すぎるのです。

私が56歳の時、日創研では最も学びがいのある、TT研修を受講した・・ 最高齢の受講者だった。ある時、受講生が全員揃っている前で、講師から「今からではもう遅い!」と大声で言われた・・やる気が見えなかったのでしょう。
その時の一言が「なにくそ」と・・その後の研修を本気にさせたのです。


大器晩成の人もいる・・が、若い頃から苦労して努力を重ねた結果、花開いたのであって、若い頃にしっかり鍛え、磨かなければ、立派な人間にはなれないのです。


人間の脳は、宝石のように磨けば磨くほどシワが深くなって、大きな働きをしてくれる。つるつした、ノッペラボウの脳みそでは、価値のある人間にはなれないのです。

「有難う」という言葉の言葉の意味は深い・・災難に有って、どうしてありがたいのか?

順境は人を殺し、逆境は人を生かす」と言われるように、困難に出い、悩み・考え・苦しみ、必死に逆境を乗り越えていく過程で、人間が磨かれ、力がつき、器が大きくなっていくのです。

故に「我が身にふりかかてくる困難は、有難いことだ」と、先人は教えるのです。

2012年04月26日

盲目の国文学者・塙保己一

日本を支えた偉人たち


私たちがよく知る二宮尊徳上杉鷹山西郷隆盛は、NHKのドラマ

にもなり、江戸時代日本を支えた偉人たちです。

私は、人生の後半五十歳半ばにして、ようやくこうした偉人たちの

偉業を学ぶ機会を得、自らの人生を考えるよすがにしたのです。


私たちの年代が、昭和三十年代学校で学んだ偉人は、ワシントンや

リンカーン、ニュートンなど、西欧の偉人ばかり・・

日本の歴史を彩る偉人たち・・名前は知っていても、何をなして偉く

なったのかは知らなかった。


お隣の福井県に”橋本佐内”という幕末の偉人がいる。十五歳のときに、

人生の生き方「啓発録」を著わした。啓発録は、人生の生き方の根幹を

成す名文として学校で教わるので、福井県で知らない人はいない。

(吉村外喜雄のなんだかんだ2009年1月630号632号634号)


ところが隣県の石川県では、名前を聞いても「 ? 」である。

江戸中期の国学者”塙保己一”もその一人でしょう・・


960 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「盲目の国文学者・塙保己一」


月刊「理念と経営」連載「人に歴史あり 逆境!その時経営者は」…どん底から必死に這い上がり、逆境を乗り越えていく経営者の姿から、人は順境の時よりも逆境の時に、その隠された能力が発揮されることを学んだ。
逆境が、創造のエネルギーを生み出すのです。

盲目の国文学者・塙保己一(はなわ ほきいち)の生涯は、逆境をバネに人生の成功を掴んだ、典型と言えるでしょう。


塙保己一(1746~1821)は、 江戸中期の国学者で、武蔵児玉(現・埼玉県本庄市)に生まれた。5歳のときの病がもとで、7歳で失明。
母の死がきっかけで、学問を積んで立派な人間になることを志した。
13歳の時江戸に出、雨富検校に入門。按摩修行に励むも不器用ゆえ、学問が身に付かず絶望…自殺も考えた。


その後、賀茂真淵に国学を学び、卓抜した記憶力により、和漢の学に通暁し、検校・総検校となる。幕府保護の下に「和学講談所」を建て、門下に碩学を輩出。

『群書類従』に続き、『続群書類従』を編纂。34歳に始まったこの大事業の間、出版成就を願って、般若心経読誦は、42年の間に百万遍の読誦を2回繰り返したと言われている。

ヘレン・ケラーは、幼い頃両親から「塙保己一を手本にするように」と教育された。昭和12年来日した折、塙保己一記念館を訪れている。


塙保己一は、盲目という不遇の境遇にあって、常識を超える努力を生み出す…その元になるエピソードがある。

[エピソード1]

雪のある日、保己一は平河天満宮へ参詣に出かけた。

折悪しく、高下駄の鼻緒が切れたので、境内の版木屋(出版業者)の店に入り、紐をいただきたいと頼んだ。店の者は無言で、保己一の前に紐を放り投げた。

目の不自由な保己一…ようやく手探りで探し当て、鼻緒をすげようとする。それを見た店の者は、手をたたいて笑いこけた。
保己一はいたたまれず、すごすご裸足で逃げるように店を出た・・

その後、苦心の末に『群書類従』を出版することになった。

保己一は幕府に、版元になんとこの版木屋を推薦したのです。

何も知らない判木屋の主人…保己一に推挙のお礼を述べた。


「私が今日あるのは、あの時の皆様の冷たい態度のお陰です。目が悪くても、人から必要とされる人間になれば、決してあのような態度をされないだろうと、努力を積み重ねたのです。その結果、このような立派な本を出すことが出来ました。お礼を述べたいのは私の方です」
と、見えない目に深い喜びを浮かべ、語ったといいます。

[エピソード2]

和学講談所で「源氏物語」の講義をしている時、突然風が吹いてロウソクの火が消えたことがあった。保己一はそれとは知らず講義を続けたため、弟子たちが慌てた…「目あきというのは不自由なものじゃ」と保己一は冗談を言った。

人には、それぞれ隠れた能力がある。ハンディを背負って生きることは、大変不利なようですが、不遇を克服しようと、ひたすら努力を続けるうちに、潜在能力が開花してくる。


健常者には及ばない能力が開花して、後世に名を残す偉業を為しとげたのです…ヘレンケラーや中村久子もそうです…運命を切り開くのは己なのです。

一に努力、二に努力…”努力”が、不可能を可能たらしめるのです。

2012年04月23日

人生に成功する条件(2)

   <人生・成功のサイクル>

                 ものの見方・考え方を変える

                                    ↓

             考え方が変われば、行動が変わる

                                    ↓

              行動が変われば、習慣が変わる

                                    ↓

              習慣が変われば、人格が変わる

                                    ↓

              人格が変われば、運命が変わる

                                    ↓

              運命が変われば、人生が変わる

                                    ↓

      人生が変われば、ものの見方・考え方が変わる


成功サイクルが回るにつれ、ものの見方・考え方が変わっていきます。

行動が変われば、人格が変わる。人格が変われば、器が大きくなる。

      サイクルを重ねていく先に、”成功”の二文字が見えてくる。


959 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「人生に成功する条件(2)」


入社したばかりの社員さんに尋ねます・・「あなたの夢・目標は何ですか?」

「人生に成功する条件は何?」と問われたら、私は「遠い目標(志)を持つ」ことが一番だと思う。人によって目標は様々です。目標が違えば、やり方も違ってくる。

突然人から「夢や目標」を尋ねられたら・・即座に答えられるでしょうか? また「どのようにして、いつまでに」と、分かりやすく言えるでしょうか。


「幸せになりたい」「裕福な暮らしをしたい」・・誰もがそう願っている。
皆、同じことを思っている。しかし、実現を目指して努力する人はほんの一握り・・ほとんどの人は、ただ思っているだけで、何もしようとしません。 行動を起しても、努力が実り幸福を手にする人は、そのまた一握り・・

幸せを掴みたいなら、一時も人生を無駄にしてはならないのです。


長寿を念じ、努力すれば・・長寿は叶えられるでしょう。

病気になると思うなら・・病気になるでしょう。

自分がどう思い、どう生きるかによって人生が創られていく・・
その気になれば、運命を自らの手で変えることも出来るのです。


自分は「何のためにこの世に生まれてきたのか?」「何のために生きているのか?」「人生の目的は何なのか?」
誰もが、ある年齢に達すると、悩み考えることです。


ところが、日々仕事に追われ、生活に追われ、自らの人生をじっくり見つめ、考える機会がないまま、今に至っているのが現実です。

そして、知らず知らずのうちに自分自身を見失い、当初の目標(志)とはまったく違った方向に進んでいる自分に、戸惑うのです。


人生には、希望目標目的ビジョン理想信念など、様々なターゲットがあります。そうした人生のターゲットは、心の底からわき出てくるものでなければなりません。

まだ年若く、人生これからという時に、価値ある明確なターゲットを見つけることが出来たなら、人生は満ち足りたものになるでしょう。


理想を胸に志を立て、ターゲットが明確であれば、一か月の目標、一年の目標、そして人生の目標が明確になるでしょう。

今日は、何をどれだけ、どこまでやるかという、日々の目標も明確になってくる。後は、初心を貫き、やり通すだけ・・
それが出来たら、人生が・・運命が・・変わっていくのです。


明確な目標を持って人生を歩む人は、一日が、一か月が、一年が、活き活きしたものになるだろう。目標のない人生は、命と時間を無為に浪費し、進歩のない、生きる価値の見えない、虚しいものになるでしょう。


                                         川人正臣・編「仕事と人生/ターゲット」より

2012年04月19日

落語・厩(うまや)火事

論語をネタにした落語「厩火事」

約二百年前に作られた古典落語に、以下の論語をネタにした噺がある。

(うまや)(や)けたり 子 朝より退きて曰く

人を傷(そこ)なえりや と。 馬を問わず(郷党第十)


ある時、孔子の家の厩が焼けた。役所から帰った孔子は尋ねた。

「人に怪我はなかったか」と・・その場では、馬について尋ねなかった。


※毎週月曜と火曜、BS日テレPM6:00、大河ドラマ「恕の人・孔子伝」

”孔子”の生涯を放映しています。


958 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

~ことば遊び~ 「落語・厩(うまや)火事」


仲人相手に亭主の愚痴・・「別れたい」は口先だけで、亭主に惚れきっている。そんな女心を、笑いを織り交ぜながら表現するのが、噺家の腕の見せどころです。

噺の中に出てくる二つの逸話から、亭主の本音を引き出そうとする女房・・ 思わず飛び出した男の本音が見事なオチになる。

柳家小三冶と春風亭小朝が、得意ネタにしている。


♪今日も、髪結いのおさきが駆け込んできた。三日とあけずにやって来ては、聞かされる夫婦喧嘩の愚痴と相談・・いくら仲人とはいえ、たまらない。

気さくで腕もいいおさきは、けっこう稼ぐ働き者だ。それに対して、六つ年下の八五郎は、おさきが惚れているのをいいことに、言うところの”髪結いの亭主”を決め込んでいる。


「今日ばかりは愛想が尽きた」とおさきは言う。

ならばと、「女房に稼がせて、酒を飲んで遊んでいるやつなんとは別れちまえ!」と言うと、おさき「そんな言い方しなくても・・」と、亭主をかばう。

「そんなら亭主の気持ちを試す良い方法がある」と話したのが、二つの逸話。


一つ目は、唐土(もろこし)の孔子という有名な学者の話。

留守中に厩が火事になり、愛馬が焼死してしまう。
ところが、家に戻った孔子は、馬のことは一言も触れず、家臣一同の無事を喜んだ。 使用人たちは主人の深い思いやりを知って感激した・・
これにより、人望はますます高まったという。


二つ目は、陶芸品に凝っている、麹町のさるお屋敷の旦那様の話。

あるとき、家宝の皿を手にした奥方が、二階から転落した。
奥方は必至で皿を守ったものの、旦那様が皿ばかり気にして、奥方の身を案じる言葉を口にしなかった。
そのため離縁・・以後一生独り身で過ごしたという。

男の本心は、いざという時にならなければ、本当の気持ちはわからない・・「亭主にも試してみたら?」と仲人。


おさきは、一世一代の大芝居を打つ。

亭主の大事な茶碗を持ち、目をつぶって転んだところ、お宝の茶碗は粉々に・・亭主、皿には目もくれず「おい・・大丈夫か・・怪我はないか?」

涙を流して喜ぶおさき、『そんなにあたしが大事かい』


「あたり前よ!おまえに怪我でもされたら、明日から遊んでて酒が飲めねぇ」

2012年04月16日

人生に成功する条件

次世代に引き継がれる遺伝子


次の世代へ引き継がれる遺伝子には、本人の努力で変えられる機能と、
変えられない機能があります。

顔の形や性格など、人の個性に結びつく遺伝子は、親から受け継いだ
「設計図」と言えます。その遺伝子が変化すると、病気の原因になります。


「うちの家系はガン系・・」と言うように、癌や糖尿病、肥満などが、遺伝子
と関わっている。複数の遺伝子が絡んで発症するこれらの病気は、生活
習慣や環境の変化で防ぐことができます。


一方、血液型や肌の色など、単一もしくは少数の遺伝子で決定する体
の機能は、生まれながらのもので、変えることはできません。

遺伝病でも、特定少数の遺伝子の異常で発症する病気は、本人の努力
だけでは防ぐことは困難です。

          金沢医科大・遺伝子医療センター/新井田要センター部長


957 【心と体の健康】 ~幸せな人生~

「人生に成功する条件」


「人生に成功する条件」を問われたら、あなたには何が一番大事でしょうか?  私は「目標」を持つことが一番と思っている。
目標がはっきりせず、目標のない人生に成功はないと思うからです。


人によって求める目標は様々です。目標が違えば、やり方も違ってきます。  ところで、目標の中の何が大切でしょうか?

目標の中で一番大切なのは、長期の”遠い目標”を持つことではないでしょうか。

何となく高校から大学へ進学し、将来を深く考えることもなく、「安定しているから」という理由だけで、大手企業に就職・・目先の目標にしか意識が向かない・・そんな若者が少なくありません。


以下、川人正臣編「仕事と人生/第二章人生・厳しい現実を生き抜く」から・・

「自分が本当にやりたいことはなんだろう」・・この自分への問いかけに、答えを持っているかどうかが、最も大切なのです。

一度しかない人生・・やり直しの聞かない人生・・後戻りのできない人生。


自分が本当にやりたいことをやり通して、人のお役に立ち、人から評価される。そうして人生を終える時、「自ら歩いてきた人生に悔いはない」と心の底から言い切れる・・そんな人生でありたいものです。


4月11日NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」で、自分の将来に迷っている息子に、父親が「人の役に立って、感謝されてこそ意味がある・・金儲けがすべてではない!」と諭している。


「役に立つ人は認められ、役に立たない人は落ちこぼれる」

役に立つかどうかは、努力している姿を他人がどう認めるか・・その評価で、お役立ちの大きさや、中味が違ってくる。


「いま日本の社会は大転換期、激動の時代に入っている。
今までの価値観や考え方が通用しなくなってきている。

強い者が残り、弱い者は捨て去られる・・実力がなかったら誰からも相手にされません。人の役に立てない人間は、生きていけません」


「自分の進む道は何なのか・・どんな目標を持っているのか・・どこへ向かって進もうとしているのか」
「この問いに明確に答えられるよう、自分自身を見つめなおすことです。心の底から湧き出てくるターゲット・・それが明確になった時、厳しい現実を生き抜く道が拓けるでしょう。充実した人生の第一歩になり、人生に成功する条件が満たされるのです」

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