2268 認知症という病

2268 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康「認知症という病」


認知症という病は、人間らしさの一部とみな
されるものが、一つひとつ失われていくのを
自覚したとき、初めて知ることになる。
日頃、当たり前に思っている間は気づくこと
がない。
例えば会話・・相手の言葉を受けて答えたり
質問したりするには、直前に語られた内容を
ごく短い間、覚えている必要がある。

この”短期記憶”をなくすと、言葉のやりと
りができず、同じ会話を繰り返すようになる
また”時間と空間の認知”は、あらゆる
行動の基本になるが、この能力が壊れると、
居場所を探してさまようことになる。

認知症の前段階「軽度認知障害」を発症した
ころ、『まるで暗い洞窟の中へ入って行くよ
うな気持ちになった』という。

ついこの間まで当たり前にやっていたことが
出来なくなる・・
今がいつで、ここがどこか?わからなくなる
不安と孤独は、患った本人しか分からず、
幼い少女のようにおびえるのです。

5年後の2030年には、65歳以上の
7人に1人が認知症になるという。
老いとともに誰もがなりえる病・・
私たちはその病に苦しむ人たちのことを、
どれほど理解しているだろうか・・

                                   日経新聞「春秋」

2267 AIへの依存は学力低下を招く

2267 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「A Iへの依存は学力低下を招く」

以下は東大の研究チームの実験結果です。
被験者を3グループに分けて比較した。
 

①紙の手帳にペンで書く
②パソコンの画面に専用ペンで書く
③スマートフォンに入力する。
 

その結果、紙の手帳にスケジュールを書き
留めた方が、電子機器を使う人よりも短時間
で記憶できることがわかった。
 

手帳に書き込んだグループの脳の状態を見る
と、言語・視覚・記憶に関わる脳の血流が増え
、活発に活動していた。
 

紙の本は、情報の位置関係など、記憶の手が
かりが豊富にあるが、デジタル画面からは
得られる情報は少ない。
 

デジタル機器を操作する子どもは、学習知識
の思能力が衰え、電子機器依存が進めば、
学力の低下を招く恐れがあることが分かって
きた。

2266 AIの普及で雇用が奪われる

2266 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「A I の普及で雇用が奪われる」
急速に進化するA I。最近.では人間を超え
る「AS I(人工超知能)」が現実味を帯び
てきた。A Iの進歩が社会や暮らしに大きな
変化をもたらそうとしている。
国際通貨基金では、先進国で約6割の仕事が
A I によって影響を受けると公表した。
生産性向上などの恩恵がある一方、うち5割
は雇用が奪われ、賃金の低下が懸念されると
いう。
職種別では、主にオフィスで働く人ほど影響
を受け、電話オペレーターは90%の業務が
自動化され、所得格差も拡大すると予測する
。生成A I によって偽情報が拡散し、社会が
混乱するリスクも現実のものとなってきた。

米政府は、バイデン大統領がロシア語の歌を
口ずさむ偽動画を拡散したとして、露国営
メディアの編集長の制裁を発表した。
偽情報で選挙結果がゆがめられたら、
民主主義の根幹に関わる問題になってくる。

実在しない事柄を事実のように流し、受け取
る側に偏りを生じさせる。著作物の無断借用
や犯罪への悪用など、懸念されるA I です

[ 生成A I にとって代わられる職業 ]

⚫️ 80%以上
・電話オペレーター ・税理士・公認会計士
・栄養士
⚫️ 60%以上
・小学校教員 ・記者 ・編集者
・保険医   ・薬剤師  ・旅行観光案内人
⚫️ 40%以上
・飲食店店長 ・医師 ・バーテンダー

                                                            読売新聞