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2013年01月 アーカイブ

2013年01月04日

人生は旅人のごとし

「独生独死 独去独来」


木枯らしの吹く 秋の夕暮
果てしない無人の荒野を、旅人は独り歩いていた。

それは木枯らしの吹く、秋の夕暮であった。

これは、人生の寂しさを歌ったものです。


なぜ、人生は寂しいのか? その理由を釈迦は・・

独生独死 独去独来と説いている。

人間は独人生まれ、独り死んでいく。独り去り、独り来ると・・


どれだけ大勢の人に囲まれていても寂しいのは、
自分を心底分かってくれる人がいないからである。

親子、夫婦、親友であっても、心の中のすべてを洗いざらい

さらけ出すことは出来ないし、難しいだろう。


                                               木村耕一・編著「こころの朝」


1033 【心と体の健康】
~幸せな人生~ 「人生は旅人のごとし」


あけましておめでとうございます・・今年は”蛇年”・・私の年です。

72年の人生を振り返って・・歩んできた人生を何かに例えるなら・・
それは「旅人」であろうか。

旅人は、一か所に留まることはない・・私たちもまた、昨日から今日、
今日から明日へと、休まずに歩み続ける。


旅は、天気の良い日ばかりとは限らない・・雨や風、雪の日もあれば、
台風に見舞われることもあるだろう・・上り坂に下り坂、まさかの坂も
経験した。
また、旅を続けていると、調子のいいことばかりではない・・悲しいこと、
辛いこと、どん底に落ちたこともあった。

確かに人生は「旅」に似ている・・しかし、旅人ならば行き先・目的地が
ハッキリしているだろう。


昨日まで、自分が歩いてきた道はどうだっだのか?
人生の目的、目標は明確だっただろうか?

自分は何を目指し、どんな目的で今まで生きてきたのか?

これから、どんな生き方をしようというのか?

何も考えないまま、とにかく歩き、走ってきたのではないだろうか?

「一年の計は元旦にあり」・・
しっかりとした計画を立て、明日に向かっ て歩いていきたいものです。


一休は「世の中の 娘が嫁と花咲いて 嬶としぼんで 婆と散りゆく

と詠んでいる。

「この間まで自分は娘だと思っていたのに、もう息子が嫁をもらって
孫ができた・・いやぁ・・月日のたつのは早いなぁ」

娘から嫁、嫁から嬶、嬶から婆さんへと、どんどん年を重ねていくよう
に・・気が付いたら、国から年金の支給を受け、生活している自分がい
る。

更に一休は、「門松は 冥土の旅の 一里塚」と詠んでいる。

去年から今年、今年から来年へと歳を重ねていく・・
生きるとは、死に向って休みなく一歩一歩近づいていくことです。


一番大事なことは、どこに向かって歩くのか・・目的地はどこか?

目的地も知らずに歩いたなら、行き倒れになってしまうだろう。

生きる目的がハッキリしてこそ、頑張って歩くことができる・・
今日まで、一生懸命歩いてきた自分に満足できるだろう。


目的もなく生きるのは、ただ死に向かって歩いているだけだ・・

死を待つだけの人間は、苦しむだけの一生になってしまうだろう。


越えなばと 思いし峰に 来てみれば なお行く先は

  山路なりけり

                                                                木村耕一・編著「こころの朝」

2013年01月07日

二十世紀の予言

人類滅亡!?マヤ文明の予言


「2012年12月21日・・人類が一つの区切りを迎える」とする、

マヤ歴の終末論・・中国やフランス、ロシヤ、メキシコなど、世界各国で
人類滅亡のデマが広がり、古代マヤ文明の予言を信じる人たちが騒動
を起して、ニュースになった。


マヤ文明は、紀元前1500年頃に興り、820年頃に衰退した文明です。
天文学と数学が驚くほど発達し、天体の動きを正確に観測していた。

マヤ歴では、2万5640年を、5つのサイクルに分けたカレンダを
持っていた。その5つ目の終わりが、2012年12月21日に当り、

「人類は突然変異を起す」との言い伝えがあるのです。


「1999年7月に人類滅亡の時を迎える」とした、フランスの星占術

師ノストラダムスの大予言のときは、今回の何倍もの社会的影響が

あり、世間を騒がせた。



1034 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

「二十世紀の予言」


昨年末、マヤ歴の終末騒動は、何事もなく過ぎていった・・
いや!もしかしたら・・2年前のあの空前絶後の大災害・・地震と津波がそうだったのでは?と思ってしまうのです。


今から112年前、20世紀最初の年の1901年(明治34)1月2日と3日、報知新聞は「20世紀の予言」と題して、科学技術の進化を予言する記事を掲載した。

当時の有識者が集まって、23項目の予言をしたのです。
100年後の現在、14項目が実現し、3項目はある程度まで・・
実現しなかったのは6項目だけでした。


以下はその一部です・・長い人類の歴史の中で、最も素晴らしく、輝かしい文明開化の時代に生を受けたことに、感謝しなければならない。


[無線電信 及び 電話]

無線電話は、世界諸国につながり、東京にいて、ロンドンやニューヨークの友人と、自由に対話できるようになる ・・・


[遠距離の写真]

欧州が戦乱にならんとする時、新聞記者は東京の編集局に居ながらにして、その状況を写真で受け取る。しかも天然色で ・・・


[七日間世界一周]

80日を要する世界一周は、7日でこと足りるようになる。また世界の人々は、男女を問わず一回以上、世界漫遊するようになる ・・・


[暑寒知らず]

新しい器械の発明(エアコン)により暑寒を調和し、心地よい空気を送り出せるようになる。また、アフリカのも進歩するだろう ・・・


[植物と電気]

電力で野菜を育てることができ、北極の地に、熱帯植物が成長する環境が作れるようになる ・・・


[写真電話]
電話口に、対話者の肖像が映し出される装置がある ・・・


[電気の世界]

薪・炭・石炭に代わって、電気が燃料になる ・・・


[野獣の滅亡]

アフリカの原野から、ライオン、虎、ワニなどの野獣がいなくなり、大都会の博物館でしか見られなくなる ・・・ ×


[暴風を防ぐ]

気象観測技術の進歩で、天災は一か月前に予知し、最も恐ろしい暴風雨も空に大砲を放って収め、地震による家屋や道路の損壊はなくなる   ・・・ ×

2013年01月10日

ノロウイルス

震災とトイレ


大震災が起きた当日、東京・新宿駅近くで、700人の帰宅 困難者を
受け入れた大学・・
「トイレは流せたが、紙があっという間になくなった」

災害備蓄品に、トイレットペーパーが欠かせないことを、 実体験した。


被災地の避難所では、水道管破損による断水で、トイレが 流れず、
トイレ周りの汚染があまりにひどく、排便に難渋した。

「食料や水の必要性は誰もが気づくが、避難生活に欠かせない排便
にまで気が回らず、支援の手も届かなかった」



1035 【食と健康】 「ノロウイルス」


昨年12月、妻が友人の食事会から帰宅した夜、過去経験したことのない猛烈な腹痛と下痢に、一晩中苦しめられた。

その数日後、娘、続いて孫が、同様の下痢症状に・・


昨年の暮れ、昼食弁当が汚染源となって、一気に千人を超えるノロウイルスの集団感染が発生した。
昨年、ノロウイルスとみられる感染性胃腸炎が流行り出し、子どもから高齢者まで感染が拡大して、社会問題になっている。

ノロウイルスは、夏のO-157とは違って、冬に多く発生する、食中毒の原因です。患者発生のピークは例年12月だが、新年会で人が集う1月も、引き続き注意を怠らないことです。

食事などを介して感染すると、小腸で増殖する。1~2日潜伏の後、猛烈な嘔吐や下痢に繰り返し襲われて発熱する。重症だと、1日に10回以上苦しめられる。

治療薬はまだないそうで、発熱や苦痛を和らげる対症療法に頼るしかないのです。

ノロウイルスの特徴は、その強い感染力にある。ウイルスを封じ込めるには、まず菌の特徴や具体的対策を知っておく必要があります。

まず、感染の拡大を防ぐことです。そのためには手洗いを励行し、台所の手拭きやまな板、布巾を清潔にし、タオルの家族共有を避けるなど、インフルエンザと同じ対策が必用になってくる。


患者の嘔吐物には、大量のウイルスが含まれます・・数年前某ホテルで、カーペットに付いた嘔吐物の消毒が不十分で、乾燥したウイルスが空中に浮遊・・300人超が発症した事例がある。

嘔吐物の処理には、使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着用する。

拭きとったペーパータオルは、ごみ袋に入れて密閉・廃棄する。


患者の排便は、トイレのフタをして流すこと・・空中に飛散するからです。

トイレの便座、排水ノブ、ドアーの取っ手を消毒し、汚れた下着は熱湯消毒するなど、細心の注意が必用です。


インフルエンザ同様、幼稚園や学校から菌を持ち帰るケースが多い。

ウイルスの強い感染力から家族を守るには、帰宅時の手洗いを徹底して、感染経路を断ち、拡大を防ぐ対策を怠らないことです。

  
                                                                                          中日新聞

2013年01月14日

百年後の未来を予測する

朝日新聞:百年後の未来


「朝日みらい新聞」は、科学技術の進展で実現するかもしれない、

未来の世界を予測している。

100年後、今より暮らしはより便利になり、寿命も延びているでしょう。
ロボットが人の心を理解するようになり、パートナーとして日常の中に

いるようになる。


通信技術の発達で、時空を超えた交わり・遊びが普及し、世界の誰とでも

友達になれる。日本語をしゃべると、即、世界各国の言語に変換されて、

相手に伝わっていく。

ロボットが労働力になり、人手不足を補い、家事をし、介護をするだろう。

交通安全技術は飛躍的に進歩し、宇宙旅行が大ブームに・・



1036 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

「百年後の未来を予測する」


BBCが読者から募った「100年後の世界」に関する様々な予測です。


海洋養殖技術が著しく進歩する
100年後に予想される100億人の食糧を補うため、魚介類や藻類の
養殖が盛んになり、藻類が石油に代わる代替エネルギーになっている。


天候を制御できるようになる

南極大陸が開発され、商業利用される

自然破壊が進み、博物館でしか見られなくなる

砂漠の緑化が進み、熱帯雨林に・・

宇宙旅行が安価で手軽に・・


思考伝達システムの進歩
テレパシー装置の開発により、人から人への思考伝達や、
ネットへの思考保存が可能になる。


著しく知能の発達した不死身の人間が出現する

脳に直接接続する装置により、知能の発達した人間に・・

臓器の再生、遺伝子操作などで、寿命が格段に伸びる。


脳に接続したコンピューターが、人の能力を何倍にも高める
体内のナノロボットが機能を代行し、記憶を記録する

人工授精による妊娠が普通になる

1年契約の結婚が普通になる

世界の8割の民族で、同性婚が認められる


世界の通貨か統一される

世界の言語は、英語、スペイン語、中国語のみに統一される

主権国は無くなり、世界は一つの国家になる

カリフォルニア州など、アメリカ合衆国から離脱する州が出る

戦争はすべて遠隔操作で戦われるようになる

英国で革命が起きる

2013年01月17日

物ごとをきめつけたがる人

笑は免疫機能を高める


東京の某医院が、入院患者を「落語会」に連れて行き、
お腹いっぱい笑わせることを一定期間続けたところ、
多くの患者の免疫力が高まり、症状に改善がみられたという。


つまりは、”うつ”になると免疫機能が落ちる。
気分を明るく 楽しんでいると、免疫機能が高まります。

お笑い番組を見ていると楽しくなり、心がプラス思考になり、
ものごとをいいように考えるようになります。

反対に悲しいドラマは、心を悲観的にさせます。

笑いは、人々の心をなごませ、リラックスさせ、幸福にさせます。

胸の中に溜まっていたストレスが発散し、集中力がアップします。

集中力は脳を活性化させ、記憶力の衰えやボケ防止に良い影響を
もたらします。



1037 【心と体の健康】 ~幸せな人生~
「物ごとをきめつけたがる人」


九連休の正月が空けて、仕事に取り掛かろうとしたら、三連休・・

いまだ正月ボケが取れずに困っている・・なんていう人、いるかもしれませんが・・今、日本では、百人に三人が”うつ病”で苦しんでいるという。


精神科医が治療を重ねる中から、「心にいい考え」をしている人は、
”うつ”になりにくいことがわかってきた。

「いい考え方」とは、何事にも「プラス思考で楽観的考えをする人」のように思いがちですが、近年の研究で、物事を”決めつけてしまう”のが
一番よくないことが、分かってきたのです。


例えば、AかBかはっきりしない状況にある時、誰もが不安になります。

ある人は、その不安を取り除こうと、AかBのいずれか一方に”決めつける”ことで、問題を解決しようとします。


一方で、すぐに決めつけたりせず、AでもないBでもない、その中間にある様々な可能性を考えようとする人もいます。

物事を決めつけたがる人は、ものごとの良し悪しをはっきりさせたがり、白黒をつけたがります。

人を、敵か味方かに分けたがる人は、味方だと思っていた人が、自分を批判していると知った途端、「あいつは裏切り者だ、敵になった」と、極端に変わってしまうのです。


衆議院選挙の直前、自分が所属する政党では選挙に勝てないと、離党して別の政党に走る政治家が多数見られた・・あなたはそれをどのように思ったでしょうか?

これも世渡りと、右でもない、左でもない、ファジーに物事を見ることが出来る人は、「あの人は、個人的には好きだし信用できる・・が、少し怪しいところもある」というふうに見ます。


だから、きめつけたりせずに、「こんな選択視、可能性もある」と、柔軟に考えることが「心にいい考え」であり、「こんなこともあれば、あんなこともあるさ」と思える、柔軟性が生まれてくるのです。

                                  理念と経営・巻頭対談/精神科医・和田秀樹


原子力発電の存廃問題に見られるように、今の世の中は「誰に責任があるのか、ないのか」 「存続か、即廃止か」を二者択一でもって、物事を追及し、解決しようとする。ファジーな”あいまいさ”を許そうとしないのです。

「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉があります。
より合わせた縄のように、時には幸福な模様に見えるものが、見る角度を変えると、幸福が隠れて災いが見えてくる。

不幸の中に幸福が現れてきて、幸福の中に不幸の影が差す・・
人生というものは、そうしたものではないでしょうか。

2013年01月21日

TPP参加の是非

世界のジョーク「青いキリン」


中東のある酔狂な大富豪が言った。

「もしも、青いきりんを私に見せてくれたら、莫大な賞金を

差し上げよう」
それを聞いた世界の人たちは、こんな行動をとった。


イギリス人は、そんな動物が本当にいるのか、徹底的に議論した。

ドイツ人は、図書館へ行って文献を調べることから始めた。

アメリカ人は、世界中に軍を出動させ、探し回った。

日本人は、寝食を忘れて品質改良に励み、ついに青いキリンの

開発に成功した。

中国人は、青いペンキを買いにいった。



1038 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】

「TPP参加の是非」

巨大貿易圏構想に出遅れている日本・・TPP参加の是非が問われているが、日本の国益と将来にどう影響するのだろう?

戦後日本は、自由貿易を掲げ、世界を相手に貿易立国として経済成長を遂げ、繁栄してきた。

一方で、諸外国からの農産物には高い関税を課し、国内の農業を守ってきた。

しかし、農業の国益を守ろうとするのみでは、今後の日本の繁栄は望めないだろう。

以下、12年11月29日読売新聞からの抜粋記事です。


アジア・太平洋地域で、巨大な自由貿易圏を作る動きが進んでいる。

米国や豪州など11か国が交渉している「環太平洋経済連携協定・TPP」だ。

日本はこれまで自由貿易の枠組みとして、「自由貿易協定・FTA」や、「経済連携協定・EPA」を活用してきた。


FTAなどは、基本的に2か国(地域)で結ぶ協定で、参加国の事情に配慮して、自由貿易の”例外”を設けることができた。

これに対しTPPは、多国間の枠組みだ・・”例外なき”関税撤廃、知的財産の保護、投資、労働など、21分野のルールを作り、守っていく。


TPPの交渉は、06年にシンガポールなど4か国で始まり、その後米国など7カ国が加わった。

日本は、自由貿易の枠組み作りで、韓国などライバルに水をあけられている。

日本がTPPに加われば、参加国の国内総生産(GDP)の合計が、世界の4割を占める巨大な自由貿易圏が誕生し、大企業のみならず、中小企業の輸出増などの効果が期待され、日本経済が良い方向に向かうだろう。

経済界は参加を強く求めており、10年10月、当時の菅首相は所信表明演説で「TPPの参加検討」に言及・・11年11月には、野田首相が交渉参加に向けた協議入りを表明した。


TPPは、事実上米国主導で進められ、日本の参加は強固な日米同盟の構築にもつながる。

ただ、関税が撤廃されれば、外国の安い農産物が大量に流入して、国内の農業が打撃を受けるとして、自民・民主の半数以上が反対を表明し、交渉参加までには至っていない。

                                                                              読売新聞

TPPに反対するということは、自由貿易圏づくりを目指す国際社会に背を向けることになる。

国の将来を考えるより、自分の将来の方が大事・・と、反対する人たちの思いは理解できないでもない・・が、反対住民の票が気になり、態度を保留する国会議員・・本気でそれでいいと思っているのだろうか?

2013年01月25日

食と健康 「少食健康法のすすめ(2)」

少食は長寿につながる

・小食は、身体の自然治癒力を高め、病気を改善する
・小食は成人病を予防し、長寿のみちを拓く

・便通が良くなり、体内の毒素を排出、胃腸を丈夫にする

・頭脳が明晰になり、記憶力や判断力がよくなる


1039 【食と健康】 「少食健康法のすすめ(2)」


No1021 食と健康「少食健康法のすすめ」の続きです。


心身ともに健康であるためには、日々何をすればよいのか?

健康であり続けることの秘訣は、28年間一人ジャングルで暮らし、無事日本に帰ってきた”横井庄一”さんから学ぶことができます・・
医師も薬もないジャングルで、彼は何を拠りどころに健康を維持してきたのか? 
28年に及ぶグアム島のジャングルでの潜伏生活・・昭和47年、川でウナギを獲っているところを保護されて、日本に帰還。82歳で亡くなった。


彼のサバイバル体験によれば、アメリカ軍の攻撃を逃れ、着の身着のまま何もない状態から食料を見つけ、地下壕を掘り、樹木の繊維から衣服を作って、隠
れ住んだ。


潜伏の28年間、一度も塩を口にできなかった。塩がなければ生きていけないと
思ったが、ジャングルの中では手に入らない。
海に行けばというが・・それは危
険すぎた。動物は食べるとき、塩をかけたりしない・・人間も、塩がなくても、水と食料があれば生きていけた。


私たちには、塩を使わない食べ物は味気ないと思う・・しかし横井さんは、川で魚を
捕まえ、野生の豚を獲って食料にしていたが、塩がなくても健康だった。

そんな横井さんが、健康を守るためにやっていた、2つの日課がある。

”水浴”をし”過食”をしないこと。毎夜5~6回は川で水浴した・・
これが、日本に
帰ってから病院の先生に言われた・・「清潔にしていたことが健康につながった」と。

島の食料はわりと豊富だったが、必ず「腹六分目」ぐらいで食べるのをやめた。

                                                                理念と経営1月号「小さなコンセプト」
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高い月謝を払って、トレーニングジムに通わなくても・・高価なサプリメントを飲ま
なくても・・毎日、風呂に入って手足を伸ばし、ストレスを取っていれば、気分はさわやか。

また、どんなにおいしくても、お腹いっぱい食べないことです・・
健康のために特別
なことをしなくても、腹八分を守り、毎日お風呂に入っていれば健康なのです。


健康のために何をしているわけではないのに、九十歳を超えて病気知らず・・長寿を全うする人がいます。
こうした人に共通するのは、90を過ぎても尚、他人や家族のために働き続け、
少食・粗食である・・「少食に病なし」である。禅僧の食事のように、少食・粗食に慣れることが、一番の健康法なのです。

2013年01月28日

歴史から学ぶ 「文明の衝突・宗教戦争」

小説「コンスタンティノープルの陥落」

コンスタンティノープルの攻防戦で死力を尽くした、塩野七生の小説。

1453年5月29日、東ローマ帝国の首都として千百年余り栄えた、難攻不落
の要塞都市コンスタンティノープルは、若干21歳の皇帝マホメッド二世率いる
トルコ軍の、1年にわたる猛攻の前に、ついに 陥落した。

代わって、赤字に新月と星をあしらったトルコの国旗が、金角湾の潮風にはた
めく。 東方キリスト教の総本山ハギヤ・ソフィアは、そのままイスラムの 聖堂
に変貌。アラーの神、コーランを手にするイスラム信者の教会になった。

地中海に君臨した首都をめぐる、キリスト教世界とイスラム世界との激しい

覇権闘争の顛末を描く、甘味でスリリングな・・お勧めの歴史絵巻です。

                      063


1040 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

~歴史から学ぶ~ 「文明の衝突・宗教戦争」


アルジェリアのイスラム武装勢力人質事件で、78人が人質に取られ、

14人の尊い命が奪われた・・犠牲者の内10人が日本人という、最悪のテロ事件になった。

人類の歴史で、過去世界で繰広げられてきた宗教戦争は、世界大戦ほどの規模ではないにしても、敵対する民族を殺しつくすまで、戦闘が終わらない残忍性を秘めている。

イスラムのジハード(聖戦)や、キリスト教の十字軍のように、目的達成のためにはいかなる犠牲もいとわない、無謀な戦争へと発展していく。

宗教戦争の経験のない日本人にとって、その悲惨さと恐ろしさは、想像を絶するものがある。


中世における最も悲惨な宗教戦争は、十字軍の遠征であろう。

1099年に十字軍によるエルサレムへの攻撃が始まると、イスラム連合軍は総崩れ・・イスラムの支配者・軍隊・住民すべて、根絶やしに殺されてしまった。

エルサレムを手に入れた十字軍は、エルサレム王国を樹立・・
イスラム周辺の住民を虐殺し、彼らの財産を略奪し、富を奪った。

これに味を占めたヨーロッパの諸侯は、更なる富を求めて十字軍を編成し、イスラムを侵略・・略奪を繰り返した。


キリスト教とイスラム教の聖地を巡る骨肉の争いは、その後600年続いた。
1187年、イスラムの英雄サラディンにより、エルサレムを奪還。

聖地再奪還に向け、第三次十字軍が編成されたが失敗に終わる。


1229年、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ二世による、第六次十字軍がエルサレムを奪還・・しかし、その15年後に、エルサレムは再びイスラムの手に・・。

その後1917年、英国軍がオスマントルコ軍を破って入場するまで、
約700年間イスラムの支配が続くことになる。


20世紀初頭からは、ユダヤ人のパレスチナ移住が増大・・
1948年、国連で「アラブからユダヤ国家を分離する」決議が採択されるや、イスラエルは独立を宣言。

その後イスラエルは、周辺アラブ諸国と4度にわたる中東戦争を経て、現在もパレスチナ武装勢力との抗争が続いている。


アフガニスタン、イラク、そして今回のアルジェリアテロ事件と、イスラム急進派やアルカイダのテロ組織が、活動を活発化・・
今後も「文明の衝突」と言われる宗教対立による戦いは、絶えることなく繰り返されるだろう。

                                     竹田恒泰「竹田研究会」、塩野七生「十字軍物語」より

2013年01月31日

歴史から学ぶ 「文明の衝突・宗教戦争(2)」

パレスチナ「オブザーバー国家」へ


昨年12月29日、国連総会でパレスチナを「オブザーバー国家」 に
格上げする決議案が採択された。
パレスチナは過去に、独立国家への承認を国連に求めたが、
イスラエルや米・英の強い反対に合い、実現しなかった。

そこで今回戦略を切り替え、現在の地位「オブザーバー機構」から、
一段格上げの「オブザーバー国家」への承認を目指したのです。
採択されたことで、国連でのパレスチナの地位は、バチカンと同等 に
なった。
ヨーロッパ諸国で決議案に賛成したのは、ノルーウェー、スペイン、
デンマーク、アイスランド、フランス、スイス。
反対は英国、米国、棄権はドイツでした。
日本は、反対でも棄権でもなく賛成に回った。
米国に追従する日本・・「エッ!」と思ったのは私だけでしょうか・・

承認された直後、パレスチナの住民は歓声を上げた。
アッパス議長は「パレスチナが国家を目指す、第一歩になった」と談話。
イスラエル政府報道官は「政治的脅し」と非難した。

1041 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
歴史から学ぶ 「文明の衝突・宗教戦争(2)」

1917年に、英国軍がオスマントルコ軍を破って入場するまでの約700年間、イスラムが聖地エルサレムを支配していた。
オスマン帝国崩壊後、欧州の列強が競ってアラブ、イスラム諸国を分轄・統治した。
異教徒に従属させられ、誇りを失った陰りが、イスラム同胞団などを創設させ、民衆に深く浸透していった。

第二次大戦後、イスラムに民主化が芽生え始めたとき、米ソ冷戦の中、アルジェリア、リビアなどに、軍事政権が続々誕生した。
彼らは、イスラムを掲げつつ、実体はイスラムを抑圧、弾圧する政治を行った・・住民の貧困はいつまでも改善されないまま。
今、戦火の中にあるシリア・・アラブの春で倒されたエジプトやリビアも、そうした国である。
それら独裁政権を陰で支えてきたのが、米・欧・ロの国々である。

今回事件のあったアルジェリアでは、1990年代総選挙で勝利したイスラム勢力を、軍部が武力でつぶしていくのを、旧宗主国フランスは黙認し、他の欧州諸国や米国も沈黙した。

西欧の政権は、国民の選挙で決める民主主義。
暴力を排し、公正な裁きを秩序とする、法治国家を掲げながら、中東では自国の利益を優先すべく、暴力的政権を擁護してきた・・そうした姑息な二枚舌を民衆は見抜いていて、不信・不満をつのらせていった。

ウサマ・ビンラディンの殺害で、オバマ大統領はかっさいしたが、現実、テロは減るどころか、より頻発するようになった。

1997年、エジプトの南部遺跡クルソールで、日本人10人を含む観光客60人が、イスラム原理主義テロリストに射殺されたことがあった。
当時のムバラク政権は、過激派を多数捕えたが、テロは南部に逃れた。
鉄道が襲われると、隠れ場所のないよう、線路近くのサトウキビ畑を刈り取ったりしたが、テロはなくならなかった・・武力でテロは根絶できないのです。
イスラム社会の血縁、部族のつながりは強く、一人殺されると、その子、兄弟がテロリストになった。
貧困・失業・政治腐敗などが、テロの温床になっていく。テロの根は深く、目先の問題を解決するだけでは、テロはなくならないのです。

                                                                                 1/23 中日新聞社説

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