2296 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
歴史から学ぶ
「21世紀美術館に加賀藩ゆかりの茶室が」 金沢21世紀美術館の片隅に、約700年の
歴史ある茶室がある。
鎌倉時代に建てられ、その後茶室に整備され
た。加賀藩の歴代藩主は茶の湯を好み、12
代藩主の江戸の隠居所の居室になっていた。 前田家は皇室とも関わりが深く、本郷の前田
邸には明治天皇が行幸している。
鎌倉に別荘として移築してからも、天皇の
ご家族や、大正天皇が皇太子のとき、
この別荘に滞在している。
歴史から学ぶ
「21世紀美術館に加賀藩ゆかりの茶室が」 金沢21世紀美術館の片隅に、約700年の
歴史ある茶室がある。
鎌倉時代に建てられ、その後茶室に整備され
た。加賀藩の歴代藩主は茶の湯を好み、12
代藩主の江戸の隠居所の居室になっていた。 前田家は皇室とも関わりが深く、本郷の前田
邸には明治天皇が行幸している。
鎌倉に別荘として移築してからも、天皇の
ご家族や、大正天皇が皇太子のとき、
この別荘に滞在している。
戦後、元総理の佐藤栄作が夫人と共に数年間
別荘として使用した、由緒ある茶室です。
故に、柱や天井、室内造作、建具など、
隅々に至るまでさりげなく手が加えられ、
職人冥利につきる建物になっている。
建物は、石を並べた上に柱を立て、釘は一切
使われていない。昨年の能登地震の時は、
建物が堅牢なのに驚いたという。
加賀藩のお膝元金沢は茶道が盛んで、
庶民に親しまれてきた。
戦後、金沢の料亭「ごり屋」に移築。
平成13年金沢市が取得して、16年現在の
場所に移された。
母屋の名は「松涛庵」。座敷で行う茶会席
と、椅子に腰掛けて茶会を行う「立札席」の
二ケ所がある。
ここで催される茶会、句会、歌会、聞香会、
読書会には、気軽に誰でも参加できる。

入口右手には数寄屋造りの茶室「山宇亭」が
ある。その奥に雪隠処「腰掛待合」があるの
で、覗いてみるといい。

「山宇亭」は、加賀藩の重臣長家から直山邸
に移築され使用していたが、平成14年直山
氏から金沢市に寄贈された。
16年、松寿庵とともに現在地に移された。
読書会には、気軽に誰でも参加できる。

入口右手には数寄屋造りの茶室「山宇亭」が
ある。その奥に雪隠処「腰掛待合」があるの
で、覗いてみるといい。

「山宇亭」は、加賀藩の重臣長家から直山邸
に移築され使用していたが、平成14年直山
氏から金沢市に寄贈された。
16年、松寿庵とともに現在地に移された。