2262 故人のスマホ/ロック解除できずトラブルに

夫や妻が亡くなった後、スマートフォンの
パスワードが分からず、画面ロックが解除
できなくて、トラブルになるケースが増えて
いる。
故人のスマホやパソコンに残ったデーター
ネットバンクや証券会社の取引内容など、
ロックが解除できないと、契約内容を確認
できなくて、困ることになる。

故人がアプリで管理していたネット上の資産
、契約内容といった、重要な情報が不明のま
ま、確かめることができなくなる。

生前、家族に知らせずにネット証券などで
金融取引をしていて、遺族は埋もれた金融
資産が分からず、又は気付かないまま、
相続トラブルに至るケースも・・

またパスワードを知らず、スマポの電話帳が
開けないと、友人・知人に訃報を伝えられな
いし、スマホから遺影の写真を選ぶことも
できない。
残された家族は、故人のパスワードを知らな
いとロック解除は難しい。専門業者に解除を
頼むと、20~30万円請求されることもあ
る。
最新の機種であれば、かなりの時間を要する
ことになる。万が一に備え、
生前にパスワードを聞き出しておくことです。

私は、土地建物財産・預貯金・保険年金・
友人関係・携帯パスワードなどの個人情報を
「危機管理ノート」に書き置き、後日遺族が
見て、すべて把握できるようにしてある。

2261 交通事故で加害者になったら/[3]行政処分

不幸にも人身事故の加害者になったら、
法律上3通りの事件に分けて処理されます。
「民事事件」「刑事事件」「行政処分」の
3通りです。

行政処分

加害者に対する行政処分は、免許の停止や
取り消しについて審理されます。

交通違反や交通事故については、細かく点数
が決められ、点数の合計によって免許取り消
し、免許停止が決まります。
免許停止は、点数に応じて停止期間が30日
から180日になります。なお、指定の講習
を受けると、停止期間が短縮されます。

免許取り消しの場合は、免許を取り直せな
い期間が、短くて1年、長いと10年に分か
れています。

免許取り消し処分や、90日以上の免許停止
処分を受けると、公安委員会又は警察が主催
する「意見の聴取」又は「聴聞」が行われます。

日時と場所が指定され、出席して意見を述べ
ることができます。その時弁護士を補佐役に
出席させることができます。

2260 交通事故で加害者になったら/刑事事件(2)

■前号刑事事件の続きです。

交通事故で相手に怪我を追わせたら、
刑事事件になります。
運転手に過失があれば「過失運転致傷罪」に
相手が亡くなったら「過失運転致死罪」に
なります。
また運転が悪質な場合は「危険運転致死罪
が適用されます。
事故現場を離れると「救護義務違反(ひき
逃げ)」になり、逮捕されることがあります。

被疑者(容疑者)として取り調べを受けると
き、ドライブレコーダーの記録などを基に、
自分の言い分をしっかり説明する必要が
あります。
言い分が食い違うときは、弁護士を通して
自分の権利を守らなければなりません。
そのとき、弁護士費用が支払われる保険に
加入しているか、確認しておきます。

捜査が終了すると、検察官が
起訴するか  罰金にするか
不起訴にするか を決めます。
起訴され、法廷で裁判が行われるときは、
必ず弁護士が刑事弁護をすることになってい
ます。