2313 腸を制するものは健康を制する

2313 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「腸を制する者は健康を制する」

腸は栄養を吸収し、外敵から体を守るために
働く、健康維持に欠かせない臓器です。
そこで「腸内環境を整えること」と「毎日の
お通じ」が健康の要になります。

腸には毎日食べ物が送り込まれます。
それを体外へ排出することで、腸内環境の
バランスが取れるのです。
そのバランスが崩れる
と腸内環境が悪化し、
排便の悩み以外にも、健康面で様々な影響を
及ぼすことになるのです。

腸を”発酵”の場にするか、”腐敗”の場に
するかで、大きく関わってくるのです。
腸内環境をコントロールするために積極的に
摂りたい食品は、食物繊維の多い野菜や海藻
豆類など、善玉菌を増やす食品を継続して
摂ることです。

腸内環境を整える上で重要な”善玉菌”は、
ビフィズ菌や乳酸菌など、腸内環境を良好に
保つ働きをする細菌のことを言います。

善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑え、腸の運動を
活発にし、病原菌からの感染予防や、発ガン
物質の抑制など、様々な働きをします。

2312 脳と腸は運命共同体

2312 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「脳と腸は運命共同体」

私達の腸内には、1000種類100兆個
もの腸内細菌がいる。その腸内細菌、
思わぬものに深く関わっていることが分かっ
てきた。
腸内の細菌の変化が脳に伝わるのです・・
憂うつ感や不安感は、腸内環境を良くすると
改善されます・・腸が整えば心も整うのです。

精神を安定させる脳内の神経伝達物質に、
セロトニンがある。不足すると不安になった
り、気分が落ち込んだりする。

体内のセロトニンは90%が腸内にあり、
血管には8%、脳には2%しかない。
腸内細菌がセロトニンの素を作り出し、
脳に運ばれていく。腸内では、ぜん動運動を
促すのに役立っている。

脳と腸の間に、深い関わりがあることが分か
ってきたのです。脳にストレスが溜まると、
腸内環境が悪くなり、便秘下痢を引き起こ
す。すると脳が不安を感じるようになる・・
脳と腸は運命共同体なのです。

うつ病、アルツハイマー、パーキンソン病、
過敏性症候群などにも、腸が大きく関わって
いるのです。

2302 男性の更年期障害(2)

2302 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康「男性の更年期障害(2)」

男性ホルモンの低下が、男性更年期障害の
主な要因です。
疲労感や精力減退、うつ、筋力低下、体脂肪
の増加など、様々な症状を引き起こします。

こうした症状は、生活習慣を改善すれば、
男性ホルモンの低下を防ぎ、症状も軽減する。
特に効果的なのが運動食事です。

運動は有酸素運動と筋力トレーニング
組み合わせます。
1回約1時間の、ジョギングや速歩などの
有酸素運動を週に3回以上行う
ことで、
男性ホルモンの増加が期待できます。
「スクワットや腕立て伏せ」などで、
筋力アップをするのも効果があります。

食事は、良質なタンパク質と脂質が重要。
魚や肉、卵、ナッツ類などに含まれる亜鉛
やビタミンD、オメガ3脂肪酸のEPAや
DHAは、男性ホルモンの産生をサポートし
ます。
ニンニクやブロッコリーなどの野菜に含まれ
る栄養素も、男性ホルモンの維持に役立ち
ます。
加えて十分な睡眠と、ストレスを軽減するこ
とで、男性ホルモン分泌のリズムが整いま
す。
男性ホルモンを増やす取り組みは、単に男性
機能の改善だけでなく、心身の健康と活力の
向上につながります。

日々の運動、食生活の改善を習慣的に積み
重ねていくことが、長期的健康維持・長生き
の源泉になるのです。

        読売新聞「元気の処方箋」