2319 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「これでいいのか参院選の公約」
「これでいいのか参院選の公約」
「消費税の減税か、給付金か」・・各政党は
有権者が望む物価高への緊急の対応だと唱え
る。
確かに減税やバラマキは目先の恩恵になる
かもしれないが、根本的政策にはならない。
むしろ財政や社会保障に打撃を与え、国の
将来に禍根を残す危険な甘言ではないか・・
真摯に国民の将来を考える候補者なら、
財源や負担に言及し、国の財政や社会保障が
破綻しないような改革を訴えるだろう。
そこに踏み込まないのは、国民のためという
より、候補者自身が当選するための手段、
選挙対策のそしりを免れない。
与野党が互いに「バラマキだ」と批判しあう
実態を見れば、「減税か給付か」の本質がわ
かる。
消費税の減税を掲げるある野党の党首は、
最近の”超”長期金利の上昇を受け、
「減税を公約から外そうかと思った」と話す。
財政への警告を認識しながら減税を説くのは
国民に対する責任ある行動とは言えない。 参院は任期が6年と長く、解散もない。
今回の参院選で政党が柱に据えた政策の多く
は短期の”対策”だ。日本の将来を築く成長
戦略や社会保障、財政はどうなっているのか。 現金給付か減税か・・目先の分配理論だけが
目立つ今回の参院選。
長期の政策の信を問わず、目先の政策で選ば
れた議員ばかりで、6年間を任せていいのだ
ろうか。
相互関税の税率に戸惑い混迷する世界に、
日本はどう立ち向かうべきか?
国の将来・進路に本気で取り組む政治家は、
どこにいるのだろう。 日本経済新聞