2337 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康 「ヒトは血管とともに老いる」
私たちの全身に張り巡らされた血管は、
血液によって体の隅々に酸素や栄養を届け
、老廃物や二酸化炭素(CO2)を回収する
重要な役割を担っている。
「ヒトは血管とともに老いる」という言葉が
ある。人生100年時代といわれる今、
血管を若く健やかな状態に保つことが重要に
なってくる。
血管の老化で最も注目したい動脈硬化を
促進する要因に、酸化と糖化がある。
紫外線や有害物質の影響で活性酸素が
過剰に作られ、体をサビさせるのが酸化。
また食事でとり過ぎた糖質が、体内で変性
して体をサビさせ、老化を促進する。
血管壁が糖化によって弾力性が失われ、
血管を硬くする。血管内を狭めて血流を妨げ
心筋梗塞や脳梗塞発症の原因になる。
日本経済新聞「カラダづくり」