2345 運のいい人、悪い人

2345 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生 「運のいい人、悪い人」

「運がいい人」とは、どんな人のことを言う
のか?・・「私はついている。運がいい」と
思っている人は、運のいい人になる。

何かに遭遇した時、「運が悪い」と思うか
「ついている、運がいい」と思うかで、その
人の人生が良くもなり、悪くもなるのです。
「運が悪い」と思っているとどんどん不自然
になっていく。
「自分を明るく保つ」ことが大事なのです。
昨年は「ついてなかった」と言う人がいるが
それは錯覚ではないか。振り返ってみれば
「良いこともたくさんあった」

錯覚であることを図柄で証明してみよう。
”だるま落とし”が不安定に積み重なって
いるように見える図柄があったとする。

積まれただるま落としを上から見ると、縦の
ラインはグニャグニャで不揃いだが、横から
見たラインは同じ高さで整然と積み上がって
いる。全体をよく見るとバランスが取れてい
る。
これは運・不運を思う時の錯覚なのです。
横のラインはバランスのよい等間隔の
平行に安定していて、運良く見える。
縦はデコボコしていて不安定で、運が悪いよ
うに見える。

私の昨年を振り返ってみると・・
小中高と人生を共に歩んだ親友が急死した。
次いで財布を無くした。
現金の他、免許証やクレジットカードも失い
、再発行手続きで面倒な思いをした。

秋、明日から5日間東京。
旅行準備を整え、夕飯を済ませた2時間後に
、さあ寝ようとしたら立ち上がれない・・
這うようにトイレに行き、ベッドに倒れ込ん
だ。
急な病・・東京の友人に断りの電話を入れた。
翌日船酔い状態のまま車椅子で総合病院へ。
ところが、翌々日にはケロッと治っていた・・
いつもの健康な自分に戻っていたのです。

そのふた月後の12月、南アフリカ・サファ
リへ・・旅費は全額振り込んでいた。
渡航中にこんな病が出たら大変とキャンセル
した。
東京に行く前夜の急な病は不運だが、
発病が出発前で、誰にも迷惑かけない・・
良かった、ついている!
海外旅行も「遠いアフリカへ1人で行っては
ならない」と・・神様の忠告だったのでしょう。

その後、外出中に無くしたと諦めていた財布
が家の中から出てきた。

まだある・・11月に10年間ゴールド免許
の私が、交差点で車どうしの衝突事故。
事故に合ったのは不運だが、双方怪我もなく
罰金もなく、軽度で済んだ・・運が良かった。
事故の後、より安全に運転を心がけるように
なった。何が不運で何が幸運か、後になって
みなければ分からない。
「人間万事塞翁が馬」である。

人生の”運”を横線で見るか、それともグニ
ャグニャの縦線に囚われるかで、
幸か不幸か、全く正反対の違ったものになる。
縦からだけで人生を見ないことです。
横線を見つけた人は運のいい人です。
横線を大事にする人は自分を大切にし、
自分なりの尺度を持ち、現在の境遇に感謝
している人なのです。

      「武田鉄矢の三枚おろし」より