2357 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「社長を補佐する経営参謀はAI」
「社長を補佐する経営参謀はAI」
中国の4千人企業の本社に、
報酬ゼロで24時間働く名誉経営者がいる。
社員の業務端末の画面に姿を現す彼女の名前
は唐玉(タンユー)。全社の業務データーを
学習したA Iです。
唐玉は最高経営責任者(CEO)の肩書を持
ち、経営を補佐する。
唐玉は社員らの特性を見抜いて支援する。
企画進行に遅延や予算超過があれば、
担当者に警告する。
社員ごとの企画の提出実現も細かく把握する。
社員は、成果に基づくA Iの考課に信頼を
寄せる。上司が人間だと、私情が入ったりす
るが、A Iは公正に評価してくれる。
A Iはありのままを受け入れ、人の意見を
まとめ上げる能力が高いのです。
重要な経営方針を決める会議には必ずA Iを
同席させる。アイデアが出尽くした時が出番
だ。会議の進行を見守っていたA I、に別の
視点がないか尋ねると、思いもしないアイデ
アが引き出せるという。
A Iは自律的に行動する能力を手にしつつ
あるが、人間に代わって契約を結んだり、
自ら会社を興したりは出来ない。
大局観に優れるA Iを参謀役に迎い入れて
近い将来、意思決定をする経営者が増えてく
るだろう。
日本経済新聞