2208 森信三/心に残ることば

「修身教授録」で知られる、昭和の日本を代表する
教育者”森信三”先生は、人との出会いについて
以下の言葉を残している。
人間は 一生のうち 逢うべき人には必ず逢える

 しかも 一瞬早すぎず 一瞬遅すぎない時に 

私の人生80年を振り返ると、28歳の時、38歳
の時、54歳の時・・何れも人生を左右する大きな
岐路に3度出会っている。

新たな志を立て、行動を起こしたその時、志実現に
不可欠な人物が現れ、パートナーとして手を差し伸
べ、背中を押してくれた。
それも”一瞬早すぎず、遅すぎず”

一番必要な時に、かけがえのない出逢いがあったの
です。その不思議な出逢いは、その後志が叶えられ
たとき、「もう用はないでしょう」と言わんばかりに、
スゥ~と消えていったのです。

幾度かそのような体験を繰り返して、運を呼び込む
不思議な出逢いに感謝するのです。

チャンスに出会わない人間は1人もいない・・
 それをチャンスにできなかっただけである  
アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギーの言葉
です。
人生を左右する”運・不運”はある日突然やってくる。
チャンスは前髪でつかめと言う。
チャンスの神様は前髪にしかない・・
前髪をつかむチャンスは
一瞬で通りすぎていく。

2207 未婚率上昇/5人に1人が孤独死する

厚労省は2023年の人口動態統計を発表した。
日本の人口は、2056年に1億人を割ることが
予測される。生涯結婚しないまま、未婚のまま
亡くなる65歳以上は・・
2050年には高齢者の総死亡数に占める割合は
18%、32万人のほぼ5人に1人と、未婚率が
上昇し、2020年比の4倍に増加する。

50歳時点での男女の未婚率は、1990年は
4~5%、2020年には男性で28.3%、
女性で17.8%に高まった。

家族を養う経済力不足、子育てへの不安、
女性の社会進出、生活環境の向上など、
様々な要因から結婚に対する意識が薄れつつある。

5人に1人が1人孤独死する・・
社会や慣習への影響は計り知れない。
後願の憂いをなくそうと、血縁によらない埋葬や、
遺品を第三者に委ねるケースが増えてくる。

身寄りなしに暮らす老人の異変をどう察知するか?
孤立は、認知症や孤独死のリスクを高める。
厚労省の調査では、1人暮らしの高齢男性の15%
は、半月間の会話が1回以下にとどまった。

女性の3倍、高齢夫婦世帯の5倍・・男性は隣近所
地域社会と触れ合う機会が極めて薄いのです。

墓のあり方も変わる。従来の墓石型の墓の多くは、
継承する子孫がいないと、供養されず放置される。
屋内の納骨堂に骨壷を収め、永代供養をお願いする
家庭が増えてくるだろう。

2206 暮らしやすさ日本一を追求する福井県

「地味にすごい!福井」・・福井県のキャッ
チフレーズです。何がすごいのか?

福井県は世界トップシェアを誇るような企業
が多く、安定した雇用環境を背景に、女性や
高齢者の就業率も高い。
持ち家率が高く、三世代同居も全国平均を
上回る。
福井県の強みは教育・・「ふく育県」を合言葉
にゆりかこから巣立ちまで、切れ目のない
経済支援を行うなど、子育て・教育環境の
充実にも力を入れている。

待ちに待った北陸新幹線、福井県敦賀まで
3月に開業した。
東京・福井間の所要時間は36分短縮され、
2時間51分。首都圏から福井を訪れる観光
ビジネス客が増えている。

国内最大級で、世界3大恐竜博物館の一つ
「県立恐竜博物館」は、恐竜の全身骨格数は
50体。
パノラマ映像を実体験出来る3面シアターな
どを拡充させ、恐竜列車や恐竜ホテルなどの
魅力も加わる。
昨年7月から4ケ月で60万人が訪れる人気
スポットになっている。

三方五湖には360度パノラマを楽しめる
「天空テラス」や、7万年の地層を観察でき
る「年縞博物館」が整備され、一乗谷朝倉氏
遺跡、森と遊ぶアドベンチャーなど、観光地
の磨き上げも進んでいる。

北陸新幹線は今後更に西に伸び、東京と新
大阪を結ぶ700㌔が全線開通すれば、沿線
人口4200万人、東海道新幹線に匹敵する
レインボールートが誕生することになる。