2336 金沢にM7の直下型地震が起きたら

2336 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「金沢にM7の直下型地震が起きたら」
一年前大きな被害を出した、能登地震の震度
はM8,1でした。今年5月、今後石川県で
発生が予想される、地震の被害想定が公表さ
れた。

北陸で最も発生確率が高いのは、金沢直下を
通る①の「森本・富樫断層帯」で30年以内
の発生確率は2~8%
②の「邑知潟断層」の発生確率は2%で、
地震規模は更に大きくM7,6に・・
 
ところで、M8の能登地震発生前、能登で
30年以内にM7クラスの地震が発生する
確率は0.1~3%と、全国的には低い方で
した。
   

① 森本・富樫断層帯
・地震の規模     M7,2

・地震の発生確率  2~8%
・死者 2,212人 ・関連死 384~768人
・建物全壊・全焼    46,947棟
(このうち内液状化 5,364棟)

・断水による被害   787,105人
・停電296,040戸 ・避難者191,798人
・孤立集落 56
地震による死者数、全壊棟数を減らすには
建物の”耐震化”が重要になってくる。
能登地震によって県民の耐震意識が高まり、
「耐震診断補助」の昨年の利用は670件と
前年の4倍増えた。
ところが、過去18年間に行われた診断の
うち、6割が診断しただけに終わっている。

直下型の断層が通る金沢の中心部は、重い
瓦屋根のうえ耐震性が低く、火災に弱い木造
家屋が、江戸時代からの狭い道路に密集して
いる。
地震発生時たまたま大雪で、屋根に雪の重み
が加わり、多くの家屋が崩壊。
道路は塞がれ、更に夕食時という悪条件が
重なると火災が発生。市街地は焼きつくされ、
神戸や輪島以上の大惨事になるだろう。