2353 恐い、膵臓がんにならないために

■ 膵臓の病気になる10のリスク
□ ほぼ毎日お酒を飲んでいる
□ 脂っこい食べ物が好き
□ 魚よりも肉をよく食べる
□ 野菜嫌い
□ 運動しない□ 睡眠不足
□ ストレスをためている
□ LDLコレステロール値が高い
□ タバコを吸っている
□ 糖尿病
※ 6項目以上当てはまったら要注意

2353 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「恐い、膵臓がんにならないために」

ゴルフ友達のAさん、腰痛を病んでいて、
痛み止めの注射を打ってゴルフをしていた。
血糖値が急に上がり出した。病院で精密検査
を受け、膵臓がんが見つかった。
手術でガンを摘出。発見が早かったのが幸い
して、今は元気にプレーしている。

病気一つしたことのない母が腰痛を抱えてい
た。民間療法を続けていたが、痛みがひどく
なり総合病院へ・・膵臓がんで半年の寿命と
告げられ、半年後に80歳で亡くなった。

膵臓は胃の後ろにあり、音波検査をしても
発見しにくい場所にある。消化酵素を含む

膵液や、血糖値を下げるインスリンを分泌
する重要な役割を担い、健康維持には欠か
せない臓器です。
お酒の飲み過ぎや、ポテトチップなどの脂肪
の多い食品の取り過ぎは、膵臓にダメージを
与える。
じわじわ膵臓の機能が失われ、慢性膵炎
なり、進行すると糖尿病を併発する。
急性膵炎・・初期は重い痛みに悩まされるが
進行すると膵液が出なくなり、逆に痛みが
消える。
膵臓がんの発症は、糖尿病になると倍に、
膵炎になると10倍になる。
5年生存率は8.5%とがんの中で最も低い。

自覚症状は特になく、痛みを感じたときは
既に手遅れの、恐い病気です。
原因の75%はお。アルコールや脂肪を
分解するとき、膵液を多く分泌・活性化して
膵臓を溶かし、みぞおちや背中に激痛を生じ
る。
毎日お酒を飲んでいる人はそれだけでリスク
が高まる。日本酒なら1合、ビールは500ml
まで。
週に一日はお酒を断ち、肝臓と膵臓を休める
ようにする。膵炎を発症したら、禁酒しなけ
ればならない。

2352 100歳まで長生きしたかったら

2352 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「100歳まで長生きしたかったら・・」

元気で長生きする人で、遺伝的要因が関わっ
ている人は4分の1程度。
長生きの鍵は生活習慣が握っているのです。

慶大の研究によると、110歳以上の元気な
高齢者で共通しているのは・・
① ボケることなく、認知機能を維持している。
② 心臓や腎臓が老化しにくい
③ フレイル(虚弱)になりにくい

100歳時点で、自立した生活を送っている
人は、平均的に105歳まで長生きしている。
元気に110歳を迎える人は、短期記憶力は
落ちるものの、判断力集中力は保たれてい
る。
また、認知症になる遺伝子の異変がある人も
少なかった。心臓や腎臓の老化を予防するに
は、若い頃から動脈硬化を予防する必要があ
ります。
動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの
リスクを高める要因に、お腹周りの内臓脂肪
高血圧高血糖などがあり、その原因となる
生活習慣を見直す必要があります。

老化は新陳代謝の衰えから・・
新しく生まれる細胞より、死滅する細胞の方
が多くなることで老化が進行する。

筋トレや体操など、適度な運動とバランスの
良い食事をすることで、新しく生まれてくる
細胞が死滅する細胞より多くなり、若返に
なる。
運動はフレイル予防になもる。軽く汗をかく
程度の速歩きを続けると細胞が元気になる。

2351 日本人の多くが栄養不足に陥っている

2351 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
食と健康
「日本人の多くが栄養不足に陥っている」

グルメ食品、レトルト食品があふれる日本。
つい食べ過ぎてしまう。ところが、日本人の
多くが栄養不足に陥っているというのです。

たんぱく質の接種が必要量を下回るほか、
カルシウムマグネシウムビタミンA
B1など、ほとんどの栄養素で「必要と
される栄養素」が下回っているのです。

たんぱく質が不足する人の割合は、成人
男性が最も高く2割以上に・・食物繊維は、
男女共約6割が不足していた。

より深刻なのがカルシウム・・
男女とも全ての年代で不足していて、摂取量
は米国の半分以下。日本では主に朝食の食品
に含まれるため、朝食を抜くと不足してしま
うのです。
栄養不足を自覚するのは難しい。栄養状態を
測定する機会もなく、栄養不足が原因で起こ
る手足のしびれや動悸、疲れやすさなどは、
原因が栄養不足にあるとは気づきにくいので
す。
栄養状態が足りているかを、手軽にチェック
する方法は、肉、魚、卵、乳製品、大豆、
緑黄色野菜、果物、芋、海藻、油の10品目
中、1日に何品目食べているかをチェックす
る。
理想は1日品目だが、実際は5~6品目に
留まっているのが現状。特に食べる頻度が
少ない食品は海藻果物です。

                                                       読売新聞