2360 頭が危険を察知する前に、体が先に動き出す

2360  【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康
「頭が危険を察知する前に、
          体が先に動き出す」
中国と日本の卓球の試合で、猛烈なスマッシ
ュの応酬を見ていて・・頭が、脳が受け止め
てから判断したのでは間に合わない。
相手が打った瞬間、体が瞬時に反応し打ち返
す。
米国の知覚心理学者ジェームズ・ギブソン
が、幼児を対象に以下の実験を行った。
生後7カ月、ハイハイのできる27人の赤ち
ゃんを、順にテーブルの上に置いた。
テーブルには仕掛けがしてあって、テーブル
の向こう側半分は下が透けて見えるガラス板。
ガラス板の向こう側のテーブルの端に、母親
が立って赤ちゃんを呼んだ。 27人のうち
24人の赤ちゃんはガラス板の手前で歩みを
止め、ガラス板に乗らなかった。
生まれてまだ7ケ月の、落ちることの恐さを
知らない赤ちゃんが、危険を察知してガラス
板に乗らなかったのです。
いつどのようにして、危険を察知することを
知ったのか?経験の有無に関係なく身体が
危険を察知する術を身につけていたのです。
ゴルフ場で、カップに玉が曲がりながら入っ
ていく。そのとき、傾斜をどのようにして
測するのか?
① 見た目の直感で判断する
② 分度器を使って計測する
③ クラブをぶら下げ、傾きの度合いを目測5

坂の傾斜は5度・・①の人は20度に見えた。
②は正確に5度 ③は5度に近い傾斜と見た
ところで①の人は何で20度に見えたのか?
見た目、そのように見えたのです。

そこで①の人を、5度の坂に連れていき、
「この坂は20度あります。全力でこの坂を
  駆け上がって下さい」と告げた。
走り出して・・つま先は20度の傾斜の蹴上
がりで登っているつもりが、実際は5度の
傾斜に合わせた蹴上がりで走っている。

ここで気づくのは、頭は20度の坂を登って
いるが、膝や足は5度の坂を登っいる。
つまり、正確な蹴上がり巾を決めている
頭ではなく体なのです。 

2359 ルーズな国とタイトな国(2)

2359 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
日本人のアイデンティティ
「ルーズな国とタイトな国(2)」

世界はルーズな国とタイトな国に色分けされ
る。
人口560万人のシンガポールは、比類なき
規律と秩序のタイトの国で、罰金の街と言わ
れる。
・路上ツバ吐き/1000ドル 
・ガムを国内に持ち込んだら/10万ドル
・公衆トイレの流し忘れ/1000ドル
・男性の長髪禁止 etc
シンガポル国民の8割がこうした様々な法律
を支持しているのです。

タイトの国中国には、200万人のインター
ネットポリスがいて、一言でも政府に反逆す
ることを流すと、たちまち削除されてしまう。

日本は大企業はタイトだが、中小企業は

ルーズさが目立つ。
昭和39年、東京オリンピック開会入場行進
で、アメリカの選手団は思い思いに手を振り
カメラを手に写真を撮ったりしている。
最後に大歓声の中、日本選手団か整然と
並んで入場してきた。メイン席の前で全員
一斉に右向け右・・

タイトの国ドイツ・ダイムラーとルーズな国
アメリカ・クライスラーが、対等合併しよう
とした・・が、失敗に終わった。
アメリカは、お互いを下の名前で呼び合う。
上司が部下に話をする時、各自リラックス
姿勢で、ポケットに手を入れて聞いている。

規律を尊ぶタイトなドイツ人の上司は、
ルーズな文化のアメリカ人が許せなかったの
です。

2358 ルーズな国とタイトな国

2358 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
日本人のアイデンティティ
「ルーズな国とタイトな国」

世界はルーズな自由な国と、タイトな規律に
厳格な国
に色分けされる。


ルーズな国は犯罪が多く街は汚い。社会規範
は弱く規律は緩やか。外部からの強制や支配
拘束などから解放され、自由な文化規範の国
です。
ルーズは人間の尊厳に関わる”自由”と直結
しているのです。

一方、タイトの国は犯罪が少なく清潔。
規範は、ルールを重視し規律正しく厳格で
逸脱は許されない。
日本、韓国、中国、シンガポール、トルコ、
そしてドイツなどがタイトの国です。
アメリカ、ブラジル、フランス、オランダは
ルーズな国です。
ドイツ、日本、シンガポールに共通するのは
街角にある時計は何れも同じ時刻を刻んでい
る。ブラジルなどルーズな国の時計の時刻は
ハラバラ・・動かない時計もある。

ブラジル、フランス、アメリカなどはルーズ
をliberty(リバティ)自由と呼んでいる。
外部からの強制や支配、拘束などから解放
される、自由な文化規範の国なのです。

タイトの国ドイツや日本の公園道端には
犬の糞が見当たらない。
一方、フランスのシャンゼリーゼ通りは糞
だらけ。ニューヨークの街もゴミが散らかっ
ていて不衛生。
MLBの試合中、監督や選手は所構わず
ツバを吐き、ダックアウトの床はゴミだらけ
・・そのルーズさがリバティ、自由と人間の
尊厳に結びついているのです。

タイトの国東京の電車内は、携帯電話の
使用は禁じられ、静まりかえっている。
電車は1分の狂いもなく時刻を守り、整然と
並んで規律を守る・・それが日本なのです。

一方、ルーズの国NYの電車内は騒々しい。
街は、ゴミのポイ捨てに信号無視、犬の糞の
放置など、ルールにはいたって無頓着。