2330 ”ありがとう”の語源は仏教から

2330 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「”ありがとう”の語源は仏教から」

お釈迦様の教えに「盲亀浮木(もうきふぼく)
のたとえ」という話がある。

ある時釈迦は阿難(あなん)という弟子に、
『そなたは人間に生まれたことをどのように
思っているのか?』
と尋ね、次のような例え話をした。

果てしなく広がる大海原の底に、盲目の
亀がいた。その亀は、100年に1度海面に
顔を出すのだ・・
広い海に一本の丸太が浮かんでいた。
丸太の真ん中には小さな穴が空いている。
その丸太は、風の吹くまま西へ東へ、南へ、
北へと漂っている。
弟子の阿難よ、百年に1度浮かび上がってく
るこの盲目の亀が、浮かび上がった拍子に、
丸太の穴にひょいと頭を入れることがあると
思うか?

阿難は驚き
「お釈迦様そんなことはとてもありえません」
釈迦
『絶対にないと言い切れるか』
阿難
「何億年、何兆年の間にひょいと頭を入れる、
奇跡が起きることがあるかもしれませんが、
無いと言ってよいくらい難しく、有り得ない
ことです 」
釈迦
『ところが阿難よ、人間に生まれることは、
亀が丸太の穴に首を突っ込むことより難しい
ことなのだ・・有り難いことなんだよ
““““““““““““““““““““““
ありがとうは感謝のことばです。
人から何かをしてもらったとき、ありがとう
と言います。
相手も「喜んでもらえてよかった」と嬉しく
なります。
漢字で書くと有難うになる。
有ることが難しいと書く。
なぜこれが感謝の意味になるのでしょうか?
有り難いは、有ることが難しいということで
めったにないことをいいます。

お釈迦様の逸話にあるように、人間に生まれ
ることは、それほど難しいことなのです。
「他人から何かしてもらうことは、めったに
無いことなん だよ、有り難いことなんだよ」
というところから・・
有り難い、それが有り難う・・ありがとう
なった。

2329 夫婦別姓を考える

2329 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「夫婦別姓を考える」

「選択的夫婦別姓制度」の導入を求める声が
高まっている。
日経新聞の調査によれば、国民の63%
賛成する。結婚している女性の半数以上が
「別姓を選択したかった」と答えている。

現在、結婚で姓を変えるのは女性が95%と
圧倒的に多い。別姓が実現したら
「戻せるなら戻したい」と答えた人は29%
いた。
「戻したくない」は41%で、理由は
「結婚後年数がたっている」
「名義変更の手続きが面倒そう」など。
「別姓が選べるなら、役場に提出して戸籍上
別姓でも夫婦として認めてもらう」と答えた
のは男性8%に対し、女性は28%で、
より現状に不満を感じている傾向がある。

現在、仕事や日常生活で”旧姓”を使ってい
る人は全体の25%。その多くは旧姓を名乗
ることに限界を感じてい。
理由は「公的書類は戸籍名」が79%、
「不動産登記や口座開設」は旧姓は認められ
ない」63%が多かった。
「海外では理解されない」は28%だった。

全ての年代と性別で賛成が反対を上回った。
理由に「女性の改姓が前提なのは不平等」と
いうのがあった。
別姓に反対する人は「家族であることを証明
するのが面倒」という。

選択的夫婦別姓への賛否は、男女や住む地域
、年齢によって違いが色濃く出る。
特に若い世代には、別姓の有無がキャリア
選択や結婚の意思に影響してくる。

 

2328 金沢市、和菓子消費3年連続全国1位

2328 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢市、和生菓子消費3年連続全国一位」
総務省の調査で、24年度金沢市の1世帯当
たりの羊かんやまんじゅうを除いた和生菓子
の消費は、3年連続で全国1位になった。

また、ケーキやプリンを除く洋生菓子は全国
3位でした。
江戸時代、加賀藩で茶道が盛んに行われる
ようになり、和菓子文化も合わせて発展して
きた。
加賀藩は、城下に藩御用達の菓子屋を育て、
和菓子を献上させた。
1600年初頭、3代目藩主前田利常の命に
より、日本三大銘菓「長生殿」が生まれてい
る。
金沢市の和生菓子の支出額は1万6千円で、
全国平均の1.6倍。洋生菓子は1万4千円
で、1位の大阪市とはわずか170円の差。
ギョーザの1世帯当たりの購入額は、
浜松市が4066円で1位、2位は宮崎市。
外食ラーメンは山形市が2万2千円で、
3年連続1位。
2位は新潟市で、21年に1位になって以降
首位返り咲きはならなかった。

 
              読売新聞