2038 人手不足が深刻化する日本

2308 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人手不足が深刻化する日本」

6月5日、今朝の新聞一面に大見出し!
「24年の出生数初の70万人割れ。少子化
加速・出生率最低1.15。9年連続で過去
最小」
北陸の人手不足も深刻化している。
特に能登地区では、地震による人口減、
少子高齢化などにより、深刻な状況に・・

富山県は、医療や介護・福祉、物流・小売・

教育などの広い分野で、社会機能維持に必要
不可欠な人材の人手不足が深刻化している。

富山県小矢部の三井アウトレッドも、来店者
の減少や人手不足による人件費高騰で、
閉店する店が増え、フードコートはガラガラ。

人手不足を補うため、働く高齢者が増えてい
る。総務省によると、65歳以上の就業者は
24年時点で930万人、高齢者の4人に
1人が働いている。
人口減を背景に、日本の労働市場は働き手を

確保することが次第に難しくなってきている。
AIやロボットを活用して、人手不足を補な
えば、当面何とか維持できるが・・

男性の長時間労働頼っていた昭和の時代は
終わり、令和の時代は女性も高齢者も、自分
のペースで、働ける時間だけ働く世の中にな
っていく。

2307 昭和から平成・令和へ、女たちの本音

2307 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
男の言い分・女の言い分
「昭和から平成・令和へ、女たちの本音」

1990年から2011年まで放映された
「渡る世界は鬼ばかり」の再放送を見て・・

●60年前の1960年代
・働きに出る女性がまだ少なかった時代。
・自分のことより夫や子どもを優先。
足踏みミシンでワンピース、冬はかぎ針で
セーターを編むのが母親のイメージ。
それが幸せという価値観の時代でした。


戦後の貧しい暮らしから脱し、結婚して専業
主婦になり、夫と4階建ての文化住宅の抽選
に当たり、団地で生活するのが喜びの時代で
した。
そして、手間を惜しまず家事に専念するのが
家族への愛情の証しなのです。

●男女雇用均等法が成立した1980年代
には、働く女性が増えた。
この時代はまだ職業は選べず、主婦になる
以外になかった。

女「男社会に出ていくには、それ相応の覚悟
と、資格を持たなければ・・」
男「男女平等と言うけれど、女に何が出来る。
女は男より劣っている。しょせん女は女」
と大正生まれの私の父は放言する。

「主婦はかくあるべき!という道徳観念を
押し付けられるのはごめんだわ」
と両親との同居を拒む独身女性。
「俺が働いておまえを食わして、幸せにして
やっているのに、何が不満なんだ」
と怒鳴る夫。
「こんな生活は嫌だ」と離婚を決意しように
も、経済的自立は望みようもない時代でした。

2306 大きく変化する令和の結婚観

2306 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
男の言い分、女の言い分
「大きく変化する令和の結婚観」

令和の今、結婚観は変化しつつある。
「夫は年上、妻は年下」「夫婦は添い遂げる
もの」・・こうした価値観は薄らいでいる。

厚労省によると、23年に結婚した夫婦のう
ち25%が妻が年上で、男性が妻を養う結婚
観は過去のものになろうとしている。
(私が結婚した1970年代は10%でした)
背景には、男女が互いに経済力を求める
ようになったことがある。

男性が結婚相手の女性に望む生き方は、
「結婚し子どもを持つが仕事も一生続ける」
との回答が40%と初めてトップになった。

今まで上位だった「専業主婦」や「子どもが
できたら一旦退職する」を上回った。
男性も女性も、経済力を求める傾向が強まる
と、条件に見合う相手を見つけるのは、
より難しくなる。

化粧品メーカーのノエビアは、全国の女性
支店長、美容部長など、中間管理職の独身
女性の平均年齢が高い。
結婚より仕事への生きがいが優先する。
また職責に対する責任感から、婚期を逸っす
る女子社員が多い。
結婚や子どもへの願望はいろいろあるが、
仕事と家庭の両立に理解が得られる結婚相手
が見つからないことも・・

政府の少子化対策は、児童手当や保育の充実
など、子育て世帯への支援が中心で、野党か
らは「未婚者への対策が不十分だ」との批判
が出ている。
令和の結婚観を踏まえたうえで、結婚をどう
後押ししていくか・・今後の課題です。

             日本経済新聞