2291 老化は見えないところで進んでいく

2291 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康「老化は見えないところで進んでいく」

目の老化には眼鏡、耳の老化には補聴器、
髪が抜け始めたら育毛剤と、老化の対応策が
用意されている。
これらの老化は、日常生活の中で気づくよう
になり、放置すると不便なので、早期の対応
が取りやすい。

ところが体内の臓器は、老化がどれほど進ん
でいるか?確認できず、老化を気づかずに
歳を重ねていく。
日頃から、体内のわずかな変化に意識を向け
もしかしたら?のわずかの変化も見過ごさ
ないことです。
膵臓がんなど多くの重大疾患には、早期の
症状が出にくいものが少なくない。

心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の疾患は、

症状が出た数分後に命を落とすこともある。
長年使い続けている臓器の老化は避けられ
ないが、「自覚症状」だけを頼りにするのも
危険です。
定期検診での数値の変化に目を通し、定期的
な胃カメラも欠かさないようにする。
健康で体力に自信があっても、体の中の臓器
の老化を正確に知ることは不可能です・・

 

              愛媛大学医学部教授・伊賀瀬道也

2290 金沢港に今年最初のクルーズ船寄港

2290 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢港に今年最初のクルーズ船寄港」

3月26日、金沢港に今年最初のクルーズ船
が寄港した。寄港したのは、フランス籍
全長134㍍ ル・ジャック・カルティエ号です。

大阪から広島・釜山を経由して北海道の小樽
港までのクルーズの寄港地として、金沢港に
立ち寄った。
食・歴史文化・伝統工芸など、本物の日本を
味わうことができる金沢の魅力を堪能して、
夜8時、次の寄港地新潟に出港した。
3月は、30日と31日に2隻入港し、4月は
16隻寄港する。
今年1年、金沢港に入るクルーズ船は55隻
・・コロナ前の過去最多数に並んだ。
クルーズ客は、下船後港に並ぶ十数台のバス
に分乗して、金沢市内観光へ・・

東京から北陸新幹線を利用し金沢でクルーズ
に乗船する客も増えている。

新幹線を含め、金沢市の観光による経済
波及効果は454億円。今後の寄港増で、
更に需要拡大が見込まれ、期待がふくらむ。

           日本経済新聞

2289 新幹線/回遊ゴールデンルートに注目

2289 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「新幹線/表日本と裏日本を一周する、
ゴールデンルートに注目」

北陸と首都圏が新幹線で結ばれて、この3月
10年になる。
金沢駅から1時間半で、白川郷・高山に向か
うバスは満員で、9割が外国人。
金沢や富山に一泊して寿司や海鮮を楽しみ、
翌朝、白川郷ー高山ー名古屋へ。
サムライルート」と呼ばれ、武士や昔の
日本を想起させる周遊路として人気がある。

23年金沢を訪れた外国人の57%が新幹線
でやって来た。
東京⇒関西の『ゴールデンルート』に対し、
東京⇒金沢⇒関西が『新ゴールデンルート』
で、外国人の観光コースに注目される。
この2つのゴールデンルートを、新幹線を使
って一周する外国人が増えてきているのです

  
東京から金沢へ、日帰り観光の外国人も増え
てきている。兼六園や武家屋敷などの名所が
市内に集中していて、1日あればお目当て
すべて回れるのです。

東北や九州でも、新幹線の開業で変貌した
地域がある。中でも北陸は最も大きな成功例
になるだろう。
東京から金沢へ2時間半で行けるようになり
北陸は関西よりも首都圏との結びつきが
強くなった。
一方で、北陸から関西に行くには、敦賀で
サンダーバードに乗り換えなければならず、
マイナスに働く。

敦賀ー新大阪間の着工の見通しが立たず、
敦賀で乗り換えが長期間続くようだと、北陸
から関西へは、新幹線延伸以前より不便を
感じてしまうのは否めない・・

           日本経済新聞