2245 認知症と向き合う

認知症という病は、人間らしさの一部とみな
されるものが、一つひとつ失われていくのを
目にしたとき、初めて知ることになる。

日頃それを当たり前に思っている間は気づく
ことはない。
例えば会話・・相手の言葉を受けて答えたり
質問したりするには、直前に語られた内容を
ごく短い間、覚えている必要がある。

この”短期記憶”をなくすと、言葉のやりとり
ができず、同じ会話を繰り返すようになる。
また”時間と空間の認知”は、あらゆる行動の
基本です。この能力が壊れると、居場所を探
してさまようことになる。

認知症の前段階「軽度認知障害」を発症した
ころ、「まるで暗い洞窟の中へ入って行くよ
うな気持ちになった」という。

ついこの間まで当たり前にやっていたことが
出来なくなる・・今がいつで、ここがどこか?
わからなくなる不安と孤独は、患った本人に
しか分からない・・
幼い少女のようにおびえている。

6年後の2030年には、65歳以上の7人
に1人が認知症になるという。
老いとともに誰もがなりうる病・・私たちは
その病に苦しむ人たちのことを、どれほど
理解しているだろうか・・

日経新聞「春秋」

2244 25年4月開幕/大阪・関西万博

いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマ
に大阪・関西万博が来年4月に開幕する。
会場の中核となるパピリオンでは、
「いのちを高める」をテーマに表現する

■ 未来の都市で明日の幸せを考える
[ テーマ展示 ]
テーマは「50億年幸せの旅」
人類誕生から現在・未来につながる壮大
な物語を”幸せ”の観点から映し出す極大
サイズのビジョンは圧巻。

[ コモン展示① ]
テーマは「未来との対話」
未来都市の世界を表現する。歩くと突然
3D空間が浮かび上がる「3DCube」が
4っ並んで、ストーリーが展開される。

[ コモン展示② ]
テーマは「シティウオーカー/ゆめを見た・
いまを見た」。
”こんな明日になれば”をキーワードに、
課題と解決方法を知り、考える。
4つのロボットで未来社会を仮想体験する。

シグネチャーパピリオン

世界161ヵ国及び9つの国際機関が、
「いのちを救う」「いのちに力を与える」
「いのちをつなぐ」の3つのゾーンに別れ、
未来社会の姿を描く。
「いのち」をテーマにした8つのパピリオン
が並ぶ。

民間パピリオン

テーマは「未来社会の実験場」
個性を活かした展示と演出を通じて、
感動と共感のパピリオン。

「日本電信電話館」「電力館」「住友館」
「パナソニック館」「三菱未来館」
「パソナ館」「ブルーオーシャンドーム」

「ガスパピリオン」「吉本興業館」
「バンダイ館」「玉山デジタルテック館」
「大阪公立大学出展館」
「ORA外食パピリオン」

2243 日本の人口推移と未来予測

今年1月の能登地震で家屋を失った住民は、
生活の基盤を失い、住み慣れた土地を離れて
いく。
能登の過疎化と高齢化は一段と進み、被災地
の行財政は歳入不足で混乱し、機能不全に
陥るのはそう遠いことではない。

[ 2008年 ]
日本の人口はピークに(1億2808万人)
[ 2031年 ]
日本人の平均年齢は50歳を超える
[ 2038年 ]
3人に1人が50歳以上に(33.9%)
[ 2040年(16年後) ]
年間死亡件数167万人とピークを迎える。
労働人口は1100万人不足する
(介護25,3%不足、運転運搬24,2%
   不足する)
現役世代1,6人で1人の高齢者を支えな
ければならなくなる。
(1970年は9,8人。2020年は2,1人).
世界の平均気温は、産業革命前より
1,5度上昇
[ 2043年 ]

日本の65歳以上の人口は3953万人に。
ピークを迎える
年間出生件数70万人を割る
(1947~49・・第一次ベビーブーム
年/250万人出生   )
(1971~74・・第ニ゙次ベビーブーム
年/200万人出生 )

[ 2045年 ]  戦後100年
女性の平均寿命は90歳を超える
[ 2050年(26年後) ]
日本の人口2340万人減り1億468万人
65歳以上/5世帯に1世帯が1人暮らしに
市町村の半数は、人口半減で破産状態に
[ 2056年 ]
日本の人口/1億人を割る
[ 2067年(43年後) ]
日本の人口/9000万人を割る
[ 2078年(54年後) ]
日本の人口/8000万人を割る
[ 2091年(67年後) ]
日本の人口/7000万人を割る
[ 2104年(80年後) ]
日本の人口/6000万人を割り半減する

                                       日本経済新聞