2277 超高度な知能を手にしたAIの行き先は?

2277 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「超高度な知能を手にしたAI の行き先は?」
AI 開発企業がビジネスを優先し、安全が
おろそかになることへの懸念が拭えない。

AI が全ての人々の生活をよりよくすること
を期待しているが、心配なのは悪い結果を
もたらす可能性もあるということです。
大量の情報を効率的に処理できる生成AI を
導入すれば、複雑な課題を瞬時に処理できる

NHK早碁の対局で、相手棋士が考え抜いて
指した1手に、A I は瞬時に次の最適一手を
テレビ画面上に表示し、教えてくれる。


複数の売り手と買い手の交渉を、AI に任
せて利益を競わせた。
取引不成立の際には、保険金で補う仕組みを
導入したところ、AI はその仕組を悪用する
共謀相手を見つけ出し、不当に保険金を得た
また、複数のAI に販売価格を競わせた実験
では、 互いの利益を最大化するために、
AI 同士が意図したわけでもないのに、
談合したかのような価格設定になった。

生成AI は、膨大なデーターから特徴的な
要件を抜き出して、学習する傾向がある。
その結果、AI が作成するデーターに偏りが
生じ、繰り返し学習すると、最後には現実と
かけ離れてしまう。

AI が目標を達成することだけを考えれば、
人間の目を盗んで不正を犯す手段を選ぶ
危険性もある。
AI の活動が、社会の規範を逸脱していない
かを確認するために、AI が使われるだろう

                              読売新聞「生成A I 考」

2276 人間の頭脳を超えるAIロボットが誕生したら

2276 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人間の頭脳を超えるAI ロボットが誕生したら」

私たちのパートナーとして急速に進化を続け
、生成A I という”頭脳”を手に入れた
ロボットは「ドラえもん」や「鉄腕アトム」
のように、近い将来人間を超越したA I
ロボットに成長することが考えられる。

高度な知能を手に入れたA I ロボットに、
「環境問題を解決せよ」と指示を出したら
AI ロボットは、人間は地球を汚したり
破壊したりする邪悪な存在と判断し、
人類を排除し淘汰しようと動き出すかも・・

倫理観や善悪の基準を持たないAI ロボット
、人類に危害を加える行動をすることが、
最大の成果と判断するかもしれない・・

自動車部品大手のデンソーは、生成AIを
搭載したアーム型ロボットの実証実験を、
名古屋市の土産店で行った。
売り場に設置されたロボットが客に語りかけ
、会話の内容に応じてお酒やお菓子など、
お薦めの土産物を選びアームで客に手渡す。

「名古屋へは観光で?」「どなたへのお土産
ですか?」・・雑談の中から臨機応変に商品
を選んでいく様子を見て、開発担当者は
「接客だけでなく、子どもの見守りや介護
などにも応用できるのでは」と期待する。

A Iロボットは、道具としての域を超え、
私たちのパートナーとして、急速な進化を
続けているのです。

                          読売新聞「生成A I 考」

2275 大国中国 VS 米国の覇権争い

2275 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

「大国中国 VS 米国の覇権争い」

気に食わなければ直ぐ、腕力にものを言わ
そうとする、覇権国家中国とロシアに、
米国トランプ氏も加わろうとしている。

中国は、周辺諸国の懸念などおかまいなしに
東南アジアの周辺海域で、力による一方的
現状変更を続けている。


また、中台統一を掲げ、現状維持を望む台湾
に、軍事的圧力をかけている。
理不尽な理由による経済的威圧も多用する。

新型コロナの発生源調査を提案した、オース
トラリアの大麦やワインに高い関税をかけた。
日本の処理水放出では、科学的根拠を示す
ことなく、水産物の輸入を全面禁止にした。

中国の外交は多分に政治的で、各国に中国
への依存度を高めさせておいて、いざとなっ
たら経済的優位な関係を武器に、相手国の
政府や企業に譲歩を迫る・・
こうした中国の乱暴な発想は、トランプ氏に
も共通する。
中国の24年度の対米輸出額は、第1次トラ
ンプ政権の17年比で1千億㌦増え、対する
米国からの輸入額は100億㌦しか増えてい
ない。
米中両国は再び”関税合戦”をするのか?
専門筋は「関税による中国の報復は少ない」
ため、限界があるのです。それよりも、
中国に進出するエヌビデア他
米国企業を標的に、揺さぶりをかけたり、
重要鉱物の対米輸出を禁止する方が、
米国に対抗する急所になると中国は考えた。

昨年12月、半導体の源材料ガリウム、
ゲルマニウム、アンチモンなどの重要鉱物の
対米輸出を、中国は輸出禁止にした。

       読売新聞「G E 国際経済 」