2274 トランプ氏にみる米国の先祖返り

2274 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

「トランプ氏にみる米国の先祖返り」

人類の歴史を一言で振り返るなら、それは
「土地の奪い合いの歴史」ではなかろうか。

世界を見渡せばロシアVSウクライナ、
ハマスVSイスラエルなど、土地を奪い合う
戦いである。
再任したばかりの、トランプ大統領の発言が
物議を釀している。カナダ併合、グリーンラ
ンド、パナマ運河の奪還など、領土拡大の
野望を隠そうとしない。

米国の歴史は合衆国の名が示す通り、
飽くなき領土拡大の歴史である。
アメリカカは次々広大な土地を手に入れ、
現在の合衆国をつくった。

領土拡大の方法は・・
交渉/フランスのナポレオンからルイジア
    ナを購入。
戦争/独立戦争後に英国からミシシッピ川
   以東の土地を獲得。 米・メキシコ戦争で
   カリフォルニア、米・スベイン戦争で、
   プエルトリコ、グアム、フイリピンなどを
   奪取している。
買い取り/ロシアからアラスカを購入

「自由の国アメリカ」のイメージはケネディ
   大統領以降に作られたもの・・
   過去、米国の歴史を振り返ると、アメリカ
   ファースト1国主義が主流で、オバマや
   バイデンの手法は、アメリカの国益にはなら
   ない。
トランプ氏のその過激な言動から、いかにも
破天荒な異端児に見られがちだが、むしろ
米国本来の”先祖還り”をしただけと言る。

                                日経新聞「大機小機」

2273 一国主義/トランプ氏の外交政策

2273 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
[ 一国主義/トランプ氏の外交政策 ]
「私が大統領だったら、ウクライナの戦争は
始まらなかった」「大統領に就任すれば、
24時間以内に戦争を終わらせる」
「戦争を終わらせるために、すぐにプーチン
氏に会いたい」などと豪語。

そのプーチンにトランブは脅しをかける。
「ばかげた戦争をやめろ!
さもなくば高い関税や制裁をする」と・・

就任演説では「メキシコ湾の名前をアメリカ
湾に変える」と正式に発表。更に領土拡大に
も言及・・安全保障のためデンマーク領グリ
ーンランドは必要と語った

「お前の物は俺の物」の発言で、超大国の力
を背景に一方的発言。戦後の国際秩序と自由
貿易をリードしてきた米国は、そこにない

ウクライナ侵攻は「今年中に終わらせる」
「中国がパナマ運河を運営しているが、我々
は中国に与えたわけではない。パナマ運河
を取り戻す 」と・・
昨年2月、中国に60%超の関税引き上げを
示唆していたトランプ氏、就任後「2月から
10%引き上げる」にトーンダウンした。

また就任前は、全世界からの輸入品に20%
の関税をかけると表明していたが、今のとこ
ろ言及なし。
今後、日本を始め世界の国々は、関税引き上
げ制裁で脅され、譲歩を迫られるだろう・・

               日本経済新聞

2272 トランプ氏、就任初日26の大統領令に署名

2272 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「トランプ氏、就任初日26の大統領令に署名」

就任式で、返り咲いたトランプ氏は
「石油を掘って掘りまくれ!」
まさに革命ともいえる動きを見せた。

就任式の後の支持者集会で、新たな大統領令
に署名。初日だけで26の大統領令に署名。
その政策は1期目より先鋭化している。

バイデン時代の78の大統領令を撤回する
気候変動を抑制する「パリ協定からの離脱
不法移民強制送還」「性別は男と女のみ
ゲイやレスビアンの権利を認めない。

「米国で生まれた不法移民の子の国籍付与
を見直す」大統領令には、22州が提訴。
「大統領は王ではない、一筆で憲法を変える
 ことはできない」と、連邦地裁が大統領令
の差し止めを求めた。

四年前、バイデン氏の大統領当選を認めず、
議会を襲撃して死者9人、負傷者140人を
出し逮捕され、服役していた極右団体創始
者などの重罪犯を、就任初日に恩赦した。

今回の選挙ハリス氏7500万票、トランプ
氏7700万票。国内が分断し孤立した米国
を、今後どのように修復統合していくのか?
大きな課題として注目していくことになる。

この分断の本質は・・
トランプ氏自らが”操り人形”になっている
ことです。
デジタル金融複合体やシリコンバレーの
巨大企業が政権の後ろ盾になり、政権を
都合よく利用し、規制緩和をもくろんでいる

              日本経済新聞