2331 AIの普及で人間はバカになる

2331 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「AIの普及で人間はバカになる」

カーナビに頼らなければ目的地には行けない
し、スマートフォンがないと日常生活に支障
をきたす。
それ以前に、電卓の登場で計算をしなくなり
、漢字変換ソフトの普及で、漢字を覚えなく
なる。
またこの秋から、アイフォーンにAIによる
世界140カ国の言語変換機能が加わると、
相手国との会話が瞬時に出来るようになる。
その結果、外国語を学ぼうとしなくなるし、
話せなくなるだろう。

東京大学の研究チームが3グループに分け、
以下の実験を行った。

① 便箋にペンで書く
② タブレットで文章変換機能を使って書く
③ 同様、スマートホンで作成する

その結果、デジタルよりも紙を使って文章を
作成した方が、短時間で記憶できることが
分かった。
便箋に、ひと文字ひと文字手書きで書き込ん
だグループの脳の状態を見ると、言語、視覚
記憶に関わる領域の血流が増え、活動量が
増えていた。
本を読むのは、文章構成など記憶の手がかり
が豊富にあるが、デジタル画面では限定的で
、思考を中断させてしまう。

学校教育の場で「デジタル活用を推進すれば
学力の低下を招きかねない」と、学習効果を
専門家は危惧する。

2330 ”ありがとう”の語源は仏教から

2330 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「”ありがとう”の語源は仏教から」

お釈迦様の教えに「盲亀浮木(もうきふぼく)
のたとえ」という話がある。

ある時釈迦は阿難(あなん)という弟子に、
『そなたは人間に生まれたことをどのように
思っているのか?』
と尋ね、次のような例え話をした。

果てしなく広がる大海原の底に、盲目の
亀がいた。その亀は、100年に1度海面に
顔を出すのだ・・
広い海に一本の丸太が浮かんでいた。
丸太の真ん中には小さな穴が空いている。
その丸太は、風の吹くまま西へ東へ、南へ、
北へと漂っている。
弟子の阿難よ、百年に1度浮かび上がってく
るこの盲目の亀が、浮かび上がった拍子に、
丸太の穴にひょいと頭を入れることがあると
思うか?

阿難は驚き
「お釈迦様そんなことはとてもありえません」
釈迦
『絶対にないと言い切れるか』
阿難
「何億年、何兆年の間にひょいと頭を入れる、
奇跡が起きることがあるかもしれませんが、
無いと言ってよいくらい難しく、有り得ない
ことです 」
釈迦
『ところが阿難よ、人間に生まれることは、
亀が丸太の穴に首を突っ込むことより難しい
ことなのだ・・有り難いことなんだよ
““““““““““““““““““““““
ありがとうは感謝のことばです。
人から何かをしてもらったとき、ありがとう
と言います。
相手も「喜んでもらえてよかった」と嬉しく
なります。
漢字で書くと有難うになる。
有ることが難しいと書く。
なぜこれが感謝の意味になるのでしょうか?
有り難いは、有ることが難しいということで
めったにないことをいいます。

お釈迦様の逸話にあるように、人間に生まれ
ることは、それほど難しいことなのです。
「他人から何かしてもらうことは、めったに
無いことなん だよ、有り難いことなんだよ」
というところから・・
有り難い、それが有り難う・・ありがとう
なった。

2329 夫婦別姓を考える

2329 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「夫婦別姓を考える」

「選択的夫婦別姓制度」の導入を求める声が
高まっている。
日経新聞の調査によれば、国民の63%
賛成する。結婚している女性の半数以上が
「別姓を選択したかった」と答えている。

現在、結婚で姓を変えるのは女性が95%と
圧倒的に多い。別姓が実現したら
「戻せるなら戻したい」と答えた人は29%
いた。
「戻したくない」は41%で、理由は
「結婚後年数がたっている」
「名義変更の手続きが面倒そう」など。
「別姓が選べるなら、役場に提出して戸籍上
別姓でも夫婦として認めてもらう」と答えた
のは男性8%に対し、女性は28%で、
より現状に不満を感じている傾向がある。

現在、仕事や日常生活で”旧姓”を使ってい
る人は全体の25%。その多くは旧姓を名乗
ることに限界を感じてい。
理由は「公的書類は戸籍名」が79%、
「不動産登記や口座開設」は旧姓は認められ
ない」63%が多かった。
「海外では理解されない」は28%だった。

全ての年代と性別で賛成が反対を上回った。
理由に「女性の改姓が前提なのは不平等」と
いうのがあった。
別姓に反対する人は「家族であることを証明
するのが面倒」という。

選択的夫婦別姓への賛否は、男女や住む地域
、年齢によって違いが色濃く出る。
特に若い世代には、別姓の有無がキャリア
選択や結婚の意思に影響してくる。