2271 いらいらがつのるお客様相談室

2271 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「いらいらがつのるお客様相談室」

居間のエアコンが故障し、暖房が効かない。
買ってまだ3年。確か10年保証のはず。
メーカーのお客様相談室に電話した。

自動音声が、該当するNOを押すよう促す。
続いて「なお、通話の内容を録音させていた
だいております」・・警戒心がにおう。
「混み合っていますのでそのままお待ち下さ
い」・・待つこと3分、またかけ直す。
何度かけても直ぐに繋がることはまずない!
かけ直そうか、このまま待とうか・・
イライラしてくる
やっと生身の女性につながってホッとしたら
「お客様どうされました?」
故障にきまってるでしょう!

型式番号、買った店など細かく聞かれた。
室外機の周りに障害物がないか、リモコンは
作動するか等々、なかなか自社製品の故障
は認定しない。あげく修理費がかかるという。

10年保証では? すると「量販店の保証
なのでそちらにおかけ直しください」
1からやり直しだ・・さすがにうんざりした
表向き丁寧、でも人の心を阻害するこの
システムは何だろう。

お客様相談室・・どこへかけてもつながる
ことはない。一見親切な誘導に思えるが、
”心”が感じられない。苦情を言う側は、
杓子定規な応答にいらだつ。

2268 認知症という病

2268 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康「認知症という病」


認知症という病は、人間らしさの一部とみな
されるものが、一つひとつ失われていくのを
自覚したとき、初めて知ることになる。
日頃、当たり前に思っている間は気づくこと
がない。
例えば会話・・相手の言葉を受けて答えたり
質問したりするには、直前に語られた内容を
ごく短い間、覚えている必要がある。

この”短期記憶”をなくすと、言葉のやりと
りができず、同じ会話を繰り返すようになる
また”時間と空間の認知”は、あらゆる
行動の基本になるが、この能力が壊れると、
居場所を探してさまようことになる。

認知症の前段階「軽度認知障害」を発症した
ころ、『まるで暗い洞窟の中へ入って行くよ
うな気持ちになった』という。

ついこの間まで当たり前にやっていたことが
出来なくなる・・
今がいつで、ここがどこか?わからなくなる
不安と孤独は、患った本人しか分からず、
幼い少女のようにおびえるのです。

5年後の2030年には、65歳以上の
7人に1人が認知症になるという。
老いとともに誰もがなりえる病・・
私たちはその病に苦しむ人たちのことを、
どれほど理解しているだろうか・・

                                   日経新聞「春秋」

2267 AIへの依存は学力低下を招く

2267 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「A Iへの依存は学力低下を招く」

以下は東大の研究チームの実験結果です。
被験者を3グループに分けて比較した。
 

①紙の手帳にペンで書く
②パソコンの画面に専用ペンで書く
③スマートフォンに入力する。
 

その結果、紙の手帳にスケジュールを書き
留めた方が、電子機器を使う人よりも短時間
で記憶できることがわかった。
 

手帳に書き込んだグループの脳の状態を見る
と、言語・視覚・記憶に関わる脳の血流が増え
、活発に活動していた。
 

紙の本は、情報の位置関係など、記憶の手が
かりが豊富にあるが、デジタル画面からは
得られる情報は少ない。
 

デジタル機器を操作する子どもは、学習知識
の思能力が衰え、電子機器依存が進めば、
学力の低下を招く恐れがあることが分かって
きた。