2317 中国はアメリカの自滅を待つ

2317 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

「中国はアメリカの自滅を待つ」

米国は中国に対し、4月までに145%の
追加関税を発動した。5月中旬、米中の合意
で115%に引き下げられた。

その後、一部商品の輸出を再開できたものの
中国は関税に振り回される米国との取引に嫌
気がさして見切りをつけ、今はイタリアや
ブラジルなど、他国への売り込みを図ってい
る。
中国は国内経済が本調子でないながらも、
米国が仕掛けた貿易戦争に対てし、強硬姿勢
で臨み、「米国離れ」が進んでいる。

米国への輸出減少分を、他国への輸出で
カバーできることや、ハイテク分野で国産化
が進展し、「自立自強」への自信を深めつつ
あることです。

中国は米国市場を失っても、影響を最小限に
抑える対策に自信を深めている。
そこで中国が力を入れるのが、米国以外の
外需の取り込み・・
4月以降ASEANや南米などの国々と、
鉄道建設や貿易の促進などに関する経済協定
や覚書を次々結んでいる。

中東やアフリカの多くの国々は、中国の安い
商品の受け入れを歓迎しているのです。

               読売新聞

2315 ゴルフ場・団塊世代引退の危機

2315 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「ゴルフ場・団塊世代引退の危機」
ゴルフ場は「2025年の節目の危機」を
迎えている。ゴルフ場はどこも60歳以上の
高齢来場者が多数を占めている。

60歳以上の高齢男性は、現役世代よりゴル
フを楽しむ人が多い。コロナ禍後、増加傾向
にあった来場者数も、23年には減少に転じ
た。
団塊の世代が75歳の後期高齢者になった。
運転免許を返納したり、健康の問題などから
スキー場がそうだったように、ゴルフ場から
足が遠のき、廃業・淘汰に追い込まれるゴル
フ場が出てくるだろう。

高齢を理由に退会や休会する会員が増えてい
る。75歳以降に引退を先延ばしても、来場
者の減少に歯止めがかからず、存続への戦略
が必要になってくる。

現在県内には24ケ所のゴルフ場がある。
千里浜カントリー、北陸グリーンヒル他いく
つかのゴルフ場で廃業の噂を聞く。

そんな中、韓国などからの受け入れで、
減少を補おうとするゴルフ場が出始めた。
27Hを有する能登カントリーは昨年10月
化粧品を販売する韓国企業に経営交代。
韓国人を誘客し、顧客増加を目論む・・

ゴルフ人気が高まる韓国では、ゴルフ場の数
は日本の5分の1と少なく、プレー代は日本
の2~3倍。
釜山~小松間の飛行時間は1時間35分。
日本でブレーする方が安あがりで、コース
メンテナンスも良く、温泉も楽しめる。
「ラウンドを早く回れ」とせかされることもない。

世界第3位のゴルフ場を有する日本。
維持するには、アジア諸国からの誘客が
鍵になってくる。

2314 世界に認められた日本の赤ワイン

2314 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「世界に認められた日本の赤ワイン」

日本産ワインは、この10年あまりの間に、
急速に品質が向上している。
近年国際コンクールでの受賞が目覚ましく
、海外で高い評価を得るようになった。

フランスなどワイン先進国で、栽培や醸造の
経験を積む若手の生産者が増えたことや、
ワイナリー数の増加に伴い、生産者同士の
交流が盛んになったことがある。

しかし、海外の有名産地のワインとは、知名
度は依然低く、海外市場進出の妨げになって
いる。
過去、日本ワインといえば甲州に代表される
”白ワイン”のイメージが強かった。
近年、海外の”赤ワイン”に引けを取らない
品質のワインが、国際コンクールで受賞する
ようになった。

仏ボルドーの赤ワインは高級赤ワインの代名
詞です。高品質のワインを造るには、温暖で
比較的雨の少ない気候が必要で、雨の多い
日本で成功させるのは容易ではないだけに、
驚きなのです。
中でも、寒冷地で湿度の高い北海道の余市や
函館などの産地から生まれた、エレガントで
高品質の赤ワインは、海外から注目されてい
る。
世界の他の産地にはない個性を全面に出せば
、日本ワインが世界のワインと肩を並べ、
海外のレストランのワインリストに載るのも
遠い話ではないでしょう。