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大学を出ることの意味(2)

■ことば遊び 「どっこいしょ」 の語源
夏山シーズンが終わった。富士山に登る時「六根清浄 (しょうじょう) 」を唱える。
ところで「どっこいしょ」の語源は? たどると「六根清浄」に到る。
その言葉の意味は… 

「六根」とは、以下の六つの生命の識別器官のことを言う。
「眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻 (嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(心)」
「六根清浄」は、 六根に具わる煩悩の汚れが、清浄となる功徳をいいます。
その罪障とは…
『眼は不浄のものを見、耳は不浄の音を聞き、鼻は不浄の匂いをかぎ、
舌は不浄のものを食い、身は不浄のことを思うことである』 

今の日本に生きていれば、いや応なしにそうならざるを得ない。
そこで、それらのものを見ず、聞かず、かがず、食わず、さわらず、思わず、
身も心も清浄無垢になることを、「六根清浄」という。

神聖な神が宿る山に登るとき、そうなりたいと願う祈りの言葉が、自然と口から
湧いて出る。仏教語では、この六根清浄を略して「六根浄」という。
そこで六根浄、六根浄、六根浄と、何度も繰り返していると、「どっこいしょ」に なる…。

【心と体の健康情報  - 260】
~子育て心理学~ 
「大学を出ることの意味(2)」

中国は、日本や韓国より受験戦争が激しい。人口が多い上、一人っ子政策が
後押しする。親は、たった一人の我が子を、良い学校へ入れようと必死になる。
今や、一般家庭の支出の中で、教育費は住宅費に次ぐ…。

日本や韓国も、親は自分の資産を我が子に投資する。足りないとローンを組み、
自分の親にも援助を仰ぐ。子供の大半は塾に通っている。日韓の親は、教育熱
心なわけを、「いい大学に進学できれば、いい会社に就職できるから」と、口を
そろえて言う。
ただ、それで社会人として成功するかは別の話し…。"その確率が高くなる"と
いうだけである。

以下、英国デーリー・テレグラフ紙の特派員C・ジョイス氏の、大学受験に対する
英国人の考え方です。
「英国では、何がなんでも我が子をいい大学へ行かせようと思っている親は少ない。子供に強いプレッシャーをかけるのは、 精神的に良くないし、無理に有名大学に入れようとして失敗したら、子供には大きな障害になると考える。

日本では、いい大学に入って、いい会社に就職できないと、人生の敗残者のように世間は見る。英国や米国では、 そんな考え方をしない。自分なりのいい生活を見つけて、人生を楽しむことの方が、よほど大事である。

子供に能力があれば、大学に進学させればいい。ものごとを沢山学ぶことは、人生を面白くするからだ。
本来、勉強は楽しいもの。ところが日本の学生は、勉強を「義務」と考えている。目的もなしに大学へ行く。 大学に行くことが義務になっている。受験制度と、学歴社会がなせる問題だろう…。

日本の学生は、沢山の情報を詰め込むけれども、そうすることの意味を考える学生は少ない。 こんなことを言うと失礼になるが、日本の大学生と話しをしていると、質の低さを感じる。
頭はいい。でも、「私はこう思う」と主張するところがない。
議論ができない。自分でものを考える習慣が出来ていないからだろう…。」

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