2017年11月16日

幸せな人生 「あたりまえ」

■江戸小噺「親孝行」

「お前はまだ年が若いから、
親のありがたさがよく解っていないようだが、
年老いた親たちは、
もっと大事にしてやらにゃあならぬ。
世間には、
親のいない子もたくさんいるというのに、
ふた親そろって達者でいるとは、ありがたいこと。
第一、どれほど金があっても、
金で買えぬのが・・この親じゃ 」

道楽息子
『また、売ろうとしても・・売れもせんわい』



1551 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「あたりまえ」

以下は、悪性腫瘍で右足を切断した後、32歳の若さで
亡くなった医師”井村和清”さんの詩です。
亡くなる直前まで綴っていた日記が、
死後「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」と題して出版、
ベストセラーになった。


      ~ あたりまえ ~

あたりまえ こんな素晴らしいことを
みんなは      なぜ喜ばないのでしょう
あたりまえであることを

お父さんがいる お母さんがいる
手が二本あって   足が二本ある
行きたいところへ 自分で歩いてゆける

手をのばせばなんでも取れる
音が聞こえて    声がでる
こんな幸せはあるでしょうか

しかし だれもそれを喜ばない
あたりまえだ と笑ってすます

食事が食べられる 夜になるとちゃんと眠れ
そして朝がくる 空気を胸いっぱいに吸える

笑える 泣ける 叫ぶこともできる
走りまわれる みんなあたりまえのこと
こんな素晴らしいことを みんなは決して喜ばない

そのありがたさを知っているのは
それを失くした人たちだけだ
なぜでしょう あたりまえ


※井上和清
1947年富山県に生まれる。
  岸和田徳洲会病院の内科医として勤務。
1977年、右膝の悪性腫瘍の転移を防ぐため、
右足を切断するも、両肺に転移。
  1979年1月、32歳の若さで他界した。

2017年11月12日

大岡越前守(2)

1550 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
歴史から学ぶ 「大岡越前守(2)」

大岡越前守忠相は41歳の時、八代将軍吉宗から町奉行
に抜擢された。折から物価高騰に苦しむ江戸幕府から、
インフレを沈静化するよう命じられ、らつ腕を振るった
・・享保の改革です。

大岡は、なぜ物価が上昇するのかを詳しく調べ上げた。
原因は、商人による買占め、売り惜しみに原因があると
して、流通のあり方に改革のメスを入れ、仕入れ価格
の引き下げと、流通価格の安定化を図ることに成功した。

次に大岡が手がけたのは、通貨の安定。
当時、関東の通貨は”金”、関西は”銀”。関西から
仕入れた品は、銀で支払わなければならない。

大岡が町奉行に赴任した頃、金1両は50匁だったのが
43匁になるという、異常な銀高が進行していた。

越前守は、大坂の両替商を呼び出し、金1両=60匁に
するよう強く求めた。金相場が2割上れば、関西からの
商品が2割下がることになる。
巨大資本家両替商は一斉に反発、休業してしまった。
金融機能はマヒ…

已むなく、苦渋の思いで大岡は要求を撤回。
しかし大岡は屈しなかった。その後また銀が急騰。
両替商を呼び出し、説明を求めた。

しかし、主人は出頭に応じず、番頭を寄こした。
怒った越前守は両替商を捕らえ、小伝馬町の牢にぶち込
み、為替操作の疑いで厳しく取り調べた。

これには両替商もすくみ上がり、銀相場も引き下げられ
た。その一方で密かに幕閣に手を回し、大岡排斥運動を
始めた。
こころざし半ばに、大岡は寺社奉行への転出を命ぜられ
、お役ごめんになった。

2017年11月10日

大岡越前守

■大岡越前守忠相の名言

松が枝の 直ぐなる心 保ちたし
              柳の糸の なべて世の中

世の中は柳のように流れるが、
私は松のように真っすぐでありたい。



1549 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
歴史から学ぶ 「大岡越前守」

テレビでおなじみの、大岡越前守忠相の「大岡さばき」
19年間江戸南町奉行を勤め、公正で人情味のある裁定
を行う奉行として、その名を知られた。

大岡裁き「三方一両損」の逸話は、2005年6月
281号で紹介しましたが、大岡政談の多くは、
後の世に作られたもので、大岡が直々取り調べをしたの
は、亭主殺し未遂事件を扱った「白子屋お熊事件」など、
わずかだったという。

「自分の子だ」と、それぞれ主張する二人の女に、
子どもの腕を引っ張らせ、勝った方を実母とする裁定を
下し、勝った女には「本当の親なら、痛がる子を無理
やり引っ張るはずがない」と、偽りの母親を見破った話
は、よく知られている。

しかし、これは実際にあった話ではなく、中国・宋代の
裁判話から拝借したもので、旧約聖書にもよく似た話が
あるという。

大岡越前守といえば、お白州でのお裁き姿が目に浮かぶ。
実際は今でいう、東京都知事、警視総監、地検判事、
消防庁長官を務め、そのほか、財務相、経済産業相、
公正取引委員長なども兼務する、猛烈多忙な役職を
こなしていたのです。

江戸市中で多発する犯罪の取調べや裁判は、配下の
25人の与力が行い、奉行はそれを追認するだけ・・
というのが現実の姿なのです。

2017年11月06日

1つの煩悩に全てを懸ける

■「ゲーテの格言」

<一番幸福な人間>
  王様であろうと百姓であろうと
  家庭の中で平和を見い出す者が
  一番幸福な人間である

<苦しみを味わえ>
  苦しみの後に残していったものを
  味わえ
  苦難も  過ぎ去ってしまえば甘い



1548 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康
「1つの煩悩に全てを懸ける」

禅の教えによると、人間の心には8万4千もの煩悩が
あるという。なぜ8万4千かというと、人間の毛穴が
8万4千あると信じられていたからです。

その一つひとつの毛穴から、人間の体内にある”煩悩”
がじわじわとにじみ出てくるのだという。
そのくらい、人間には沢山の煩悩があるのです。

禅の世界では、厳しい修業を積んでいくうちに、
悟が開かれるという。悟りを得ようと思うなら、煩悩を
克服しなければならない。
ところで「煩悩を克服する」とはどういうことなのでし
ょうか? ”悟る”とはどういうことなのでしょうか?

それは、人間が持つ煩悩のすべてを、無にしてしまう
ことでしょうか?・・そうではない。
人間の煩悩は、修行を積んだからといって無くなるもの
ではない・・ならばどうするのか。

たった一つの煩悩にすべてを懸ける」時が来たら、
人間は悟りを開くことができるのです。

人間には、8万4千もの色々な迷いがあり、様々なこと
に迷っているから、自分の持てる力を思いきり生かして
人生を充実させることができないのです。

そこで、たった一つのことに人生のすべてを懸けて生き
抜くならば、初めて迷いから解き放たれ、吹っ切ること
ができるのです。

例えば、何度試みても納得できる焼き物が焼けなくて、
5年・10年・20年と失敗を繰り返しながら、 なお
本物を求め、一つのことに懸命に集中して努力している
焼き物師。
年月とともにいつしか匠の技を身につけ、悟りを開いた
職人の姿を想像すればいい。

人間は一つのことに、心と体のすべてを打ち込んで、
統合された姿になったとき、最も大きな能力を発揮し、
充実した姿になるのです。
どこまで没頭し”なりきれる”か・・ということでしょう。  

                                  
小野晋也著「日本人の使命」より

2017年11月02日

心と体の健康 「ヨガと仏教」

■安楽坐ストレッチ(スカーサナ)

        IMG_0048

①あぐらの姿勢になって背筋を伸ばし、肩の力を
   抜き、指先までリラックスします。
②軽くアゴを引き、表情は柔らかく、眉間のしわを
   伸ばします。
③吸って吐いてを5回、静かで長い鼻呼吸を繰り
   返します。

④吸う息とともに右腕を上げ、吐きながら上体を
   左へ倒します。
⑤右の脇を伸ばしながら、無理のない快適な状
   態を保ちます。

⑥その姿勢のまま又5回、鼻で深呼吸。
⑦終えたら、吸う息とともに上体を起こし、吐きな
   がら右腕を下して一休み。
⑧左もおなじように・・右と左繰り返し2回。



1547 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「ヨガと仏教」

仏教とヨガ、歴史が古いのは何れか?・・正解はヨガ。
インダス文明の遺跡から、ヨガの坐像のようなものが
発掘されたことから、5~6千年前から行われていた
ようです。
古代インドでは、心を統一する修行の一環としてヨガが
行われてきた。

仏教を開いたお釈迦様の時代も、ヨガが盛んに行われて
いた。釈迦は菩提樹の下に坐し、深い瞑想の末に悟りを
得た・・
シャカ族の王子に生まれ、なに不自由ない裕福な家庭
に育ったお釈迦様・・成長するにつれ、
人の世が「生老病死の苦」に満ちていることを悩んだ。

そうした苦しみから逃れるために、厳しい苦行の道に
入った。しかし、苦行を重ねてみたものの、人生の心理
を見つけ出すことはできなかった。

苦や楽に偏るのは無益と悟り、自由な精神である
「中道」の教えにたどり着いたとされている。

ヨガの語源は「アーサー」 ”坐る”という動詞が語源
で、瞑想するときに行う「坐法」に「立位」や「仰臥位
」が加えられ、現代のヨガへとつながっていった。

古代ヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」の冒頭には、
「ヨガとは、心の働きを収めること」と記されていて、
当時から「心とは何か?」という疑問に向き合い、
”心”に焦点が当てられてきた。

妬み・怒り・浮かれなど・・千々に乱れる心。
囚われると苦しみに苛まれる。この苦しみから解放され
るのが、ヨガと仏教の共通するところです。

ヨガのポーズをとると、身体が健康になり、心も穏やか
になるのです。
                                    浄土宗誓願寺・住職/ガッソ・有香

2017年10月27日

心と体の健康 「命ってなんだろう(2)」

■身につさけたのは・・

定年を二年後に控えた夫に、
「老後に生かせるあなたの特技は何?」
と聞くと・・
しばらく考えてひと言、『忍耐力だな・・』
そう・・
今まで、会社勤めや結婚生活を続けて
こられたのは、そのお蔭ね・・



1546  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「命ってなんだろう(2)」

時間というものは1日24時間・・すべての人に平等に
与えられる。それをいかに上手に活かして、人生をより
豊かで有意義なものにしていくか・・
人生における最大の課題ではないでしょうか。

60歳を過ぎる頃から、自分に残された時間の使い方が
気にかかるようになります。
それについて日野原先生は ・・
『60代をまじかにしたこれから、いよいよ自分のやり
たいように「自分が自分を開発する自由」が与えら
  れる年齢です。
  そうして開発した自分を、社会に還元していくのが
   第二の人生における使命だと思うのです』

孔子は「50にして天命を知る」と言われました。
50代以降は、天に向き合う気持ちで・・
心の欲するところに従い  矩を超えず」という生き
方を強く求めていくのが、人生の基本だと思います。

60歳を過ぎると、いつ大病を患い、命を終える日が
くるか分かりません。
だからこそ、その残された時間を愛おしみ、出来る限り
捉われ事を少なくし、心を自由に、残された時間を
無駄
にしないよう、生きていきたいものです。

それには、自分本位の狭い考え方をせず、周りの
人や社会に、何か一つでも残していける・・
そんな生き方を
したいものです。

                             小野晋也「OAK・TREE 9月号」より

2017年10月24日

心と体の健康 「命ってなんだろう」

■ 命
1. 生命の生きる力・機関
2. 一番大切なもの「〇〇が命だ」

・生命「生まれいずる命」
・余命「残った命」
・寿命「使命を果たし命がつきること」

・宿命「その命に最初から宿っているもの」
・運命「定まっているものを命が運んでくる」
・天命「天が授けた命」

 


1545  「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「命ってなんだろう」

今年の7月、聖路加国際病院の医師・日野原重明
さんが亡くなられた・・105歳でした。
生前日野原さんは、次代を担う子どもたちに
いのちの授業」を行っていたそうです。

子どもたちに
「命ってどこにあるんだろう? なんだろう?」
と問いかけたところ、いろんな答えが返ってきた。
それに応えて日野原先生は・・

「命はなぜ目に見えないのか?
  それは君たちが持っている”時間”なんだからだよ。
  死んでしまったら・・
  自分で使える時間もなくなってしまう。
  どうか一度しかない自分の人生、そして時間・・
  命をどのように使うか、しっかり考えながら生きて
  いってほしい。
  更に言えば、その命を、今度は自分以外の何かの
  ために使うことを、学んでほしい」

これは、見事に命の本質を見抜いた言葉だと思います。
しかし人間は、とかく目の前にある現象に「
無いもの
ねだり
」をするもののようです。

お金がなかったり、少し健康が損なわれると、それだけ
で自分は不幸だと思い込み、絶望してしまう。
自分の思うように生きていけないからと、生きている
意味などないと、勝手に決めつけてしまう。

目の前の問題ばかりに関心が向かい、それを自分で解決
しようとせず、他人や社会の勢にして、それをただ求め
るだけという姿勢に終始してしまう。

こんな生き方では、たとえ事が首尾よくいったとしても
直ぐに次の不足不満に陥り、無いものねだりの生き
方に終始するだろう。                       
(次号に続く)


                              小野晋也「OAK・TREE 9月号」より

2017年10月22日

優れたリーダーとは

■為せば成る

〇武田信玄は・・
為せば成る  為さねば成らぬ  成る業を
     成らぬと捨つる  人のはかなさ


物事は、強い意志を持って取り組まなければ
何事も実現できない。
努力することなく、最初から無理だと諦めて
しまうところに、人の心の弱さがある。

〇米沢藩主・上杉鷹山は・・
為せば成る  為さねば成らぬ   何事も
     成らぬは人の  為さぬなりけり


〇山本五十六は・・
やってみせ  言って聞かせて  させてみせ
    ほめてやらねば  人は動かじ




1544 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「優れたリーダーとは」

「平民宰相」と呼ばれた原敬は、とかく自説に固執して
論争を辞さなかった。性格や言動に角があって、
人との調和に欠けるところがあった。

その後、政友会総裁になてからは、別人のように温顔に
微笑をたたえ、他人の言葉に寛大に耳を傾ける包容力を
示すようになった。 こんな逸話がある・・

♪ある夜、後輩の政治家が原の私邸を尋ねた。
意見の食い違いから激論となり、訪問客は憤然として
飛び出した・・門を出ようとした時、原が背後から呼び
止めた。
「気をつけて帰り給え。門を出ると直ぐ大きな穴がある
から、落ちないように用心したまえ」
直前までの激論を忘れたような、温情の籠った注意だっ
た。
確かに暗闇には、道路工事でできた大きな穴があった。
後輩政治家は原のこの言葉に感動し、じ来原に心服する
ようになった。

原はどんなに後輩を叱った後でも、必ず玄関まで送った。
冬の寒い日などには「風邪を引くなよ」と優しい言葉を
かけるのを忘れなかった。
ごくささやかな所作の中に、大切なものを見るのです。

昭和電工の大橋光夫が社長の時、ひん死の昭和電工を
よみがえらせたことで知られるが、若い頃は劣等感に
悩まされていたという。

しかし、劣等感に悩まされたからこそ、若い人や弱者の
声に耳を傾ける習慣が身についたのでしょう・・
頼りなさが、社員の団結を強める一助になったのでは
なかろうか。

優秀な才能で組織を率いていくだけでは、優れたリーダ
ーにはなり得ない。
率いられていく人々に「自分たちがいなくては」と思わ
せることに、その秘訣がある。

                                              読売新聞「五郎ワールド」より


※原敬(はらたかし)
   大正7年第19代内閣総理大臣に任命され、
   大正10年11月東京駅で暗殺されるまで、
   日本最初の本格的政党内閣を率いた。

2017年10月19日

一杯のスープが国を滅ぼす

■勝ち過ぎは おごりを生む

選挙の勝敗・・
「五分」は励みを生じ、「七分」は怠り
  が生じ、「十分」はおごりを生ず。

戦いというものは「五分」をもって上とし、
「七分」を中とし、「十分」をもって下とする。

「五分」の勝ちであれば、励みの気持ちで
  緊張をもって事に当たり、
「七分」の勝ちなら、怠りと緩みの気持ちが
  生じる。
「十分」、つまり完壁なまでの勝を得ると、
  敗者を侮る、おごりの気持ちが生じる。



1543 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
故事から学ぶ
「一杯のスープが国を滅ぼす」

今から二千三百年前、中国(現在の河北省)に
「中山」 (ちゅうざん)という小国があった。

ある日王様は、国内の重鎮を招いて宴会を開いた。
さすが王城だけあって、豪華な料理が次々と運ばれて
くる。
ところが、羊のスープが配られた時、何かの手違いで、
司馬子期という男の前にだけ届かなかった。
一人分足りなくなったのです。

中山王は気づいていたが、「たかがスープ一杯じゃない
か、彼ならば、まあいいだろう」と軽くとって、一言も
詫びず、そのまま宴会を続けた。
怒ったのは司馬子期である。「侮辱された」と席を蹴っ
て退出し、そのまま大国・楚へ走ってしまった。

怒りに燃えた彼は、楚王をけしかけて、中山国を攻撃
させ、ついに滅ぼしてしまった。中山王は、多くの臣下
にも見捨てられ、逃亡するしかなかった。

すると、見知らぬ二人の男が、矛(ほこ)をひっさげて
後からついてくる。
「そなたたちはいったい何者か?」王が尋ねると・・

『かって、父が餓死しそうになった時、国王は一壺の
食物を与えてくださいました。
そのお陰で、父は生き永らえたのです。
父は死ぬ間際に、もし戦争が起きたならば、おまえ達
は必ずや、王様のご恩に報いてくれ』と言い残しまし
た。それで本日、決死の覚悟で馳せ参じたのです』

中山王は「ああ~」とため息を漏らし、天を仰いで
叫ん だ。
「人に物を施すとき、その量の多い、少ないなどの、
ささいなことをもおろそかにしてはならない。
ちょっとしたことが原因で相手を傷つけ、恨みを
買ってしまう。
私は、たった一杯のスープのせいで国を滅ぼし、
わずか一壷の食物のお陰で、二人の勇士を得た」

                                      
木村耕一「こころの朝」より

2017年10月15日

衆院選挙の課題/社会保障

■衆院選公示

選挙戦の最大の焦点は、自民・希望両党の
対決です。
自民は、若手議員の不祥事が相次いだ。
勢いに乗って、苦労せずに当選したことが
背景にあるようです。

期待された小池・希望の党は、政権交代を
夢見て、政治経験の乏しい新人を大量に
擁立した。
今後4年間、国政を担うに相応しい候補者か
どうか・・資質・能力を見極めて投票したい。




1542 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「衆院選挙の課題/社会保障」

過去5年間の安倍内閣の評価を問う衆院選挙が公示され
、選挙戦に入った。
衆院選はどの党に政権を委ねるかという「政権選択選挙
」です。
避けて通れない政治課題に「社会保障の財源確保」があ
る。社会保障費負担の家計に及ぼす影響は大きく、将来
が心配なだけに、今回の選挙の一番の関心事になります。

現在の社会保障は、給付に見合う財源を確保しないまま
、赤字国債という、子や孫の世代への負担の付け回しで
成り立っている。

8年後の2025年には団塊の世代が75歳になり、
後期高齢者が800万人になる。
年金や医療、介護をまかなう社会保障費が過去20年間
で2倍に膨れ上がり、17年度予算では過去最高の
32.5兆円となり、歳出総額の3/1を占める。

財源となる「消費増税」を、いつまでも先延ばしにして
はおけないのです。
今回の衆院選挙の各党の公約には、子育て世代への支援
強化をはじめとする、社会保障公約が並ぶ。
その多くは、財源や実現プロセスが曖昧なまま・・

例え国民に嫌われても、財源となる消費税増税から目を
背けていては、責任ある政党にはなりえない。
選挙得票を意識した、無責任な人気取り甘言のバラマキ
公約に惑わされてはならないのです。
.
                                                    読売新聞から抜粋

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