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自分らしく生きるとは?

「神様からのメッセージ」  大野勝彦(詩絵集/やっぱいっしょがええなあ)

な…体が欠けたんじゃ、それでも生きるんじゃ、それだから生きるんじゃ…
何だ偉そうに、「格好悪い、ああ人生おしまいだ」なんて、一人前の口を叩くな

あのな、お前が手を失って、悲劇の主人公みたいな顔して、ベッドでうなって
いた時な… 家族みんな、誰も一言も声が出なかったんだぞ
ご飯な、食卓に並べるのは並べるけど、
箸をつけるものは、だぁれもいなかったんだぞ
これまで一度も、神様に手なんか合わせたことがない、三人の子どもらナ
毎晩、じいさんと一緒に正座して、神棚に手を合わせたんだぞ…

バカが、そんな気持ちも分らんと、「なんも生きる夢がのうなった」だと…
そんなこと言うとるんだったら、早よ、死ね! こちらがおことわりじゃ
(途中略)
両手を切って、手は宝物だった。持っているうちに気づけばよかった
それに気づかんと、おしいことをした。それが分かったんだったら…
(途中略)
あの三人は、いじらしいじゃないか。病室に入ってくる時、ニコニコしとったろが
お前は、「子達は、俺の痛みも分っとらん」とグチ、こぼしとった…
本当はな、病室の前で、涙拭いて「お父さんの前では、楽しか話ばっかするとよ」
と、確認して、三人で顔でうなずき合ってから、ドアを開けたんだぞ…
(途中略)
歯をくいしばって、度胸を決めて、ぶつかってこんかい!
死んだつもりでやらんかい!
もう一遍言うぞ、"大切な人"の喜ぶことをするのが人生ぞ! 時間がなかぞ…

【心と体の健康情報  - 261】 
~幸せな人生を歩むために~
自分らしく生きるとは?」

「仕事と人生」、どっちの方が大きく、大事だろう…? 
仕事が人生をつくり、人の一生に大きく関わっていく。が、"人生"という器は
一つだけ! 壊れてしまえばそれまでだ…。仕事という器は、いくらでも代わ
りがある。人生の器の方が、仕事の器より遥かに大きいことに気づく…。

そんなことに気づかず、小さな器の仕事に、大きな器の人生を無理やり押し
込んで、あがいてはいないだろうか…。一度しかない人生…仕事で人生を
犠牲にするようなことがあってはならない…。

二回に渡って、「大学を出ることの意味」を考えてみた。
大学進学は、自らが志す人生目標への、大切なステップ。ところが、なぜか
大学に合格することが目的になり、合格し、夢が叶ったら、気が抜けてしまい、
それから先の人生を深く考えようとしない。

目標がなければ、今に目が向く。我慢し続けた青春を、取り戻そうとするかの
ように、バイトに遊びに夢中になる。人間を磨かなければならない大切な時を、
無為に食いづぶす若者が目立つ…。

そんな若者が多くなったのは、社会人になった後の、幸せの掴み方・考え方に、
拒否反応を示す若者が増えてきたからではないでしょうか…?
幸せとはほど遠い人生を、大人たちが懸命に歩いている姿を見て…、
どうしたら「自分らしい人生」が歩めるか…、見つけられないでいる。

大学を出て、難関を突破して入った大企業。家族に祝福され、その時は未来が
約束されたかのように思う。入社してまず驚くのが、社内に溢れる優秀な人材。
頑張らなければ、取り残されてしまう。
勤めた会社で、人生の成功を掴むには、出世競争に打ち克たなければならない。
業績を上げ、高い評価を得ようと、懸命にならざるを得ないのです…。

ようやく学力競争から抜け出たと思ったら、今度は仕事漬けの人生…どこまで
いっても競争、競争…きりがない。家庭や家族を犠牲にしてまで、追い求める
ことには思えないのです。人生、どう生きればいいのか…、将来が見えてこな
いのです。
経営者を見る目、売上額と従業員の数で、経営者の器の大きさを推し量る。
故に?どの経営者も、会社を大きくしようと懸命になる。
たまたま運に恵まれ、時流に乗って会社を大きくしても、経営環境が変化して、
為すすべも無く会社を潰してしまう。そんな事例を数え切れず見てきた。

拡大路線をひた走り、器以上の会社にしてしまったがゆえに、支えきれなくな
って、仕事だけでなく、家族までも失ってしまう羽目に…。己の器に合った堅
実な経営を心がけていれば、幸せな人生になっただろうに…。

経営に失敗し、自殺まで考える社長さん。今の仕事に人生のすべてが凝縮され、
とても手放せないのは分ります。人生より仕事の方が大事なのでしょうね? 
でも、自分と家族の幸せのための仕事でしょう…。突き放して、客観的に見つ
めれば、今の仕事、幸せな人生を手にするための、手段にしか過ぎないのです。

だから、今の仕事で幸せになれないのなら、サッサと諦め、新しい人生を模索
すればいい…。今の仕事にこだわるばっかりに、人生を、未来を、見失なうこ
とになってしまう。

ある日、突然の事故で両手を失った"大野勝彦"氏。
昨日までの家業で、天職の農業。その農業を諦め、新しい人生を模索しなければならなくなった。

事故がきっかけで、それまで隠れていた才能が開花した。
絵手紙詩画の第一人者として、その名を日本中に知られるようになった。
今までの人生の何十倍も、世界が広がったのです。
   (9/14 石川TV・PM8時 アンビリバボーで放映)
これは例外かもしれない。
が…人の一生、 「吉凶禍福はあざなえる縄のごとし、人間万事塞翁が馬」
何が良くて、何が不幸か、 過ぎ去った後になってみなければ分らない…。

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