« 子どもの適正と人生 | メイン | 人は使命を持って生まれてくる »

「愛するヘブンと家族旅行」

わが家のビーグル犬"ヘブン"。娘がアメリカに留学していた時、アパートで飼っ
ていて、大家さんに見つかり、処置に困って、はるばる日本に送られてきた。

小松空港へ引き取りに行った。
狭い犬小屋に2週間も閉じ込められ、げっそり痩せて、オシッコまみれ。
私達が覗き込むと、尻尾を千切れんばかりに振って、擦り寄ってきた。
昨日まで犬が怖くて、傍へ寄ることも出来なかった妻。
あまりの可愛さに膝に乗せると、喜びで全身を震わせ、ペロペロ顔中なめ回した。

あれから12年、人間なら75歳のお婆さんになった。最近急に足が弱くなり、
階段の上がり降りを嫌がる。毎朝の散歩も行きたがらなくなった。

 

【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 145】
「愛するヘブンと家族旅行」


先週の連休、可愛い"ヘブン"を連れて、思い出作りの一泊旅行 に出かけた。来年連れて出るのはもう無理だろう…。

愛犬を伴っての旅行は、今回で四回目。着いた所は、愛犬と共に泊まれるお宿、妙高赤倉高原 プチホテル「dogs.inn」。

ペンションを経営しているご夫婦 は、大の犬好き。寝室も食堂も、<館内すべて愛犬同伴OK 他所にはない、愛犬がくつろげる、 レンガ貼りリビングルームもあって、嬉しい。

一歩外へ出れば、高原の涼やかな風が頬を伝う。"ヘブン"は嬉しくて、白樺の
散歩道を、ぐいぐい手綱を引っ張り、嗅ぎ回る。
旅の最大の楽しみは、何といってもホテルの食事。「dogs.inn」の自慢は、
オリジナルのイタリアン料理。

私達夫婦は、家族旅行の前日、友人の税理士事務所の記念パーティに招待され
た。そこで頂いたフランス料理は、金沢ではトップクラス。
だが、このペンションで出される料理の美味しさには、勝てないと思う…。

では、美味しかった「dogs.inn」の夕食メニューを思い出し、書き出してみます。
前菜は、「戻りカツオの刺身と柿のもとのサラダ」
次いで「秋ナスとお豆腐のグラタン」、「若鶏と栗のスープ」へと続く。
メインは、「虹マスのアカアパッツァ」と「津南町の豚肉のサルラィンボッカ」
デザートは「栗のパウンドケーキ」、そしてコーヒーor紅茶。

地元の季節感あふれる食材を上手に取り込み、白ワインが美味しさを引き立て
る。一皿一皿、出される料理を味わうごとに、美味しさが喜びになり、幸せな
気分に浸る。
更に感激したのは、翌朝の朝食。私達を精一杯もてなそうとする、ペンション
ご夫妻の想いが伝わってくる。
テーブルの土鍋の蓋を取ると、郷土料理「ソバ粥」。フツフツとソバの香りが
漂ってくる。茶碗によそい、塩味の効いた野沢菜や、鮭の塩焼きと一緒に戴い
たが、とっても美味しかった。

郷土料理の「くるま麩の卵あえ」や、「柿の千切りあえ物」も、初めて口にする
料理。美味しかった。宿の朝食は、これに味噌汁、温泉卵、海苔があれば十分
なのに、感動したのはここから…。
これも郷土料理でしょう、「里芋の団子汁」が出てきた。けんちん汁に里芋を
擂って、団子に丸め煮込んだもの…。いや~満足、満足、美味しかった…。

これで終わりと思ったら、柔らかくじっくり煮込んだ、四センチ角のボリューム
ある豚肉の塊が二個出てきた。噛まなくても、口の中で肉汁が柔らかくとろけ
る。沖縄の豚の角煮を西欧風味にしたような、さっぱりとしていて、美味しか
った。デザートはリンゴ、絞り立ての牛乳、コーヒーor紅茶。

こんなに豪華で美味しい朝食は初めて…朝食から、お腹のベルトを緩めること
になろうとは…。夕食の時も、朝食の時も、ご主人が一品運んで来るたびに、
私達のテーブルの前で、料理と食材を丁寧に説明してくれた…。

このプチホテル、定員は六部屋。夫婦二人が心からもてなすには、ここが限界
かも…。玄関前まで、ご夫妻が見送りに出た。素敵なプチホテルに泊まれたこ
とに感謝…「来年又来ます」と約束し、車を出した。

 

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)