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韓国の食文化

唐辛子は若返りの妙薬?

韓国を代表する食べ物にキムチがある。キムチといえば唐辛子。唐辛子が欠かせない。
その唐辛子に、老化を防止する成分が多く含まれていることを、名古屋の大学研究グループが発見した。
辛いものを食べていると頭がはげる?と言われてきたが、辛いものが好きな私には、朗報である。唐辛子の成分の働きが、細胞の数が減少したり、 臓器の機能が低下するのを抑制するのです。
人間の細胞はどんどん生まれ変わっていく。若々しく元気な細胞が、ガン細胞などの不要な細胞を除去したり、 臓器を正常な状態に保ったりしてくれる。
加齢などで「細胞死」が多くなってくると、それが老化や生活習慣病の原因になる。

唐辛子の若返り成分を肌に塗ると、シワやたるみも取れることが、研究の結果わかってきた。唐辛子が若返りの妙薬になる時が来るかも?

3/20中日朝刊

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 175】
~食と健康~「韓国の食文化」

韓国のホームドラマを見ていると、日本のドラマのような食事風景がよく出てくる。
食事どきになると、一抱えもある大きなお膳の上に、おかずを盛った器を所狭しと並べ、奥さんが居間に運び込んでくる。
お客さまをもてなす時、器の数の多さでもって、歓迎の意を表すのは日本と変わりないが、毎日の家族の食卓でも、 食器の多さには驚かされる。

以下、「クラブUSEN 1月号」の掲載から…
ソウルで料理を注文して驚くのは、サービスとして次々に出される、キムチなどの付け合せの小皿の数の多いこと。
時には十数種類出てくる。見ただけで満腹してしまいそう。
思わず別料金では?と心配になるが、韓国では当たり前。少量ずつ、数多くの食材を楽しむ。それが健康につながる。
根底にあるのは"韓方"の思想。 その食文化は"薬食同源"なのです。

韓国はすぐお隣の国。顔も姿もそっくりなのに、食事のマナーはずいぶん違う。
日本人は茶碗を持って食事をするが、韓国では、茶碗をテーブルに置いたまま箸を使う。それが作法なのです。

また、韓国では、食後、水やお茶で口をぶくぶくゆすいで、そのまま飲み込むことが多い。日本では、許されないマナー…?
子どもの頃、父親や祖母が、茶碗に一口お湯を入れ、くっついたご飯粒を掃除しなから飲み込んで、箸をねぶって、箸箱にしまい込む。 それが日課だったことを思い出す。
毎週金曜日、NHK・BS「チャングムの誓い」を見ていると、韓国の食文化に触れることができる。
ドラマでは毎回必ず、王様に出す食事を調理するシーンがある。時代背景は中世の王宮。このドラマを企画製作したお陰で、 途絶えていた当時の王室料理を、よみがえらせることができたという。

日本では、食材に手を加えず、素材そのものの風味を大切にして、シンプルな料理を楽しむ。
一方の韓国の料理は、実に多くの食材や調味料を使う。それを調理し、混ぜ合わせて食べる料理が多いのです。

両国とも歴史的に中国の影響が色濃く、食材も共通している。
決定的な違いは、中国から伝えられた「漢方」。日本ではあくまで薬としてしか広がらなかったのに対して、 韓国では庶民の食生活の中に深く根付いている。

例えば、日本人に好まれる"お粥"。梅干や卵だけのシンプルなものが好まれる。
それに対し韓国粥は、実にたくさんの食材を使う。粥の種類も多い。
黒ゴマを使った真っ黒な粥などは、日本人には薬にしか見えない。また、日本で人気のビビンバや、キムチ。使っている食材の種類、 本場韓国のものは、日本のものに比べると、断然多いのです。

韓流ブームに乗って、韓国のスターが日本を訪れるようになった。男女を問わず、韓流スターの素肌は健康的で美しい。 芸能人に限らず、韓国人女性の素肌が美しいことはよく知られている。

歴史的・文化的に、中国"漢方"の影響を大きく受けた韓国。その漢方を、韓国の風土に合った独自の"韓方"へと進化させていった。
そして、日常生活・食習慣の中に浸透していったのです。食は文化。国によって、地域によって、家庭によって、いろんな食べ方がある。
韓国を知るには、まず韓国の食文化を理解することから始めていきたい…。

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